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【300万PV感謝記念SS追加!】ぼっち姫は目立ちたくない! ~心まで女になる前に俺の体を取り戻す!!~【完結済】  作者: monaka
終章:悪夢の終わり。

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魔王様と国民の約束。


「粉は一通り撒いてあるから転移アイテムあるだけ使って! 幹部中心に各地へ行って守護にあたって!」



 魔物フレンズ王国総動員しないと世界を守る事が出来ない。


「ジービルと聖ちゃんは王国の守備! パパとろぴねぇはライデンに行ってママ達をお願い! 他はアシュリーの指示に従ってバランスよくね! 王都は一番狙われやすいだろうけど騎士団も居るからその辺も考えて!」


「い、今パパって言ったのか!?」


 パパが目頭を押さえながら魔物達の間を縫って私の前までやってきた。


「パパ、ママをお願いね?」


「お、おう……! 任せておけ!」


 どさくさに紛れてハグしてこようとしたのでそれはご遠慮いただいた。


「アシュリーにはいろいろ迷惑かけると思うけど各地の戦況とかチェックしながら人員の移動とか配分宜しく!」


「あぁ、任せろ」


 こういうややこしい事はアシュリーに任せておけば大丈夫だよね。

 頼りになる大賢者様だなぁ。


「ロンザやコーべニアも出来れば協力してくれると助かるんだけど」


「勿論です! 僕はまだまだ戦えます!」

「俺もやれるぜ!」


 この二人も立派な戦力だから頑張ってもらわないと。


「らいおん丸とナーリアもアシュリーの指示に従って貰えるかな? 多分その都度足りてない所に駆り出される事になっちゃうと思うから大変だろうけど」


「我はどこに行ってもやる事は一つである!」

「私も同じです。あの馬鹿のくだらない企みを破ってやらないと気が済みません!」


 ナーリアは本当ならデュクシと直接対峙したい所だとは思うんだけど、さすがに危険すぎるからごめん。


「サクラコとゲッコウはニポポンに行ってあげて」


「ああ、あたしもその方が助かるよ。カエルも塔攻略ハブられてへこんでるからそっちで活躍してもらうさ」


 ……えっ。


 ぐるりと見渡して魔物達の中からゲッコウの姿を探す。


「……いや、別に……いいんですぜあっしは気にしてやせん……」


 あー、めっちゃ気にしてるじゃん。


「ごめん、塔攻略の時結構急いでたからさ、姿見えないから抜きで話進めちゃった」


 本当は忘れてたなんて言えないけど。

 でも実際姿が見えなかったのは本当だし。


「こいつその頃山に虫捕りに行ってたらしいぜそれ聞いて笑っちまったよ」


「虫捕り……? そんなおちゃめな趣味があったんだ?」


「いや、食用でさぁ」


 ……聞かなかった事にしよう。

 そうだよね、カエルだもん虫くらい食べるよね。ハイ、もう忘れた!


「とにかく、ニポポンの方はお願いね。範囲が広いだろうから魔物も多めに連れてって対処して」


 ニポポンは大陸の大きさ自体はユーフォリア大陸より全然小さいんだけど、その小さな大陸の中に小さな村や町が結構沢山あるんだよね。


「あとみんな聞いて。私達はこれから世界を守るために戦う事になるけれど、これだけは忘れないで。私達はなんでもできる神様じゃない。守れる物、守れない物、守れる人、守れない人……必ずそれは出てくる」


 だってこの王国民だけで世界中の全ての人を守るなんて到底無理だ。

 町や村単位だったら何とかなるかもしれないけど、そこに迫ってきた敵の数次第じゃどうにもならない事だってある。


「だからね、無理だと思ったら避難もきちんと視野に入れる事。私はみんなの命をかけろなんて言わない。生きてなんぼだからね? それと同じで家族が居る人は家族を優先したっていい。それは当然だから。綺麗事はいくらでもいえるけど、戦うのは私達、そしてみんななんだよ。だから自分の家族を守るのは当たり前だよね? そこ忘れないで。自分の中の優先順位を見誤らないでね!」


 たまに居るんだよね。多くの人を守るために家族を犠牲にしちゃうタイプの頭硬い奴がさ。


 確かに偉いよ。凄いよ。

 だけど自分の大事な人を守るのが一番の仕事じゃないの?

 それを犠牲にしてる時点でどれだけ多くの人を守ったって心は空虚になるだけだよ。

 私はそんな綺麗事の為に大切な物を失う気は無い。


「勿論自分の大切な物を守る。そして世界も守る。これが一番だけど、自分に出来る事をきちんと整理して無理しない事。私との約束ね!」


 皆はゆっくりと頷いた。分かってくれてるといいんだけど。


「まったく……お主のそういう所じゃろうな。人望を集める理由は」


「めりにゃん……私は当たり前の事言ってるだけだよ」


「だからそういう所なんだろ」


「アシュリーまで……」


「それで、儂らは他にやる事があるんじゃろう?」


 めりにゃんはさすがだなぁ。本当はアシュリーも連れて行きたいところだけど司令塔としてこれ以上最適な人材は他にいないので残念だけど私達だけでやる。


「デュクシはさ、多分あの光の剣の所に居ると思うんだよね」


 確信はないけど、そんな気がしてる。

 私達がちょっと考えたら分かる場所にわざわざ見つけやすいように待機している筈だ。


「だから直接ぶっ叩きに行くよ。私とメア、めりにゃん、そしてショコラ。この四人で」


 アシュリーを覗けば今この国で最大戦力だ。

 アルプトラウムさえ潰す事が出来ればこの世界を守る事にも繋がる。


「非戦闘員は傷付いた者の手当てとかに集中して。無理に前線には出ない事! いいね?」


 本当は細かく作戦立てたいところだけどそんな暇も無いし、ぶっつけ本番でやるしかない。



 それと……念のためにアレも持って行った方がいいかもね。


ぼっち姫も完結がだんだん見えてきました。

毎日投稿を続けてあと一か月くらいかなと漠然と考えております。

最後までお付き合いくださいませ。


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