表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【300万PV感謝記念SS追加!】ぼっち姫は目立ちたくない! ~心まで女になる前に俺の体を取り戻す!!~【完結済】  作者: monaka
第五章:逃れられぬ過去。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

570/637

魔王様が疑問に思う事。


 結局、杓子の玉の中はダイダラボッチにとってとても快適な場所という訳ではなかったようだが今までのように眠り続けるよりよほどいいという事で同行してくれる事になった。


 それどころか、メアから供給されるエネルギーにダイダラボッチは大歓喜だった。


「すぅぅぅごぉぉぉい! こぉぉんなぁぁのはじめてぇぇぇぇ!」


 だそうである。

 ちょっといろいろ誤解を招きそうな発言だなと思ったけどそんな事口に出すとまた変態扱いされるので黙っていた。


 そして、ベアモトとゲコゲコランドをめぐるてんやわんやもここで終了かと思われたが、この後もうひと悶着あった。

 今になって思えばいろいろと疑問が残る案件だったが、奇跡が重なった、と自分を納得させる事にした。

 何かが引っかかっているのは間違いないのだが、それが何なのか俺には分からなかった。



 俺達は既に魔物フレンズ王国へ戻っている。

 アシュリーなんかはダイダラボッチに興味津々で、「ここで呼び出してくれ!」なんてメアに無茶を言って困らせていた。


「どうしたんじゃ? 随分難しい顔をしておるようじゃが……」


「めりにゃん……そうだ、まだお礼を言ってなかったな。俺が留守中面倒な事を任せちゃってごめんな?」


「な、何を水臭い事言っとるんじゃ。儂はお主の妻じゃぞ? 旦那のフォローをせずして何が妻か」


 そう言って両手を腰に当てふんぞり返るめりにゃんがほんと可愛らしい。


 傍に抱き寄せて頭を撫で、「ありがとな」と告げると彼女は手足をバタバタしながら真っ赤になっていた。


 夫婦って言ってもこういうのにはお互い全然慣れてないから妙な感じだ。


「今回空中戦しなきゃいけなかったんだけどさ、チャコ連れて行かなかったからメアに飛行関連を任せたんだよ」


「……む、そうか。それが……どうしたのじゃ?」


 なんかめりにゃんが少しむくれている。


「勘違いするなよ。俺はめりにゃんに感謝したいんだ」


「感謝じゃと?」


「前にメアと戦った時俺が自由に空中で戦えるようにしてくれただろう? メアに同じ事頼んだらかなり難しい事なんだって事が分かってさ。俺めりにゃんにずっと無理させてたかなって思って」


 彼女は「なんじゃそんな事か」と、とても優しい表情になった。


「儂は今も、そしてあの時も……種類は違うかもしれんがずっとセスティのパートナーだったんじゃぞ? だから……それくらい当たり前じゃろ?」


「……そっか。だったら俺もパートナーとして大事にしてやらないとな」


「むぅ……照れるのう。……それより! わ、儂の事はいいんじゃ! 何か、気にかかる事があるんじゃろう?」


 確かに、めりにゃんの言うように引っかかってる事がある。


「じゃあちょっと聞いてくれるか?」


 俺はベアモトでの経緯を一通りめりにゃんに説明した。


 そしてその後の事も。


 あの後、俺達がダイダラボッチを仲間にして、ヒールニントの元へ戻ると……。




「ヒールニントどこ?」


「確かにこの辺なんだろうな?」


「間違いないわよ。私が間違える訳ないじゃない」


 自信満々に言ってる所を見ると間違いは無いんだろうが……それにしてもヒールニントはどこへ行った?


 ベアモト城は炎上し、ほぼ崩れ去っていた。

 ダムより下流へ行くと万が一ダムが決壊してしまった時に洪水に巻き込まれるので、メアは少し離れた森の中にヒールニントを避難させたらしい。


「あ、皆さんお揃いですねーもう終わったんですか?」


 またひょっこりと木々の影からヒールニントが顔を出した。

 いつも背後から現れるのは何なんだ?


「ヒールニント! そいつから離れて!」


「生きてやがったんですかい! 早くこちらへ!!」


 メアとゲッコウが凄い剣幕でヒールニントの背後を睨む。


 そこには……。


「お前、エネルギー吸い取られてたはずじゃ」


 そこにはキャメリオが立っていた。


「フロザエモンか……このお嬢さんに助けてもらったんだ」


 ゲッコウはゲコ美を下がらせ、刀に手をかける。

 メアも今にも襲い掛かりそうな勢いで戦闘態勢を取ったのだが……。


「あ、この人キャメリオって人じゃないですよ? ちゃんとショウグンさんです」


 あっけらかんとヒールニントがそんな事を言ったので、場の空気が完全に固まる。


「そ、そんな馬鹿な事があるか。キャメリーンは殺して食った相手を模倣できる能力を持っていた……キャメリオも同じだろう?」


 これは、どういう事だ? 何を信じればいい?


「まだショウグンの真似をするたぁふてえ野郎だ!」


「皆! 違うんです。本当にこの人はショウグンさんですよ」


 ヒールニントがショウグンの前に立って彼を庇う。


「どういう事か、聞かせてくれるか?」


 ヒールニントの説明はよく分からない物だった。


 少し離れた所にキャメリオが落ちてきて、彼女が様子を見に行ったら虫の息だったので助けようとしたらしい。


 その時点で救いようのないお人好しなのだが……その時点でキャメリオは消失し、ショウグンだったと彼女は言った。


 思い出しながらめりにゃんに説明しているが、今考えてもよく分からん。


めりにゃんの圧倒的正妻力!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓☆クリックで作品へ☆↓
sample
「転生はもう結構です!」
作者最新作!異世界転生TSファンタジー☆彡

小説家になろう 勝手にランキング
ワンクリックお願いします♪
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ