表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【300万PV感謝記念SS追加!】ぼっち姫は目立ちたくない! ~心まで女になる前に俺の体を取り戻す!!~【完結済】  作者: monaka
第五章:逃れられぬ過去。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

534/637

魔王様はやっぱり大きいのがお好き。

 

 チャコと神憑りを行なう。


 体がうっすらと光り、チャコが俺と同化した。これで前回と同じようにやれば……よしっと。


 背中から羽根が生えて飛行が可能になる。


 あとから知ったが、チャコと神憑りをすると顔に黒い変な模様が出るらしい。

 目の周りが黒くなるとかなんとか。あとで一度鏡が見たい。


「しかしセスティが飛べるようになってしもうたから儂のサポートが必要なくなってしもうたなぁ。もう手をつなぐ理由もないし……」



 なんだかめりにゃんが心なしかしょんぼりしている。


「何言ってるんだよ。めりにゃんは傍にいて俺の事をサポートしてくれないと。俺には出来ない事をちゃんと埋めてくれるのはめりにゃんだけだよ」


「なっ、何を……急に照れるではないかっ!」


 めりにゃんもふわりと浮き上がって俺の背中をビシバシ叩く。


 照れ隠しのつもりなのか分からないが俺の嫁は今日も可愛い。


 でも俺のサポート役にめりにゃんが適任なのは疑いようもない事実だった。


 彼女はちゃんと俺の足りない部分を埋めてくれるし、それが出来る力がある奴と言えば他にアシュリーとメアくらいだが、その二人は完全に自由奔放に動くので、共闘は出来てもサポートなんてほぼ期待できない。


 戦力としてはこれ以上ない程頼りがいがあるが、共に戦い、お互いを高めあい、埋めあうならめりにゃん以上のパートナーは居ない。


「俺のパートナーはめりにゃんだけだよ。戦闘も、私生活もな」


「ばっ、ばかものっ!! 戦いの前に儂を殺す気かっ!!」


 再び俺の背中をビシバシ。


「痛い痛い」


「おぅ……すまぬのじゃ。しかし、そうか……セスティはそんな風に思っていたんじゃなぁ♪」


 めりにゃんはにっこにこで上機嫌。彼女はこうでないといけない。

 もう悲しい顔はさせたくないから。今までずっと苦労してきたんだから、俺の嫁になった以上俺が守ってやらないと。


 ……もちろん俺の事も守ってもらうけど。お互いが支えあって行くのが夫婦ってもんだろう?


『なんだかやけるべさ。だーりんももう少しあだすの事見てくれたってぶつぶつ……』


「なんだ? チャコにもとっても助けられてるぞ? これからも頼むぜ」


『ま、まぁそう言ってくれるのは嬉しいべさ……でも……いや、正妻は強しって事だべなぁ』


 頭の中でぶつぶつ言い続けるのはやめてほしい。好意は嬉しいんだけど、どうして俺が愛人を沢山囲ってる設定になってしまっているのか……。


 悪い気はしないけど。

 むしろちょっと嬉しいけどね!

 アシュリーにろぴねぇにチャコか……。

 めりにゃんも含めるとろぴねぇ以外控えめな体形……。


「お主……今他の女の事を考えておるじゃろ?」


「い、いやそんな事は無いぞ! ちゃんとめりにゃんの事もだな」


「事、も? そうかそうか、ならば愛人達の事を考えておったんじゃな。どうせロピア以外の胸が小さいとかそんな事考えておったんじゃろ!」


『だーりん酷いべ!』


「待て! 誤解だ!! 俺は別に胸のサイズで相手を選ぶような事は……」


『でもあだすは自由に姿を大きくしたり胸を大きくしたりできるべさ』


「マジで!?」


「セスティ……?」


 やべっ。


「お主は魔族と戦う前に儂に喧嘩を売っておるんじゃな?」


 めりにゃんが満面の笑みで見つめてくるのがとてつもなく恐ろしい。


 彼女には笑顔が似合うと言ったが、俺が似合うと思っていたのはこんな笑顔じゃないんだって。


「ほんとおにぃちゃんってド変態だよね」


 城の上空でドタバタやっていたら神器礼装を身に纏ったショコラが追いかけてきた。



「ほんとはもう少し様子を見ようと思ってたんだけど随分楽しそうにしてるから来ちゃったよ」


「いや、これ以上話をややこしくしないでくれ! ただでさえ俺は今窮地に立たされているんだぞ!」


「誰のせいじゃっ!」


 ムキーッ! とめりにゃんが俺に掴みかかってきて空中でバランスを崩しそうになった所で、空に光の玉が弾けた。


 アシュリーからの合図だ。

 敵がもうすぐそこまで来ているという事だろう。


「むぅ……仕方ないのう。話の続きは全部終わってからじゃ」


 怖いって。


「おにぃちゃん、敵ってどのくらいこっちに来てるの?」


 そう言えばショコラは途中までメアと一緒にいたんだったけか。


「ほとんどがこっちに来てるらしい。また人工魔物の群れと、魔族が二体だったかな」


「なんだ楽勝じゃん」


 実は俺もそう思う。

 敵の数が多かろうとうちの戦力はかなり高い。

 雑魚共がどれだけ多くてもアシュリーとめりにゃんが居ればどうにでもなるだろうし、魔族二体なら俺とショコラで対応できるだろう。



 これは何のための襲撃なんだ?

 どう考えたってただの陽動じゃないか。


 ロザリアは何を考えている?

 勝つ気があるやり方とは到底思えない。


 ただメアをおびき出す為だけ、俺達を少しでも足止めする為だけの襲撃に見える。


 これは……少しだけリンシャオのやり方ににているかもしれない。


 全てを犠牲にして目的だけを遂げるやり方。



 ……嫌な予感しかしねぇな。


 メアの方は大丈夫だろうか?


 一人で行く事を許可したとはいえ、俺もこっちを早く片付けて迎えに行くべきだろう。


 万が一があっては困る。

 それだけじゃなくてあの二人の関係はかなりデリケートだからな。


 どちらが勝っても悲しい結果を生む事になる。



 ……やっべ、アシュリーにメリーの事話すの忘れてた。

 こっちが片付いたらアシュリーにも説明しなきゃいけないが今から気が重いな……。


 今はやめとこう。

 メリーの身体に入ったロザリアとメアが戦ってるなんて言ったら今すぐ転移で追いかけるだろうし、それはメアの信頼を裏切る事になる。


 新しくできた妹を俺も信じよう。

 きっとうまくケリをつけてくれる筈だ。


 もし、上手くいかなかったら……責任は兄の俺がもつしかあるまいよ。


どこまでも緊張感の無い人達ですが、魔王様もきちんと考えるべき事は考えております。

大事な事忘れたりもしますが、責任は取れる男(女)です(笑)


下の☆評価欄にて応援よろしくお願いします♪


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓☆クリックで作品へ☆↓
sample
「転生はもう結構です!」
作者最新作!異世界転生TSファンタジー☆彡

小説家になろう 勝手にランキング
ワンクリックお願いします♪
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ