表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【300万PV感謝記念SS追加!】ぼっち姫は目立ちたくない! ~心まで女になる前に俺の体を取り戻す!!~【完結済】  作者: monaka
第三章:姫と愉快な仲間達。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

172/637

ぼっち姫、社会科勉強する。


「ちなみに、だ。自慢じゃないがあたしは男が大嫌いで女が大好きだ」


「いきなり何を言ってるんだこの人」


「つまり、君が男ならばあたしは本能で拒絶反応が出るのさ。しかしそれは一切ないからおそらく君はちゃんと女だと思うよ」


 どういう判断基準なんだ……。


「私にはそれがどれだけ優秀な判断能力なのか分からないけど、気休め程度には安心したよ」


「君はなんというか……意外と言うね」


「言う? 何を?」


「いや、いいさ。あたしはそういう正直な子は好きだよ。君についてはいろいろまだ分からない事が多いからね。働きながら情報を集めたらいい」


 確かにそれは結果的にいい案だと思う。

 万事屋って言ってたし、いろんな情報も集まってくるかもしれない。

 それと住まいと仕事がついてくる。


 私の名前が分かって、私の事を知ってるっぽい人の事もわかったけどその人達とどこに行けば会えるかわかんないしね。


「まぁ君がまず目指す場所は王都だろうね。アレクセイの野郎と知り合いなら騎士団にも知り合いがいるかもしれないし」


 あれ、目的地決まっちゃった。だったらとりあえずそっち行った方が早いんじゃない?


「しかしここから王都へ行くには並大抵の方法じゃ無理だ。何せあちらからはこっちの大陸の事を認知すらされていない。……正確には認知はしているが存在しない事になってる」


 ちょっと待って。ここどこなの?

 王都って言ったらこの世界を統一したって言われてる世界の中心じゃないか。


 ……あれ、自然に考えてたけどなんでそんな事覚えてるんだろう。

 てか王都の名前は出てこないや。


 いろいろ考えてるとふっと記憶が蘇ったり、消えたりする。ちょっと安定しないなぁ。


 やっぱり元々知ってる事や物の事を考えたりすると記憶が刺激されやすいってやつなのかな?


「えっと、存在しない事になってるってどういう事? ここから王都へはいけないの?」


「行けない事はないさ。それにそろそろ王都もこちらを正式に認めてくれる頃合いだと思うけどね」


 ちょっと言ってる意味がわからない。


「不思議かい? 今の君にあれこれ言っても仕方ないかもしれないけどね。昔王都ディレクシアはあっちの大陸、ユーフォリアを統一した。魔物とも戦わなければいけないから皆で協力しようっていうご名目でね」


 私はサクラコさんに導かれるまま人込みを進んでいく。

 万事屋っていうのは随分端っこにあるんだなぁ。


「しかし、後になって今我々が居るここ、ニポポンと、ロンシャンが存在する事に気付く訳だ。ニポポンはその頃外交を一切していなかったし、ロンシャンはユーフォリア大陸と敵対的だったからディレクシアは取り込む事を諦めたのさ。そして、自分達に従わない連中が居たら大陸統一において支障が出る。ほら、協力してない所があるって知ったら他の連中もしり込みするかもしれないだろう?」


 いろいろ説明してくれてるけどごめんさっぱりわかんないや。


 どやって顔しながら気持ちよくしゃべってるから邪魔しちゃ悪いなぁ。


「でだ、王都的には不都合な存在だったんで地図上から消去しちまったって訳だ。東の果てには何もない。文明があったようだが既に滅んでいる。ってね」


「えー。それディレクシア最低じゃない?」


 最後のとこだけならとても分かりやすかった。

 要は邪魔だから無かった事にしたんだよね?


「まぁあちらさんにもいろいろ理由があるんだろうぜ。でもそれも大昔の話だよ。初代ディレクシア王のやった事だから。それに今はニポポンは外交に動き始めてる」


「ずっと外交してなかったのに? 今になって動き出したのはどうして?」


 私が質問してしまったせいで尚更どや顔になってサクラコさんは語り出す。


「ニポポンも外交自体はすぐに解禁していたのさ。ただ、相手はロンシャンって国だけだけどな」


 ロンシャン。何か聞き覚えのある名前。


「でもロンシャンが滅んじまったからさ、ニポポンだけでやっていくのは厳しいんだよ。そんで仕方ないからユーフォリア大陸、とにかくまずは王都ディレクシアとコンタクトを取ってるって状況だな」


 なるほど。今私がいるのがニポポンっていう地図から消えた国で、唯一の外交相手だったロンシャンが滅びちゃって、王都と話をつけようとしてるって流れだね。

 っていうかなんで滅んだし。



「ちなみにロンシャンが滅んだのには……プリン、あんたが関係してるらしいぜ」



 やっぱ私悪い奴じゃん!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓☆クリックで作品へ☆↓
sample
「転生はもう結構です!」
作者最新作!異世界転生TSファンタジー☆彡

小説家になろう 勝手にランキング
ワンクリックお願いします♪
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ