第3話 チートな力に気がついた!
前回のあらすじ
転生したら森にいた
加護を手に入れた
異世界の狼に襲われた
「んっ、、ん?」
(あれ?なんで俺、こんなところで寝てるんだ?たしか、転生したら森の中にいて、、、あ!たしかホワイトウルフとかいう、でかい狼に襲われて、、、あれ?その後どうなったんだ??)
意識を失う前の状況を思い出しながら、優斗は上半身を起こしてあたりを見回す。
すでに日が沈み真っ暗になった森の中、優斗の側にはパチパチと音を立てながら燃えている焚き火と串焼肉があった。どれだけ眠っていたのかわからないが、寝起きでお腹を空かせた優斗の手は自然と串へと向かって行く。
(うまそうな肉だな、でもなんの肉なんだろう?)
優斗が疑問に思うと頭の中に情報が流れ込んでくる。
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--鑑定--
『ホワイトウルフの串焼き』
ホワイトウルフの肉を串に刺し焼いたもの。
肉は少し堅いが噛めば噛むほどが味が出る。
料理ランクC
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(ん?またこれか、なんなんだろう、、、鑑定?もしかしてあのとき手に入れたスキル?なのか?、、、)
無意識で発動された鑑定スキルを疑問に思いながらも優斗は肉を口へ運ぶ。
「おう!にいちゃん、目ぇ覚ましたか!いや〜危ないとこだったなぁ!ガッハッハ!!勝手に肉まで食って元気じゃねぇか!」
突然後ろから、熊のように大きなおっさんが現れ、背中をバシバシと叩きながら大声で話しかけてくる。
突然のことに驚き、優斗は肉を一気に飲みこむ。
「がはっ、、あぶない喉に詰まって死ぬところだった。誰だ急に!驚いたじゃないか!」
危うく喉に詰まりそうになり、焦った優斗はそう叫ぶ。
「あ?にいちゃん、人の焼いた肉勝手に食っておいて命の恩人に向かってその強気な言い方、いい度胸じゃねぇか!おもしれぇ」
おっさんは目を細めながらニヤリと笑う。
熊のように大きな男に睨まれ、優斗の背中に冷たい汗が流れる。
「もしかて、、、おっさん!おっさんがホワイトウルフに襲われていた俺を助けてくれたのか?」
「おうよ!やっと気づいたか、街に向かってる途中でホワイトウルフに食われそうになってたからな!こう、弓でヒュッと頭を吹っ飛ばしてな!ガッハッハ!その後はほれ、にいちゃんの持ってる肉になったってわけよ!」
「そうだったのか、おっさん、それは、助かった。感謝する。」
(たしかにこの肉、鑑定?したらホワイトウルフの肉だったな)
「まあ、そういうわけだ!、、、ところで、にいちゃん、さっきからおっさん、おっさん失礼だぞ!俺はゴルマス、マルクの街でBランク冒険者をやってる。にいちゃん、見たところ冒険者でもねぇみたいだし、どっから来た?なんでこんな森の中を歩いてたんだ?」
先程までとは違い、真剣な雰囲気を出しながら訝しそうな視線を優斗に向けるおっさん。
(うーん、流石に異世界から来たなんて言っても信じてもらえないだろうし、下手に嘘ついてもバレるだろうし、、、何も知らないことに、、記憶喪失とか?、、いや、流石にバレるか?、、うーん、、、)
「おい、にいちゃん聞いてんのか?」
「実は、気づいたら森にいて、それまでの記憶が全く、どこから来たのかも、、それで歩いていたら急に襲われて、、、、あ、名前だけは覚えている、遠坂優斗だ。」
(流石に無理があるよなぁ、、)
「トーサカユウト、、、そうか、記憶喪失か、、、ぐすっ、大変だったなぁユウト!もう大丈夫だからな!俺が俺が守ってやるからな!」
(え、、、このおっさんちょろいな)
「お、おう、ありがとう」
「ぐすっ、、、おう、まかせとけ!何か困ったらなんでも言うんだぞ!」
(うわ、なんかちょっと悪いことしたなぁ、、、まぁ、でもここはゴルマスに甘えて、この世界のこと教えてもらおう。)
「あ、ああ、それで、常識的なことも忘れちゃったみたいなんだ、とりあえずここはどこなんだ?」
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ゴルマスは、ユウトが記憶喪失であるとすっかり信じ込み、この世界について事細かく説明した。
ゴルマスの情報をまとめると、どうやらこの世界は大きな1つの大陸になっていて、その周りを海に囲まれているらしい。海の向こうに他の大陸は無いらしい。
大陸には3つの人間の国、サルノワ、ラグルス、グルド帝国があるらしく、その他にどこかにエルフの国があるらしい。ちなみに、ここはサルノワの辺境マルクと呼ばれる街から歩いて4時間ほどのところにあるウルルの森だとわかった。
また、この世界では人間は人族という種族で、人族以外には
獣人族
エルフ族
ドワーフ族
竜人族
天族
魔族
の6種類の種族が存在しているらしく、この中でも、魔族は他の種族に敵対的で危険な種族なので気をつけるようにと言われた。
その他、正確な暦は無く春の月、夏の月、秋の月、冬の月と季節で大体にわかれているらしい。ちなみに今は、春の月のおわりだそうだ。
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「うーん、こんなもんだな、何か聞きたいことはあるか?ユウト?」
(なるほど、大体のことはわかった。だが、1番気になっていることをまだ教えてもらってない)
「ああ、そうだ、鑑定ってわかるか?なんか、ホワイトウルフの串焼きを食べるときに鑑定?してたみたいなんだが、、、」
「おい!ユウト!いま鑑定って言ったか!?お前、本当に鑑定のスキル持ってんのか!?」
「あ、ああ、スキル?ってのがなんなのかはよくわからんが、鑑定は何度か勝手に、、、」
「そ、そうか、、、わりぃ、珍しいスキルでつい興奮しちまって、そういえばスキルの説明してなかったな、当たり前すぎて忘れちまってたぜ!スキルってのは、簡単に言えば『才能』みたいなもんだな、例えば弓スキルをもってないやつには、弓は使えねぇ、そんな感じだな!まあ、使ってみればわかる、スキルは頭の中で使おうと思えば使えるはずだから試してみろ!そうだな、試しに俺に向かって鑑定してみろ!」
「お、おう!」
(えーと、こうかな?「鑑定」、、、どうだ?)
ユウトの脳内にウィンドウが現れる。
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ゴルマス 男 41歳
種族:人族
状態:健康
ステータス
LV:38
HP:334/334
MP:52/52
攻撃:316(+150)
防御:249
俊敏:128
魔力:40
運:18
スキル:弓LV5 、剣LV4、索敵LV4
毒耐性LV3、解体LV5、料理LV2
称号:Bランク冒険者
装備:飛竜の首飾り(攻撃+150)
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「おぉ!これがスキルか!ゴルマスさんスキル6つも持ってるんだ」
「お!本当に鑑定が使えたみたいだな!確かに俺のスキルは6つだ、まあこれでもBランク冒険者だからな、スキルはそこそこ鍛えているつもりだ!ユウトも鑑定以外にスキルがあるかもしれない、自分のステータスはスキルのときみたいに、ステータスを見ようと思えば見れるはずだ!確認してみろ!」
(うーん、「ステータス」、、、どうだ?)
再びユウトの脳内にウィンドウが現れる。
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ユウト 男 20歳
種族:人族
状態:健康
ステータス
LV:1
HP:508/512
MP:444/504
攻撃:112
防御:108
俊敏:118
魔力:104
運:32
スキル:鑑定LV2、俊敏向上LV1、索敵LV1
弓LV1、剣LV1、毒耐性LV1
解体LV1、料理LV1
固有スキル:全スキル取得可能、自動スキル取得
獲得経験値100倍
レベルアップ必要経験値0.5倍
称号:生命神の加護、???の加護
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(・・・は?LV1なのにHPとMPがゴルマスさんより高い??スキルがなんか多いんですが、、、固有スキル?ってなんか加護増えてるなんだよこれ!「鑑定」!)
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『全スキル取得可能』
(全てのスキルの適性を得る。全てのスキル取得することが可能になる。)
『自動スキル取得』
(所有者が知ったスキルを自動で取得する。取得時のスキルLVは1になる。)
『???の加護』
(???の与えた加護 固有スキル『全スキル取得可能』、『自動スキル取得』を獲得する。
レベルアップ時の全ステータス大幅UP)
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(Oh....なんか知らない人?神?からの加護もらってるよ、、、いつ渡されたんだろうこの世界に来る前か??というか、これチートすぎませんか?は、はは、あははははは)
「おーい!ユウト、どうだ!鑑定の他にもスキルはあったか?」
「あーはい、他は剣と料理がLV1でした。」
(流石に正直には言えないな、このスキルと加護は、、、なんだもう疲れたな)
「まあ、ユウトはまだ若いし、冒険者でもねぇからな!そんなもんだろ!ガッハッハ!鑑定なんてレアなスキル持ってんだ落ち込む必要はねぇぞ!剣スキル持ってんなら、何か思い出すまでとりあえず冒険者になってみるのもいいんじゃねぇか?よし、明日は俺がマルクの冒険者ギルドへ連れて行ってやろう!今日はとりあえずもう寝ろ!夜の見張りは俺がやっておいてやる!」
「はい!ありがとうゴルマスさん、明日はよろしくお願いします。」
(こんなチートな力があるんだ、あっちの世界では辛い人生だったけど、こっち世界ではこの力を使って生きたいように生きよう!うーん、とりあえずレベルUPが目標だな、、、そのあとは、、)
予想以上のチートな力を手に入れたユウトは、チートをフル活用するための計画を立て始めた。
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???「ユウト、はやくあいたいな、、、あ!お菓子作ったら喜んでくれるかな!ふんふ〜ん♬」
そう言って???は、楽しそうにクッキーを作る。
序盤なので設定の説明で長くなってしまいます。
すみません(>_<)
次回、レベルUPでステータスがチートになる予定です。