第0話 プロローグ
夏の日差しがギラギラと激しく照りつける中、緑と白の制服に身を包んでいる男、遠坂優斗はダンボール箱を抱えてインターホンを押した。
「宅急便でーす!」
優斗は某有名な黒ニャンコで働いていた。
貧しい家庭に生まれ、中学で両親を失った優斗は
親戚にも見捨てられ、親の遺してくれた少しのお金で高校に通うも、貧しさが原因でイジメられてしまう。
その後、高卒で黒ニャンコに就職し、必死に働いていたが、ここでも上司にも恵まれず学歴が原因で社内でイジメに会い、いつまでたっても高卒の給料のままで辛い生活を送っていた。彼が何かをしたわけでもないが、生まれた時から彼は弱者だったのだ。
「よし!これで今日の仕事終わりだな。それにしても暑すぎる、さっさと会社に報告して帰ろう。」
そうつぶやいて優斗は黒ニャンコの描かれたトラックに乗り込んだ。
「今日の夕飯は久しぶりにカレーにしようか、あ〜暑いのになぜか辛いもの食べたくなるんだよなぁ、、、っと危ない!!」
夕飯のことを考えながら法定速度厳守で走行していた優斗のトラックの前に女の子が飛び出してきた。
このままじゃ止まれない!とっさにそう判断した優斗はハンドルを左に切った。一瞬、女の子と目が合う。
ガシャーン
「あぁ俺死んだかも、生きててもクビ、、だ、な、、、」
遠のいて行く意識の中、優斗はそう呟いた。
初投稿です!
よろしくお願いします!
よくあるトラック転生
運転手の方を転生させてみました!