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凱旋と地獄のブートキャンプ

1時間後馬車が町に到着すると門のところにいた数人の衛兵達が駆け寄ってきた。


そしてリリスとファロナを見つけると


「二人とも無事だったか手配中の盗賊団のメンバーがこの町に現れたんで心配してたんだぞそれでこの人


たちと馬車はいったい?」と尋ねてくるのでリリスは


「この人たちはその盗賊に誘拐された人たちでこの馬車はその盗賊団持ち物を帰るのにつかいました」と


言ってファロナに引き継ぐと


今度はファロナが「盗賊どもは簀巻きにしたうえで全員馬車の中で私たちの敷物になってもらっていま


す」と言うと衛兵達の中でもひときわ恰幅のいい衛兵がでてきて


「リリスとファロナ兄貴分としては妹たちをほめてやるぞ」と言って二人の頭を乱暴に撫で始めた。


しかしリリスとファロナは「兄ちゃん私たちがしたのは盗賊共を簀巻きにしたのと誘拐された人達を落ち


着かせて馬車で町までつれてきただけ」


と言ってしょんぼりしたので男はあれと首をかしげると辺りを見回して


「リリスとファロナもしかして盗賊共を絶妙な加減で戦闘不能にしたのって肩に妖精を乗っけた青年じゃ


ないのか?」


と聞くので二人は「そうだけどなんでわかったの?」


と首をかしげると男は


「お前らぐらいじゃまだわからんかあいつたぶんだが盗賊一人一回殴ったかなにかしただけだろ」


と言うのでリリスは驚いて「何で見てきたみたいにわかるの兄ちゃんまさか私たちが危ない目にあってい


るのに傍観してたんじゃないでしょうね」と詰め寄ろうとするのと


ファロナが「リリスちゃんお兄ちゃんは人が悪いけどもう少しで妹が貞操の危機におちいりそうなことは


しないよたぶんだけど」


と言うと半分は疑っているけどねと言う視線を男に向けた。


男は「待ってくれそこはきちんと否定してくれファロナ妹分が危険なめにあっているの傍観する趣味はな


い今のはあの青年の実力ならそのくらいでかたがつくって話を想像で言ってみただけだよしかし実際そう


だったとは師匠が強さは年齢・年数でははかれないっていつも言われているけど実際会ってみると納得だ


は正直いってあいつの敵にはなりたくないは今の俺でもおそらくだが本気を出させたら御の字下手したら


手加減されたまま失神コースだな」


と言って幸明に手を差し出すと


「こいつらの兄貴分でこの町の衛兵の兵士長をしているギルバートだこのたびは妹たちが世話になったあ


りがとう」と言った。


幸明はギルバートの手を握ると


「俺は本松幸明こっちは相棒のミャウ、なにたまたま通りがかっただけなんだきにしないでくれ二人にも


この町での案内をすることでチャラにするって話してあるんだし俺はこの町の住人じゃないから宿を含め


て武器屋・道具屋おまけに冒険者ギルドなんかの場所も知らんしな登録に行くのに頼んだんだ」と言うと


ギルバートは「ちょっとまってくれそれじゃ幸明はまだ登録もしてない一般人なのか?」と聞き返すので


「ああそうだがどうしたまさか俺の実力が信じられないとかいいですんじゃ」と聞くとギルバートは首を


よこに振ると


「ちがうちがうあんたの実力がわからんのはただの馬鹿だけだ、そうじゃなくて俺たちの師匠が引退した


冒険者なんだが口すっぱく言われていることがあってな冒険者となったからには一般人の盾であり剣であ


ることこころにきざめいかなるときも一般人に助けられることは冒険者ならば恥と思えそのために知識を


磨け身を鍛えよて言葉があるんだ」


と言って考え込んだ、幸明は「もしかして二人がその師匠にみっちりしごかれるとか?」


と言ってギルバートを見ると


「しごかれるだけならまだまし最悪師匠のスパルタメニューその1組み手をしながら全力疾走あるいはそ


の2夜明けから日の入りまで耐久師匠と鬼ごっこになるかも」


と言ってトラウマがよみがえったのか青い顔をした。


幸明は「ちょっと待て今は確かに一般人だが冒険者志願で理不尽と規格外と化け物を全部足したような


奴って自分でも自覚のあるレベルなんだが」


と言ってまさかそこまで弟子にしないよねとギルバートを見ると


「いや師匠ならやりかねん、師匠が冒険者やめるきっかけも依頼でどっかの王宮近衛兵を鍛えてほしい


いってその国の国王からじきじきに頼まれたのだがあまりの態度の悪さにブチギレタ師匠がしばらく泣い


たり笑ったりできなくなるぐらいしごいて結果的にその国は強くなったけど今でも師匠の名前を聞いただ


けでそのころのメンバーは青くなるって話だからな」


ギルバート頭を抱えながらつぶやいた。


そのころリリスとファロナの二人はと言えば


ギルバートの予想どうり師匠である元Sランク冒険者にして魔族の王国フルムーンパレスの王家の血を引


くエリザベート・M・ローズ二つ名を味方には満月に咲く希望のバラ敵には月夜の死神と呼ばれた年齢不


詳の女傑であるローズの前に正座させられていた。


リリスは「おバーちゃんあの人は普通じゃないんだってば」


ローズは「リリスここでは師匠あるいはローズさんって呼ぶように言ったはずだよね」


ファロナは「ローズさんどうかどうか気を静めてくださいリリスちゃんの言葉通り普通の一般人じゃない


です、ローズさんが言ってた強さと年齢が比例しない人なんです」


それに対してローズは


「いまどきそんなのがいるわけないだろあれは世界中がまだバチバチ遣り合ってたころにいた奴らのこと


だよそれにそいつ人間族なんだろいまどきの奴にそんな見所のある奴がいるもんかいファロナまで一緒に


なってだますつもりかい」


そとまで聞こえる声で遣り合っていた。



「それがいるんだからしかたないだろローズ師匠」


ギルバートが声をかけた。


するとローズは


「ギル坊あんたまで私を担ごうてんじゃないだろうねもしそうならその無駄につけた筋肉後悔させてやる


よ、て後ろの青年あんた名前はなんてだいまさかこの子達が言ってた本松幸明じゃないだろうね」


途中までギルバートに向けていた殺気じみた眼差しをやめると幸明に目を向けた。


幸明は「お初にお目にかかりますざんねんながらそこの二人が話していた本松幸明です自分でも理不尽・


規格外・化け物とそろっちゃいけないものがそろっちゃた自覚があるでどうか二人をしごくのは程ほどで


お願いできませんか?」


と頭を下げると


「わかったよあんたほどの若者にそこまで言われちゃねでも止めないんだねあんた」


とローズが聞くと幸明は


「いやそりゃまあほんとに殺しかねないレベルなら止めるでしょうけどローズさん殺気に見せかけた濃厚


な闘気で二人を萎縮させてただけだったしおそらく二人の足りないところを鍛えるつもりだろうと思った


ので」


というとローズは晴れ晴れとした笑顔を浮かべると笑い出した。


そしてひとしきり笑った後


「見事だねここまで相手に見抜かれたのはひさしぶりだよ」と言って二人に向き直ると


「認めようこいつはあんたたち程度じゃ盾にも剣にもなれない御仁だ」と言うので二人はやったと二人は


喜び始めたのだが続く言葉に青くなった


「でも私はたったレベル5程度の盗賊団にてこずらされるようなふがいない弟子達を持った記憶はないで


ねきっちり私が出す試練をクリアしてもらおうか、なに自分は関係ないって顔をして帰ろうとしてるんだ


いギル坊私は弟子達って言っただろしばらく会わない間に兵士長になったからってすっかりなまっている


ようじゃないか人の上に立つ人間はしたの人間より厳しくて当たり前だって言っておいただろその無駄に


つけた筋肉を後悔させてやるよ」


と背筋が凍りつくようなつめたい笑顔をうかべた。


三人は「「「幸明様おたすけをーーー」」」と助けを求めるが


「まあなんだ俺の国ことわざで若いときの苦労はしたほうがいいってそんな意味のことわざもあるしせっ


かく師匠がすだったお前らに胸をかしてくれるってんだから受けとけそれじゃローズさん念のためいっと


きますが明日二人にこの町を案内してもらう約束なのでお願いしますね」


「ああわかった二人ほうならそれぐらいじゃな」


「あの師匠それじゃ俺は?」


「ギル坊さっき言ったじゃろその無駄につけた筋肉を後悔させてやると」


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