凱歌の朝と狂信者達
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あたりに響く歓声の嵐の中それを切り裂くように土煙を上げながら軍馬にまたがった騎士がその場に走りこむ軍馬は疲労に倒れこみ転げ落ちた騎士がこれだけ気を失う前に伝えなければと疲労困憊の身を引きずりながら立ち上がると「急いで伝えてくれ国境に集まっていた人類至上主義勢力イシュガルがこちらに侵攻を開始した国境の砦はすでに陥落している奴ら口々に「「我等は神の命を受けし者達なりこの地の民は人でありながら下等な亜人どもと馴れ合う大罪を犯し神に反旗を翻す不届き者なり神の命により浄化せよこの地の人も町も下等な亜人どもの集落もすべて焼き尽くせ何も残すなそれが神の命なり」」と叫びながら降伏する者も皆殺しにしながら進軍してやがる次に狙われるのは多民族都市であり国境に一番近いこの町だこれを伝えるために砦の仲間達は俺一人を逃がしたんだあいつらの無念をはらしてくれあいつらの願いを叶えてくれ頼む」とそれだけ伝えると騎士は糸が切れたように気を失っていた。
歓声のかわりに泣き声が聞こえ始めるだがしかしすぐに侵略者達が自分たちを生かすつもりが無いことに自覚した人達が声を上げ拳を振り上げる。
幸明は雰囲気の急な変化に戸惑っていると右肩にローズが左肩にゼクがその手をのせてつぶやく「幸明落ち着きなこんな窮地にこの町が今まであったことがないと思っているのかい?」「ああそうだ俺達はこの町が生まれここまで大きくなるまでの間に横槍をいれて来るやからはいくらでもいただが俺達はそのたびに撃退し勝利してきたそれに今ここにはお前がいるこの町をそしてこの世界を救うため来てくれたお前がいる俺達が恐怖を覚える理由が無いだろそれにさっきのケイオスドラゴンに比べたら人間の軍勢ごとき脅威の度合いが小さすぎるだろたとえ一万いようともなそれと今のステータス確認してみな理不尽なようだが今のお前はここにいる誰よりも強い」そう言って確認を促した。
「ステータス」そう唱えた幸明の前に異世界に来たときは一変しはるかに成長したステータスが表示された。
名前 本松幸明
年齢 18
職業 冒険者
レベル 100
HP100000/100000
MP ∞(表示はレベル上限の100000000/100000000になります)
対人戦闘レベルMAX
対魔獣戦闘レベルMAX
対邪神戦闘レベルMAX
スキル
無手の極み→神技にいたりし者
ウェポンマスター
真魔導の極み→魔導の超越者
武装創造→神器創造
始まりにして終わりたる魔法→魔導神の神力
真実の目→真実の神眼
破龍の一撃
神身体強化
限界突破
称号
ドラゴンバスター
盗賊団の天敵
異世界人→救世の異世界人(救世主と表示されます)
予言の歴史書を持つ者
アマテラスの寵愛者
神に理不尽を許されし者
災厄の龍の討伐者
四神獣の契約者
四騎士の主
大氾濫を終わらせし者
幸明は驚いて頭を抱え「最初よりもっと見せられなくなっているじゃないか」とつぶやくと「なにぶつくさ言ってるんだいこれから先のことを考えれば強くて困ることのほうが少ないんだそれに今の状況から考えるに2度目のときには今回氾濫の経験者は全員バラバラの場所を守ることになるだろうそうなったときあんたは一番の強敵を相手することになるだろうし最悪相手はあの神様かもしれないんだよしっかりおし」そう言って幸明の背をばしんと音を立てて叩いた。