第5話
まっすぐ歩いていくとギルドと思われる建物があった
ギルドの中は受付する場所と奥には酒場があるようだ
まだ昼だというのに飲んでいるやつもいればすでにつぶれているやつもいる
俺は受付カウンターへ歩いていき、受付嬢へ話しかけた
「すまない、ギルドへ登録をしたい」
「ギルドへの登録ですね、こちらの紙に記入してください」
紙には名前と特技の欄があるだけだった
(ふむ。せっかく転生したことだ。名前は前世とは変えよう)
名前:シグル
特技:気配察知
とかいて受付嬢にわたした
名前は前世の名前からもじったものだ
特技の気配察知は魔力を周囲に展開することで、レーダーのような役割をこなすことに気づいてからは、ずっと使っていたため記入した
衛兵のジャックからは生産系で生計をたてたいのであれば別だが、自分のギフトは信頼出来ないものには話さない方がいいと教えてもらっっていたため、記入していない
「名前はシグルさんですね、特技は気配察知、1つだけでよろしいですか?できることは多く書いた方がパーティの募集の時に有利になりますが?」
問題ないことを告げ受付は終了した
「これで冒険者登録は完了です。こちらが冒険者カードとなります。魔道具の1種で、今まで受けた依頼とその達成率が表示されます。
早速依頼をうけていきますか?」
「いえ、村を見て回ってからまたきます」
そういって俺は冒険者ギルドをあとにした
村の広場では露天が集まっていた
活気があるようで、売り子が声をあげて呼び込みしている
「そこの兄ちゃんみてってくんな」
「お兄さん、いいものあるよ」
「旦那、人目だけでも見てってくださいよ」
村を散策していると教会を見つけた
この村でも教会はあったが窓は壊れていたり、雑草があたりに繁っていたりと、手入れはされていないようだ
教会へ近づくと二人の子供が出てきた
12才くらいの少年と少女だ
「おい、なにしに来た。またマザーにいやがらせしにきたんだろ」
「カイ、挑発はやめて。すみません。ここでご用件をきかせてください」
二人からは用件しだいではただでは済まさないという空気が伝わってくる。
教会の中からもピリピリした空気が伝わってきた
俺はたちどまってた話しかけた
「ああ、すまない。以前立ち寄った村では教会でお世話になってね。ここでも教会を見かけたもので、少し立ち寄っただけなんだ。近づいてはいけないのなら俺はここから離れるから、すまないね」
そういって俺はきた道を戻ろうとした
後ろを振り返った直後、弓矢が飛んできたのがわかった
俺はよけて追撃がないか警戒した
すると
1人の年配の方が走ってきた
「すみません。お怪我はございませんか」
どうやら俺を心配してくれているようだ
少年が叫んだ
「そんなやつの心配なんかするなよ、マザー」
少年はげんこつを落とされ涙目になっていた
「旅のかた、気を悪くしないでください。この子達は教会を守りたい一心で行ったこと。どうかご容赦を」
「気にしないでくれ、俺が不用意に近づいたために起こったことだ、歓迎されていないようなので俺は失礼させてもらいます。どうかお元気で」
そういって俺は教会をあとにした
村の人に訪ねるとやはりというかなんというか
教会の印象は悪いようだ
以前は子供達も礼儀正しきしており、評判は高かったが、最近ではこのあたりの村を納めている領主が取り壊しを決定したことで立ち退かない事にたいし、嫌がらせをうけていたようだ。
子供達は荒れてしまい、今では村の人すらよせつけないようになってしまったという。
テンプレといえばテンプレな展開だな
おそらくあの教会はもうすぐ潰されるだろう
もう少し早く関わればなんとかできたかもしれないが、いや、過ぎたことだ
シグルは教会の、あの子供達の今後のことを憂いていたが、結局はあの子達自信が変わっていかなければならないことだと思い、今は関わらないことにした