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将棋小説(序章)  作者: ルモ
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回り始めた歯車1

「はやくぅーカズくん、こっちこっちー」


幼馴染のカズの手を引く少女は舞、コミュニティセンターの前へと走っていく。

とあるにぎやかな街、高校一年となった舞は初めての将棋大会へと胸を躍らせていた。


カズ「おいおい舞、強引に部活に入らされた方の身にもなってくれよ

   大体今日遅刻気味なのも大体は舞が・・・」

「間に合ったんだから良いじゃないの、それより今日は頑張ってね」


今日は高校将棋大会地区予選、地元の20弱の高校が参加となっているようだ。


「先輩方、遅くなりました、これで3人揃ったし受付出来ますけど、どうするっす?」

待ち合わせ場所の時計台の前で2人の少年と話しはじめる、


「あれ?待ち合わせここで良いはずなんだけどなぁ・・・」

コミュニティセンターの入口できょろきょろと周りを見渡す舞

花屋、酒屋、レストランと並ぶ商店街にフレンチドッグ、フライドポテト、いかやきと出店も並ぶ

今日は地元のお祭りのようだ。


「おーい舞、先に受付行ってるぞー、お前も後から来いよー」

軽く手を振りカズ達は歩き出す、手を振り返す舞だが顔は少しこわっばっている。

「もーおっそいなー受付間に合わなくなっちゃうよー」


しばらくしてカズが走って戻ってくる。


「舞、もう受付締切最終みたいだけどどうする?」

「受付に行って締切伸ばしてきてよ!ちょっと時間稼いでくれれば良いから、私探してくるね」

「おいい、んな事出来るわけなーだろ・・・いつも思い付きで無理なこと言う・・・」


話し終わる前に舞は駆け出していた。

「今日は将棋大会と同時にお祭りなんだ。もしかしてそっちに?時間忘れてるのかも・・・

それより予選のドタキャンとか問題ないのかな?来年出場停止とか・・・」


ぶつぶつ呟きながら舞は出店に並んでいる客の顔を見渡す。


出店の前に見覚えのある顔を二人見つける、隣のクラスの礼美といちごだ。

長身・長髪の礼美は端麗な顔つきで目を引く、

ショートカットのいちごは背はそれほど高くないものの愛嬌もあって男の子の人気はありそうだ。


「礼美さん、いちごちゃん、丁度良いとこに、30分だけ付き合ってよ、座ってるだけで良いから」

「おはようございます」

丁寧に返事を返す礼美、高校生の仕草としては落ち着いている

「やぁやぁおはよー舞ちゃんではないかごきげんよう、今日は礼美さんと・・・」


話し中のいちごに構わず舞は二人の手を引いてコミュニティセンターへと向かっていた。

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