添い寝
身を寄せあって眠る夜
小さな子どものぬくもりが
私を大きく包み込む
まだこの胸の中に収まって
いるけれど
いつか、そう遠くない未来
身をよじって離れていく
一人になりたい夜もあるだろう
寄るな、触るな、見るな、と
私を弾き飛ばすこともあるだろう
心の準備は命を宿したときから
はじめていた
それでも切なくなって
涙ぐんでしまうのだから
嫌だね、親って
ちいさいおっさんのような
寝顔で寝返りうって
私の頬に寝惚けパンチ当て込んで
歯ぎしり、高いびき
こちらから一人で寝てくれと
頼む方が早いかもしれないね