表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
178/187

クリスタルカーバンクル

 もはや進化……だがしかし、進化する条件がこれか。

 私は進化を選び、ジュエリーカーバンクルを進化させる。ジュエリーカーバンクルからクリスタルカーバンクルへと進化を遂げた。

 見た目の変化と言えば、身体がクリスタルになっている。もはや人間の見た目じゃない。キラキラしてて透けている。


《スペシャルスキル:宝石の煌めきが進化します》

《新たにスペシャルスキル:ルミナスオーラに進化しました》

《これ以上進化は出来ません》


 とアナウンス。

 ルミナスオーラの効果は全属性に弱点をつける魔法攻撃のようだ。消費MPが多いほど威力が増える……。魔法使いにとっては嬉しいものだな。私は魔法使いじゃなくテイマーだけど。

 あとは引き続きカーバンクルが使えた回復魔法も使えるようだ。

 そして、進化したことによりステータスも上がった。HPは低くなったが、MP、魔法攻撃が上昇。私個人でも戦えるステータスにやっとなっていた。


 ここまで進化してようやくレベルに見合ったステータスになっている。

 カーバンクルがステータス低すぎたのはあるが。

 だがしかし、これ以上の進化先はないと明言されたのでステータスはもうレベル以外で上げる方法はないだろう。


「キラキラだな」

「宝石になりたかったわけではないがね。アカネに土産話が出来た」

「綺麗〜! このクリスタルサンゴみたい」

「要するにこれと同じく成れの果てか」


 動けるから厳密には同じではないだろうが。


「ま、案内するよ! ついてきて!」

「元気だな……。俺の周りにいなくてよかったぜ」

「元気な女の子は嫌いかい?」

「対応してて疲れるから苦手だ」

「ふぅん。じゃあ私はこれから元気系でやっていこうか」

「お前に似合わねえよ」

「わかっているとも。冗談だよ」


 アリシアの後ろをついていく。

 カーバンクルモードになってもクリスタルの状態は維持されていた。身体が全身キラキラして注目を集めている。

 すっごい目立つな……。


「ここがねぇ、レストランでぇ」

「レストランなんてあるのか」

「あるよぉ。美味しいお魚がいっぱい!」

「魚料理一辺倒だろうねぇ。ここで野菜とかは提供されるまい」

「塩と魚の資源は周りに無限大とか強いな」

「肉や穀物の栄養はほとんど取れないだろうがね」


 アリシアは順々に案内を続けていく。

 占い屋だったり、服屋だったりと意外と人間社会にもあるような職業ばかりだった。

 随分と発展している……。だが気になるのは。


「武器屋がなぜある?」

「あーそれはねー」


 説明仕掛けた時、人魚が何かから逃げてきていた。

 奥の方を見ると何かに追われている。顔はサメであるが二足歩行していた。

 鋭い牙で人魚に齧り付いている。


「痛い痛い痛い痛い!」

「シャーッシャッシャッ! 今度こそ人魚どもをいただいていくぜ!」

「アイツら……」


 サメの魚人みたいなやつが人魚をとらえて人魚を食べている。

 ……死んでないか?


「不老不死、なんだよな? アレで死んでないのか?」

「肉片さえあれば再生するから……」

「意外とグロテスク。R15以上指定の理由がこれに詰まってるな」

「とりあえず助けるか」

「そうだね。とりあえずスキルをお試しで使ってみようか」


 私はルミナスオーラを使用する。

 全MPを消費し、放ってみると。私の前に光が収束していき……。

 そして、巨大なビームとなって放たれる。サメもろとも珊瑚礁の大地を少し削っていた。

 サメは倒れいなくなる。人魚が再生したのかリポップする。


「なんつー威力……」

「それがスキルか……?」

「消費MPによって威力変動するって言ってたから使ってみたんだがね……。ただ溜め時間がちとかかるね」


 消費MPによって溜める時間がかかりそうだ。

 最大出力で放たれた今のビーム。放つのに目測でおよそ30秒。威力こそ保証されているが実戦では溜めを稼ぐ術が……あるな。

 私にはちょうどよく存在している。やはりチェシャ猫はテイムできてはならない代物だったのではないか? ナーフされないのがよくわからん……。


 あ、いや無理だ。

 たしかテイマーの仕様として、テイマー自身のMPが尽きた時点で強制送還……。これをフルで使ったら強制的に帰らされるんだ。

 ……チェシャ猫を召喚してMPを1残すようにすれば万事解決だが。


 これもう私チェシャ猫以外使わずとも勝てるようになったのではないだろうか。

 細々と放てば溜めもそこまで気にならないだろうし。

 流石は伝説の生物。スキルがすごい。


「……まぁ、楽しみたい時は使わずにいた方がいいか」

「だな……。と、なんかメッセージが届いたな」

「私もだ……運営か」


 運営からのメッセージだった。

 一週間後にバランス調整、アップデートを行うらしい。


「今の私みてすぐナーフに来たか?」

「さぁな」









すいません。どうしてもキラキラが好きで

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ