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秩序の天秤  作者: 霧科かしわ
第十六章 星々を見定めるもの
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第十三話 速さを武器に・前編

「速さ……か」

「……何してるの?」

 ちょっと気になることがあって訓練室にいたら星海(ほしみ)くんと根黒さんが寄って来た。珍しい組み合わせだな……と思っていたら顔に出ていたのか根黒さんから手合わせの予定だったと告げられる。そう言えば前回の手合わせ時に根黒さんはいなかったか。

「ちょっと……鍛錬方向を見直そうかと思って」

「鍛錬方向を?……そもそも入江さんってどういう方向性で鍛えてるんです?」

「基本的には……攻撃の正確性と、威力の上昇を」

「ああ……?え、威力の上昇?」

「はい。どうしても筋力が足りなくて火力が……」

筋肉は裏切らないというけれどそもそもつかないのは論外じゃないかと思っている。正直今までは機動力自体はそれなりにあるから鍛える必要はないだろうと思っていたんだけど……青藍さんが言っていたように速度で全ての足りない部分を補えるのなら、やってみる価値はあるんじゃないかと思っている。

「見直して……何を鍛えるの?」

「速度を」

「え、あれ以上速くなる気……!?」

「入江さん元から結構速い部類に入りますよね?短所を伸ばすより長所を生かすと……?」

「そんな感じになります」

 二人から見ても意外らしく、俺の宣言に動揺の声が上がる。実際俺も札木博士に言われなかったらやらなかったとは思う。

「ただ、機動強化訓練プログラムは……もう全部クリア済みなんですよね」

「うわマジか」

「どこまで速くなるつもりなの……?」

「まぁ、速さが火力になるくらいには」

現状、速さで攪乱ないし回避は出来ても火力の低さで優位性が取れない状況にある。華蓮を守るためにも強さは必要で、だからこそ出来ることは何でもやる気だった。

「速さを火力に……何かそこまで行くと特殊な武器とか使った方が良さそうですよね」

「速さで火力が増減する、みたいな……?」

「そうそんな感じ。魔術だと近いやつは見たような気がしますけど」

「え、そんなのあるんですか?」

「フィジカルが強い魔術師がたまに使うとかなんとか。要求速度が高いのであんまり使われないらしいですけど」

 魔術か……魔術なら華蓮に聞くのはありかもしれない。少なくとも根黒さんが知っているということは恐らくレンリさんも知っていると思われるので……駄目元で聞いてみようか。もしかしたら札木博士も魔術使用を前提としている可能性がちょっとある。

「でも訓練プログラムがないんでしょ?どうするの?」

「そっちも……華蓮に聞いてみようかな、と。もしくは布袋さんに」

「確かに。布袋さんなら嬉々として組んでくれそう」

やっぱりその認識なんだ。

ここまで読んでくださりありがとうございます!

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