第二話 それは、証であり・中編
「みみみみみ」
「まさかみうさんまで興奮してるとは……」
頬を赤くしながらせっせと根黒さんに何かを訴えているみう。正直何を言いたいのかさっぱりだが、うぱーやれお達の反応を見るに根黒さんについている龍の気配に興奮している、という事なんだろう。……直接会った俺やテオには碌な反応を見せていないのは何故なんだろうな。
「またたびみたいですね根黒さん」
「だん!」
「確かに……このまたたびいつになったら効果切れます?」
「さぁ……?」
そもそもスミレやレンのように最初から興味がないパターンもあるからさっぱり分からない。どういう基準なんだろうな……スミレはともかくレンは直接会ったわけでもないし。
みうを膝上に乗せた根黒さんは相変わらず困惑するようにみうからの訴えを聞いている。テオはたまたま通りがかったリコを抱え、リヴィエを肩に乗せていた。リコは猫としてもかなり大きい方だと思うんだが、重くないんだろうか。入江はいつも通りレンを手のひらに乗せたまま根黒さんを眺めている。
龍との面会後、何やらゾエの中で心境の変化があったのかやたらとテオの周りをうろついている。現に今もテオの隣でぴったりと座っているが……あ、リヴィエがゾエに移動した。
「ぴぴぴ」
「リヴィエ乗った!」
「あ、本当だ。落とさないように気を付けてくださいね」
「気を付けてくださる!」
「ゾエ、そこは気を付ける、で良いんだぞ」
「気を付ける!」
まぁリヴィエも雛鳥とはいえ落ちそうになったら勝手に移動するだろう。一応気になってはいるのかイデアがゾエの膝に移動したし……いや、あれはあれでちょっと心配だな。イデアってクッションになるんだろうか。
「すみません志葉さん、少し……」
「あ、はい」
「み」
アランさんに呼ばれ立ち上がればみうも一緒に立ち上がる。そのままアランさんの元へ走っていったので後を追った。
「どうしましたか」
「例の人物……についてなんですが」
ああ、あの騒動で保護した一般人のことか。確か一般人ではなくて、星の教団という別組織に所属している……くらいの情報は聞いていた。駆け寄って来たみうを抱え上げたアランさんは軽く首を傾けてから俺に視線を向ける。
「数日以内に情報共有のために教団から執行官が来ます。同伴をお願いしても?」
「構いません」
「(ふんす)」
スミレも特に暴れる気配がないので問題ないらしい。執行官か……師匠から中立的な存在として話だけは聞いたことがあるけれど、まさか実際に出会うことになるとは思いもしなかった。基本的に彼らが出るときは人間同士での諍いが主と聞いていたので。
「スミレさんは待機をお願いしますね」
「(びっくり)」
「ついて来る気だったのか……」
戦闘にはならないと思うが一応ヒュリスティック外の人間と会うんだぞ、あまりにも警戒心がなさすぎる。スミレからしてみれば遣霊だからといって不利益を受けたことがないからこその無防備具合なんだろうが……もうちょっと人見知りしてくれ。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
面白かったらブクマや高評価お願いします。喜びます。




