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秩序の天秤  作者: 霧科かしわ
第十五章 扉は閉ざされた
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閑話その25 遣霊大興奮・中編

「おや、どうしましたかテオさん、志葉さん」

「志葉とテオ!」

「れおとうぱーが興奮していたので」

「れおとうぱーが?」

「はい」

 志葉さんの端的だけど要領の得ない返答にアランさんは首を傾げる。この反応を見る限りアランさんが何かを知っている、という訳ではなさそうだな。もっというとみうくんは特に興奮してはいなさそう?

「スミレがいうには、龍の気配があったからじゃないかって」

「ああ……確かに、()の気配は、遣霊達からすると少々刺激が強いのかもしれません」

「そうなんですか」

「(へー)」

 スミレくんは相変わらずの反応を見せながらアランさんの言葉を聞いている。置いて行かれることは嫌がったけど特別興奮している、という訳じゃないんだろうなスミレくん。単純に志葉さんと一緒にいたかっただけらしい。志葉さんも流石に戦闘区域に連れて行くことは迷っていたけれど、アランさんが龍の住処に行ったと聞いて何故か納得していた。

「いえ!」

「そうですね。一軒家です」

「彼の龍の住処ですね。丁度良いので……全員で行きましょうか」

「何か用事があったんですか?」

「用事……そうですね、龍の方が確認したいから、と」

「龍の方が……」

「ええ。なんであれ、似ていることが気にかかるそうで」

龍の方もゾエさんの事が気になってたんだ。ゾエさん自身はあんまり気になってる感じはない……少なくとも志葉さんと俺の方に興味が移ってそう。本人に自覚はないということで良いのかな。

「やっぱり、珍しいんですか」

「まぁ……一般的には、有り得ないでしょうね」

「どちらも怪異がベースと聞いていますが」

「ベースとしては、ええ。ただ、どちらも本質としては唯一無二でしょう」

「それは……確かに」

 テオさんはエリック博士が作り出した存在……に近しいし、龍の方も恐らく事情としてはかなり特殊。特殊同士似通った、というには状況が違いすぎるし、かといって作為的に気配を似せたのだとしたら何故?という疑問が残る。

「あ」

「(ぬっ)」

「おや」

 流石に家の前でたむろしてたら気になるか。龍が器用に扉を開けて顔を覗かせたので全員が近付いていく。……結構大きいと聞いていたんだけど、そこまで大きくはない……アランさんより少し大きいくらいだから本当に小さいな。

「サイズが変わってる」

「流石に動きづらかったんでしょうね」

「――――」

「ああ、まぁ確かに」

「何て言ったんですか?」

「ここは、安全だから、と」

安全……少なくとも信頼はされている、と見て良いのかな。スミレくんが小さな手を伸ばせば龍も自然な動きで頭を寄せる。スミレくんと仲がいいんだなこの龍、単純に遣霊との親和性が高い可能性はあるけど。

ここまで読んでくださりありがとうございます!

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