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秩序の天秤  作者: 霧科かしわ
第十五章 扉は閉ざされた
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第五十五話 裏、被害者は・後編

「……」

 志葉さんが動きを止め、空を仰ぐ。何か……あまり、善くないことが起こってる気がするな。俺達に関係があるとはあまり思っていないけれど、完全に無関係というのは場所が悪い。

「…………テオ、根黒さんのところへ」

「分かりました。志葉さんは?」

「俺は中心に向かう」

仮に異変が起きるとしたら根黒さんだろう、確かに現状きっかけになりそうなのはあの人だ。とはいえ、今日はレンリさんのところにいたはずだから早々危険はないと思うけれど。

 志葉さんと離れ医務室へ急ぐ。室内を覗けば、根黒さんはれおと一緒に寝ていた。レンリさんがちらりと俺の方を見て目を細める。

「大丈夫。呑気に寝てる」

「それはそれでどうかと思うんですけど……」

「来てる奴が来てる奴だからな、寧ろ意識があると目をつけられるんだよ」

「……何が来てるんですか?」

「俺達の常識外にある厄介者」

あの発言から察するにレンリさんは状況を正しく把握していそうだな。もしかすると根黒さんを強制的に寝かしつけた可能性もちょっとある。部屋全体に魔術を掛け直した気配はないからそう切羽詰まった状態ではないんだろうけど。

「どうなってるんです?」

「俺も詳しくは分からん。だがまぁ……位置的にアカデミーに行った奴らが緊急措置としてこっちに位相をずらしたんだろ。皇は?」

「志葉さんは中心に向かうって言ってました」

「マジか。まぁ……()()()()なら、多分そこまで問題はないか……?」

「何の話です?」

「今回の相手、ざっくりいうとユウ達と一緒」

「一緒……ってことは、上位存在?」

「その筈だが……流石にこの距離じゃ確信は持てん」

……上位存在って、そんな突発的に対処出来る存在じゃないと思うんだけど……志葉さん大丈夫かな。対抗手段はあるのだろうけど、それを本人が自発的に使えるかは別だし、アルマさんがいるとはいえ直接対峙することになっているであろう入江さんの事も心配だ。

「……そんな顔しなくても大丈夫だよ。アラン職員も向かってるし、本体が直接出張ることはないから精々対人が関の山なんでな」

「それなら……?」

 直接上位存在と戦わないなら問題ない……かな、少なくとも一般人相手に負けるような実力ではないし、仮に利用されていても生半可な実力じゃ相手にはならないと思う。アランさんも向かってるなら多分大丈夫……なら、俺はここで万が一にも根黒さんに被害が及ばないようにするのが正解かな。

「……ところでレンリさん、あの向こうにあるゾエさんみたいな気配って……」

「さぁな。そっちに関しては当事者達に聞いた方が確実だろ」

……何だろうな、あれ。

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