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秩序の天秤  作者: 霧科かしわ
第十五章 扉は閉ざされた
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第五十三話 裏、被害者は・前編

「ぷあ!」

「うぱーさん、それ食べちゃダメですよ」

「ぷ!」

「(スッ)」

「うぴ!」

 ぽい、とイデアに気配を捻じ込むうぱーさん。イデアはもごもごと身体を伸縮させてから大人しくなった。一瞬お腹を壊したらどうしようと思ったけどそもそもイデアにお腹を壊すという概念があるかどうかが定かじゃないので黙っておく。

「何もいないのに捕まえられるんだ……」

「ぴ?」

「気配があるってことはいるってことですよ?」

「そういうもんなのか……?」

「またの名を幽撃の応用と言います」

「なるほど理解」

 何も見えないけどいるのは分かる。志葉さんも見えないと言っていたから、そもそも視界に収めるべきではないかそれこそ本当に概念だけの存在なんだろう。相変わらず根黒さんは変なのに好かれやすいな、俺も大概だとはよく言われるけど根黒さんは自衛が出来ないから俺より大変だ。

 入江さんとアルマさんは藍沢先生と一緒に呪具の捜索のためにアカデミーに行ったと聞いている。アルマさんも入江さんも強いから遠からず事態の収束はなされるだろうな、問題があるとしたら、何故根黒さんが呪具を使われたのか、そもそもどうやって対象を決めたのが分からないというところだけど。

「なぁテオ。これさぁ、俺は気配も分からないけど一応指示出して貰えば幽撃で捕まえられる?」

「無理です」

「即答」

「根黒さんを狙ってるんですよ?本人が触った時点でテレポートしちゃうかも」

「ぷ」

「あーそういう……?」

「多分杞憂ですけど」

「杞憂なのかよ」

だってそんな能力があったらとっくのとうに根黒さんは拐われてると思う。レンリさんの反応も加味すると余計に。とはいえ時間経過で強化されるタイプという懸念は晴れないから、定期的に気配を潰していたりする。

 れおはとっくに夢の中、うぱーさんは長めのおひるねをした結果元気いっぱい。スミレさんは志葉さんが戦闘区域に出てるから一緒にいる。眠そうだけど寝てないの、やっぱり志葉さんがいないからかな。

「うぴぴぴぴ」

「元気だなうぱーくん、これそろそろ急に倒れない?」

「ぴゅ!」

「深夜テンションってやつですかね」

「かもしれない」

「んぴ!」

試しにうぱーさんを抱え上げてとんとんと背を叩く。最初はうぴゃうぴゃと謎の言葉を喋っていたけれど、すぐに大人しくなって寝息が聞こえてきた。

「寝ました」

「うーん寝つきがいい」

 ベッドに転がしても起きる気配がない。スミレさんもそれを見て軽くあくびをしたけど、寝る気はないのかイデアを捏ねていた。

ここまで読んでくださりありがとうございます!

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