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秩序の天秤  作者: 霧科かしわ
第十五章 扉は閉ざされた
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第二話 不穏な繋がり

「んー……」

「んー?」

 ……レンとノエルさんが二人揃って首を捻ってるな……。レンの声色的にノエルさんが悩んでいるのに気付いたレンが近付いて行ったのかな。ついついと指先でつつかれたレンがきゃっきゃと笑ってる、可愛い。

「ノエルさん、どうしたんですか?」

「うん!?あ、綾華!」

「だんなー!」

レンが全身を使って手に抱き着いて来たので頭を撫でる。やっぱり可愛いなレン。うん、とっても可愛い。一言断ってから向かい側に座れば、レンはいそいそと手の上に収まった。

「任務終わったのか?お疲れ様!」

「なんなな!」

「はい。それで……どうしたんですか?何か悩んでるみたいでしたけど」

「いやー……実は、警備隊についての動向情報が事務所から届いたんだけど……」

「警備隊の?」

「うん。これなんだけど」

 そう言って見せられた内容は……最近挿げ替えられた上層部の縁者に、楽園教の信者がいるというもの。それだけならまだ不穏、で済ませられたけど、問題はその信者がかつて禅譲にいたということだった。

「禅譲に……」

「言っちゃ悪いけど禅譲の家の者だったらここまで回りくどいことはしないから、多分禅譲の中でも外様……それこそ研究者とかだったと思うんだ。実際こいつが上層部に在籍してから禅譲家にいたっていう研究員が来てるみたいだし」

「それってつまり……禅譲家が研究員を手放してる?」

「そう見えるよな……?」

わざわざ禅譲家が研究員を手放す理由は何だろう。禅譲家の博士もヒュリスティックに来ている辺り何らかの問題が発生していると見るのが自然だろうか……もしくは、何らかの目的があって研究者や博士を送り込んでいるか。

「禅譲家の方で何か問題があったようには見えないんだ。そりゃ勿論穏虎……大雅のお兄さんがいなくなったことは痛手だったと思うけど、それくらいしかないし。代替わりを早急にしないといけないほど今の当主が老いてる訳でもないし……」

「……わざわざ研究者だけを送り込んでいる意味があるんですかね?」

「どうだろう……正直、禅譲家が何を研究してるのか、っていうのはいまいち良く分かってないんだぞ。怪異についてではないってことが分かってるくらいで」

「そうなんですか?」

「うん。人体実験はしてたみたいだけど」

「なぁん……」

 人体実験が絡む研究って何だろう……どう考えても碌でもないことだけは良く分かる。そしてそんな相手が警備隊にいた結果、根黒さんの弟である雅也くんが被害に遭った可能性も充分にあった。

「こっちで調べられるのは土岐博士が警備隊と連絡を取っているかくらいだよな……」

「なんなな」

「これで繋がりがあった場合、そこを指摘してどうにか妨害できませんかね」

「どうだろう……その辺はリアムさんやアランさんに要相談、だな」

「だん!」

ここまで読んでくださりありがとうございます!

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