表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

女神の目覚め

チッチュン。チッチュン。


小鳥のさえずりに爽やかな風。

美しい緑の樹々の間からこぼれ落ちる暖かな陽の光。


背中の感触から推測するに、私はどうやら柔らかな草の上に寝転んでいるようだ。


あーら、天国ってなんて気持ちがいいのかしらね。

こんなに心地がいいのだから、間違いなく地獄じゃなくて天国に来れたってことね。

まあ、友人を救ったし、万引きもした事ないし、地獄に落ちる要素はないので心配はしてなかったけどね。



「そこに倒れているのは、何者だ!ハッ!腹に傷があるじゃないか!生きているのか!!?」



いーえ、こちとら死んでおりますよ〜!

と、返事をしてみたものの、声の主の足音がこちらにどんどんと近づいてくる。


足音の主が気になるけど、なぜ起き上がらないのか。

天国なので腹部の痛みは感じないのだが、先ほどの学校襲撃事件で、こちらは疲れておりますので、ちょっと気力が回復するまでほっておいてほしいんですわ。

天国なんですし、ゆるりといきましょうや。



「生きているのか!若い女だな!誰に撃たれたのだ、魔物がでたのか!!?」



おうおう、天国なのにやたらテンションが高くて、やる気満々の人がいるんだなぁと、声がする方にゴロリと向いてみることにした。


すると、濃いグリーンの髪の毛に、髪の色と同じ瞳の、とんでもないイケメンが向かってくるではないか。短い襟足に少し長めな前髪、切れ長の目がとってもセクシーな彼だが、コッテコテな貴族風の衣装を身にまとっている。



「大丈夫か!?ハッ………!何という事だ。女神様……なんと美しい。今助けます!!!!」



え、今なんとおっしゃいました?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ