3話
サトリ「うん、いい城ができたかな」
全5階建の城。ゴジック建築というものだっただろうか。転移する前に見たような城を模倣した。
1階は兵士・魔人の宿
2階は食堂・訓練場
3階は大会議室・幹部の部屋
4階は王座の間
5階は自室とする。
中に入り、3階の自分の椅子に座る。
サトリ「いい雰囲気だ…」
数分後続々と幹部連中が入ってくる。全員サトリの元へ来て挨拶をしてくる。
五本指代表母指のザンシ
四天王火のサン・水のリュウ・風のシン・土のソーン
三権司法のアゴン・三賢行政のソゴン・三賢立法のカゴン
双璧左方のガンダ
最後に双璧右方のグルード
クルード「当時の幹部五本指4指以外は揃えました」
サトリ「4指はどうした」
クルード「なんと言いますか…その反乱と…」汗がダラダラと流れる。
サトリ「ほう…」
クルード「申し訳ございません!」床に顔を擦り付けながら謝る。
サトリ「まぁいい。急に出てきてむしろ良くお前らが集まってくれた」
ガンダ「始祖様の魂を感じ、クルードからの話があったので」
全員が顔を振る。
サトリ「残り4指はそれがわからなかったと…そういうことだな」
クルードが頭を床につけたまま動かない。
全員も黙ってしまう。
サトリ「アゴン。こういう時はこの領域ではどうなるんだ?」
アゴン「今までそのようなことはございませんでしたので、申し訳ないですが、わかりませぬ」
サトリ「そうか。それではどうしたらいいと思う?」
アゴン「魔神様の力を思い知らせるのが手早いかと。屈しない場合は処刑でも」
サトリ「4指の戦力はすぐ集まるのか?ザンシはどう思う?」
ザンシ「魔神様の力がわからない者はいなくて当然かと。戦力は一時的に落ちてはしまいますが、磨けば4指にはなれ
る者はいるかと」
サトリ「そうか、それでは次の議題に入ろう」