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26話

テラス「なかなか使い勝手がいいな。この能力」


クルード「影写…なかなかに恐ろしい能力です」


テラス「生きとしているもの、物質であろうと何の影でも他のものに写せる。影が多ければ多いほど影の持ち主の能力が上がる、ただ上限があるみたいだからな」


クルード「ゴーレムに影を入れてみるのはどうでしょうか。核が耐えうる許容さえわかってしまえば、軍団が形成されるかと」


テラス「そうだな…抜いた影は後で再生する。ただ、再生するまでは陽に当たれないのが問題だが…この領域には陽が差さない。この領域には問題ないことだな」


クルード「許容量の問題になってきますね」


テラス「あともう一つ…試してみたいことがある」


クルード「何でしょうか」



サトリ「流石にこの影は採れないか」


テラス「流石に無理か」


クルード「異様な光景に見えます…」


サトリ「影は本体と同じ能力を持つ。よって魔神の影を複製できればいいと思ったのだが」


テラス「まだこの体の力が脆弱なようだ。もっと影を取り入れ、体を育てなければなるまい」


サトリ「他のものにも協力をしてもらおう」


クルード「そのように手配します」



テラス「5本指もダメか。相当弱いな、この体」


クルード「本来であれば少しずつ影を取り入れていって、体も強くなっていくようになっていたんでしょう…」


テラス「体が馴染む前に影を取り込みすぎると自己破壊を起こす…すぐには強くなれないが、順当に強くな

っていく能力だな」


クルード「物語であれば主人公ですね」


テラス「嬉々としてこの地に生まれてきたが…呪いで人格が壊れたんだろうな」


クルード「そうですね…」



サトリ「救世主は死んだ。新しく…また生まれてくるのか」


救世主は魔神を倒すまで生まれ続ける。


初めて魔神を討伐したにも関わらず、人間に裏切られたのがサトリ。


新しく生まれた魔神を倒すために生まれたテラス。


しかし魔神サトリによって人の醜い心の声だけが聞こえるようになり、また裏切りを受けた。そして国王を

殺した。


そうしてこの子の人生は狂っていった。そして自害の道を選んだ…。


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