24話
サトリ「どうだ」
アゴン「試験運用を行っておりますが、今の所綻びなどはなく、このまま運用をして問題ないかと思います」
クルード「内政も問題なく。食べるものも似ているので範囲を広げるだけで問題ないかと」
サトリ「順調だな」
クルード「はい、恐ろしいくらいに」
サトリ「反乱分子の可能性は?」
クルード「呪印による死者は今の所いないため、問題はないかと。サトリ様の呪印は高等聖職者でも解けな
いことが確認されております」
サトリ「あと呪印が解けるとすれば聖帝くらいか」
クルード「聖帝は大陸すら違う場所にいます。よほどのことがない限りは呪印が解かれることもないかと」
アゴン「そもそも呪印を受け入れている時点で反乱の意思はかなり乏しいかと」
サトリ「あくまでも可能性の話だ」
アゴン「ふむ…小さな可能性でも握りつぶして仕舞えばいいと思うのですが」
サトリ「それは簡単な話だ。人間を殺し尽くして仕舞えば良い。だがそうすると必要な知識や技術力などの衰えが出てくる。その場合困るのは私たちだ」
アゴン「そのようなもんですかな」
クルード「そろそろ仕事に戻りなさい」
アゴン「はぁ…」
―
クルード「小国含め54国揃いました」
サトリ「それでは元首に法の説明をしろ」
ソゴン「はっ」
―
サトリ「納得しなかった者は」
クルード「全員調印しました。問題ありません」
サトリ「それでは各国に人魔兵の派遣も進めてくれ」
クルード「かしこまりました」
ソゴン「武力の貸し出しとは恐れ入りました」
サトリ「ほとんどの人間は魔の物を虐げられない。虐げによるものがなければ安心して外に出しても大丈夫だ」
ソゴン「大国から一つの兵を出すのには時間がかかりますが、小国から一つの助けを出すのにはそんなに時間はかかりますまい。そのための調停でもありましたからな」
サトリ「救世主がそろそろ動き出し始めるかもしれない。止めておけるだけの兵力を割いておく必要はある」




