18話
クルード「東西南北全ての国を制しました」
サトリ「そうだな。これでこの領域は安泰だな」
クルード「では、ついに…」
サトリ「いや、楽しみは最後に取っておこう。あいつらが泣き叫び、喚く姿がまじまじとみていたい」
クルード「それでは次はどうしましょう」
サトリ「このままだ」
クルード「かしこまりました…」
サトリ「不満か?」
クルード「愚か者を野放しにするのも…」
サトリ「無駄に拡大しすぎても運営できるものがいない。そして蔑ろにされた民はどう思う?」
クルード「失言でした」
サトリ「いい。お前の考えも間違いではない。だから次の策に出る」
クルード「その策とは」
サトリ「あの一国以外と友好条約を結んでいく」
クルード「なるほど」
サトリ「今現段階で四天王のソーン、リュウ、シンに五本指の戦力がいなくとも、防衛ではサン、とガンダが
いる」
クルード「でしたら私と三賢で行ってくれば宜しいのですね」
サトリ「わかりが早くて助かるな」
クルード「それでは早速行って参ります」
サトリ「頼んだぞ」
クルード「はっ!」
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三権司法のアゴン・三賢行政のソゴン・三賢立法のカゴン
アゴン「なるほど。サトリ様からの勅令であれば」
ソゴン「それにしても人間と友好を結ぶとは」
カゴン「どう転ぼうとも私たちが命を握っているのには変わりがない」
クルード「ジジイ共は元気だな」
ソゴン「童が何をいうか」
カゴン「お前の孫だろうが」
アゴン「さて、サトリ様からの勅令だ。遊びはなしだぞ」
ソゴン「ああ、一国を孤立させればいいんであろう?朝飯前じゃ」
カゴン「腕が鳴るわい。肩が上がらんくて困るがの」
クルード「三賢の名を轟かせてくれ」