16話
ザンシ「五本指母指のザンシ参上致しました」
ザント「五本指示指のザント参上致しました」
ザンカ「五本指中指のザンカ参上致しました」
ザンゲ「五本指薬師のザンゲ参上致しました」
ザンフ「五本指小指のザンボ参上致しました」
サトリ「顔を上げろ。ザンゲとザンボは5本指の新顔だな」
ザンシ「繰り上げに精鋭部隊から2人ほど召集し、更なる訓練を積みました」
サトリ「そのようだな」
クルード「ザンシは粒子化、ザントは土魔法、ザンカは火魔法、ザンゲは水魔法、ザンフは風魔法が使えま
す。四天王ほどではないですが、四天王に比べ体術が優れております」
サトリ「その五本指に頼みたいことがある」
五本指『はっ!食国を人命落とさず陥落させてみせます!』
サトリ「クルード」
クルード「はっ。それでは行って参ります」
サトリ「頼んだぞ」
クルード「はっ」
―
ザンシ「四方から攻め落とせ」
『はっ』
クルード「あなたは?」
ザンシ「私は城を攻めます」
クルード「そうですか、それでは…」
ザンシ「大丈夫です。私だけで」
ザンシの身体が粒子状になっていく。そのまま城の方へ飛んでいく。
クルード「一番厄介な能力かもしれませんね」
―
『なんだ!急に何者かが攻めてきたぞ!』
『こいつ魔物か!?』
『南から火の手が!』
『北から濁流が!』
『西から嵐が!』
『東から土石流だ!』
『一体どういうことなんだ!何が起きているんだ!』
―
『私たちでは叶いません…降伏します』
クルード「2時間。早かったですね」