14話
サトリ「そうか、2国とも順調か」
クルード「先ほど確認致しました。両国、問題ないとのことです」
サトリ「それでは水の国、ランタへリュウと一緒に向かえ。友好関係を築いて見せよ」
クルード「相手方が拒否した場合は?」
サトリ「理由を聞き、飲めるものは飲め。抗戦的であればこれを」
クルード「これが神呪…」
サトリ「あくまでも最終手段だ」
クルード「はっ。かしこまりました」
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クルード「とのことです」
リュウ「かしこまりました。早速向かいましょう」
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「魔人様がご復活されたこと心より歓迎致します」
リュウ「それでは我と共に」
「もちろんですとも。ぜひお力添えをさせてください」
クルード「元々魔物との友好国でしたか」
「前魔人様にも友好的にしていただいておりました。その御恩を今返させていただきたいと思います」
リュウ「それでは頼む」
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サトリ「人間の言うことをまともに聞くな」
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リュウ「残念だ…所詮愚か者の集まりだったか…」
「なぜ…魔物にも効く毒だぞ…」
リュウ「水の力で全てを分離した。それがこの毒だ」
「や、やめろ…人が飲むものじゃ…」
リュウ「誠に残念だ…」
「や…」
クルード「神呪は必要ですか?」
リュウ「必要ありません。私の力だけでどうとでもできます。水の国ですからね」
クルード「それでは再生のための人員を引っ張ってきます」
リュウ「ありがとうございます」
リュウ「さぁ、始めよう」
国の周りの水が浮き上がり、空を覆う。
リュウ「洗い流せ」
家の中、さまざまな場所へ水が入っていく。まるで意志があるように。そして誰も…