AIについて疑問に書いたらクソ長文になってしまった。(なぜ、絵師にイラストを頼まないか?)
なぜ、絵師にイラストを頼まないか?
みたいなの見るけど、逆になぜ頼まないか、我が身を振り返ればとも若干思うな。
依頼者「イラスト頼みたいです100円でできますか?」
ってお願いが来たらどうする?
断るのは別にいいんだよ……お前ら平気で陰口叩き始めるよなぁ? そう言う所だよ。
htt://twitter.com/793kamuya/status/1657367689210527745
発端元のツイートがこれになります。
それらに対し、いくつかのやり取りの元、これらの意見をいただきました。
AI術師さんの界隈でLoraやi2i、NAIリーク派生モデルがどのように認知されているか分かりませんが、上記の生成手段は違法性が高く、公正さを重視する人間には扱えません。
その出力品を販売する、というのは言語道断ですが、潔白の証明ができない現状では出力物が正規品かどうかを誰も判別できません。
誰も判別できないわけなので、自浄作用よりマネタイズが盛んなAI絵の界隈において"違法性の強いAIモデル"の扱いは、潔白性を装いつつも隠れて使うスタイルが主流になりそうだと推察しました。
価格と品質勝負の実力社会で、公正なAIクリエイターを目指そうという人間は簡単に淘汰されることでしょう。
私はそのような混沌の未来で創作活動したくはありませんし、デジタルイラスト全体が違法性のあるものだと世間一般に認識されてしまっては取り返しのつかない事になるのでは、とも思います。
また、クライアントさんに絶対の安心安全を提供するべきクリエイターの誠意が不透明ではあまりに無責任です。
htt://twitter.com/tentialTAKASi/status/1657400909058699265
htt://twitter.com/tentialTAKASi/status/1657401038960463872
htt://twitter.com/tentialTAKASi/status/1657401152819073026
前提として、私はお気持や倫理観、ないしは社会規範などといった明文化されていないルールでキャンセルカルチャーを発動することはヨシとしない考えです。
法治国家である資本主義の日本において、大事なのは、法律と国の経済的利益を重視しております。
それらを踏まえた上で意見についてまとめてみました。
Loraについて
これについてダメな使い方は、いわゆる詐欺にあたる使い方。
例えば、個人の絵師のLoraを使い「〇〇が描きました」といった、詐欺的な使い方でしょう。
これについては問題だと思います。
ただ、それらの詐欺については対処自体、可能だと思っています。
そして先程の問題以外に関しては本当に問題なのか懐疑的です。
寄せた絵を販売するのが本当にダメか?
いわゆる、手描きで露骨に寄せている人もいますよね?
もちろん、そちら方に反論があることは理解しています。
・生産速度
・リスペクト
主にこの2つで反論をよく見ます。(他にも、あるでしょうが、重要な内容は抑えたつもりです。欠けていましたら申し訳ない)
その中で、リスペクトについては前提の通り、お気持ちの範囲であり、問題にならないと考えます。
問題点と言われる生産速度。
確かに、脅威でしょう。
ですが数点の疑問点があります。
1.御本人もお売りになれば?
2.偽物とわかっていても欲しいのであれば、本当に問題か?
ブランドとは違うパチもんでも、それが欲しい人だっています。
そこで、需要を満たせるのであれば……やはり問題はないと考えています。
i2iについて
……うーん、わからん!
不快感は非常にわかります。
ですが、そこについては議論しておらず、結局、生成される画像次第の話でなんとも言いにくいです。
もう、裁判で戦ってくれとしか言えません。
相手の言い分では「上記(i2i)の生成手段は違法性が高く、公正さを重視する人間には扱えません。」
とのことですが、仮に違法だとしても、i2iに手を出して儲ける人のせいで、絵描きはAIを利用した絵が金銭的に特筆して損失が起きるとは思っておりません。
もちろん、ラフ画を出したら、i2iによってといった問題を耳にしたことはあります。
それらの件に踏まえて、別途対策が必要であると考えますが、それはそれとして、だから、絵師が使えないと言った論法にならないと思っております。
NAIリークモデル(の前の話として)
AI界隈の革命であり、これこそが一番の問題点。
というより、問題点をここに持っていく場合
「NAIリークモデルが問題である=NAIリークモデル以外なら問題ない」
との考えは納得しているかは別として、同意されてる前提で進めさせてもらいます。
つまるところ、反AI派が問題としてあげてる無断学習自身は著作権30条の4もあって問題ないと思っている。
しかし、リークゆえの違法性が問題である!
この様な認識なのか、重箱の隅をつつくことが目的なのかはわかりませんが、私としてはまず非NAIリークモデルに関しては問題ないといったスタンスです。
そして、今の御時世見てるとNAIリークモデルでなければ、みんな絵師が肯定するとは思えず、文句を言わせないことができるのはミツア様のクリーンモデルのみと感じられます。
試みとしては非常に素晴らしいのですが、性能を見るに、学習範囲があんなに広く法に認められた理由がよくわかったな! といった答え合わせのように思いました。
理想的な作り方をしようとも、モデルとしての魅力がなければ使ってもらえないので、良い悪いといった話にならないです。
現状では、使う人は少ないでしょう。
本題、NAIリークモデル
さて、話は逸れました。
NAIリークモデルは問題か?
yesかnoで言えば、それはもちろんyesです。
だが、2つ観点で問題に取り上げる必要があるか? と思えるところはあります。
1.問題である。さりとて訴えられない。
2.絵師の思うクリーンではないが、開発も進みそれなりに非NAIリークモデルも増えた。
1.まず、NAIリークモデルを使うことでNovelAIによって訴えられるのか?
とある、訴えられたケースでは一緒に流失したUIを使ってサービスを始めた場合に、UIが同じとして差し止められました(要出典)
モデルを使った事自体に、訴えられたといったケースは私の知る限り聞いたことがありません。
この場合に思うのは、だから、それを使っていい理屈になるのか?
私個人の思いとしては心中複雑ですが、ある意味、歴史の流れとして様々な物事がグレーなまま進んでいき、結局、真面目に気にしていることが馬鹿だったというケースは往々にしてあります。
散々言われている二次創作にしろ、ゲーム実況、歴史に溯れば、You Tube、Google検索。
グレーから始まり、市民権を得ていったことはあると思います。
だから、といってNAIリークがいいのか?
そちらの心配である。
「NAIリークモデルによる生成手段は違法性が高く、公正さを重視する人間には扱えません。」
の解は
「絵師の思うクリーンではないが、開発も進みそれなりに非NAIリークモデルも増えた」
であります。
2.に書いた通り、現在は優秀な非NAIリークモデルが増えてきています。
「価格と品質勝負の実力社会で、公正なAIクリエイターを目指そうという人間は簡単に淘汰されることでしょう。」
といった内容は、ミツア様のクリーンモデルに限ればその通りですが、非NAIクリーンモデルであっても、淘汰されるのがAIの性能だけではなく力量で対処できる範囲だと考えております。
「"違法性の強いAIモデル"の扱いは、潔白性を装いつつも隠れて使うスタイルが主流になりそうだと推察しました。」
こちらの言い分は最もです。
正鵠を射ておられています。
しかしながら、その問題点に対してどの様な対処を望んでいるのでしょうか?
証明方法など難しく、そこで一生文句をいい続けていれば、解決する日は来ません。
そして、この点の問題点について考えた場合、今後一生NAIリークモデルは癌のようにAI界隈を蝕み続けるのか? といった疑問が浮かびます。
未来の妄想であり、正解とは限りませんが私の中ではNOであると考えます。
私達AI使用者が使いたいのは違法モデルではなく優秀なモデルです。
NAIリークモデルを使わなければ、優秀なモデルは不可能といった時期は確かにありました。
今だって、使っている人は多いでしょう。
しかし、一番革命的なモデルであったNAIリークモデルが一生涯君臨し続けるとは思っていません。
いずれは淘汰されます。
そして、それは知らない間に密かに消えていき、将来的にはなんかそんなこともあったよね~と過去話で語られるぐらいの歴史の一部であると思います。
本気の解決が無理で、100年に渡るまで続く根深い問題とはなり得ない以上、非NAIリークモデルでNAIリークモデルと戦わないといけないといったハンデはあるかもしれませんが、十分に戦える範疇ではないかと考えております。
これらの意見が、そちらが問題として提示した内容の解答となります。
「Loraやi2i、NAIリーク派生モデルの生成手段は違法性が高く、公正さを重視する人間には扱えません。」
といったことに対する、解答であり、
「"違法性の強いAIモデル"の扱いは、潔白性を装いつつも隠れて使うスタイルが主流になることで、価格と品質勝負の実力社会で、公正なAIクリエイターを目指そうという人間は簡単に淘汰される」
と言った問題も気にするほどではないのかと思います。
「私はそのような混沌の未来で創作活動したくはありませんし、デジタルイラスト全体が違法性のあるものだと世間一般に認識されてしまっては取り返しのつかない事になるのでは、とも思います」
「私はそのような混沌の未来で創作活動したくはありません」
これに関して、混沌であるのは確かで、そこで創作をしない選択肢を否定しません。
ただ、そんなグレーの中でも創作を選ぶ人はいます。
「デジタルイラスト全体が違法性のあるものだと世間一般に認識されてしまっては取り返しのつかない事になるのでは」
といった意見に対してですが、そもそもAIに反対している人は、違法行為のみに本当に注力していますでしょうか?
現法律では問題ないところにまでいちゃもんを付けてなんとかしてでも、違法に認識してやろうといった、お気持ち文化でキャンセルさせようとしているだけであり、気にすること無くやって行くことのほうが正しいのではないか?
といった風にもお見ます。
金銭が絡むといった問題は、私の中でも知らない法が多くあり、ここについて厳密に話し合えませんが、個人個人のリスクヘッジの話であり、まとめて禁止が正しいのか? とは思います。
まぁそれはそれとして、pixivのFANBOXしかりskebしかりと、各企業が考えを打ち出しております。そこについては、同様に問題のないところであると思います。
そして、出品に関して
「クライアントさんに絶対の安心安全を提供するべきクリエイターの誠意が不透明ではあまりに無責任です。」
と言った考えにも疑問はあります。
そもそも、販売者のみんな誠意があ……ありますか?
クリエイターに限らずくっそ安い誠意の欠片もない店なんて良い悪いは別にしても大量にありますよね?
クライアントは誠意のある(=まともな)店かを見つけ出すなんてのはずっとやっておられて、理想論としては責任ある店のみになると嬉しいですが、根本的にそんな事あるのか?
やけに、要求が高い割に、AIとかもはや関係ないレベルで、実態のそぐわない話をされている気がするような? といった感じがしました。
質の悪い店に発注するクライアントもあれば、そこをしっかり気にするクライアントもある。
これらがAIによって、増えるといった問題はあるでしょうが、根本的にAI関係なく起きてきる話であり、そんなことを出されても困ります。
さて、あとは他にもいくつか。
自浄作用
絵師界隈が自浄に頑張っていたことを知っています。
その上で、他の人は知りませんが、私がなぜ自浄をしようとしないかと言われますと……そもそも、絵師界隈の自浄作用が気持ち悪い行動に見えていた。
ここに尽きます。
自浄、自主規制。
はっきり言えば、それは村ルールと何ら変わりません。
多分、絵師の方々はAI使用者たちが村に入ってきたといった認識であり、だからこそ村ルールを守れよ! といいたくなるのでしょう。
しかしながら、このあたりの考え方に差異があるのは百も承知ですが、AIによって絵師の村が開発され、村ルールが通じなくなっただけであると思っています。
「AIによってイラストができた! やった! ここに絵の村があった……そっか、だから? 村ルールに勝手にこだわるのは良いけど、こっちは興味ないよ。」
それが、私の主張となります。
問題のある人間は、被害者や国が対処すべき話で、基本的に私刑やお気持ち焼きはしてはならないことだと考えています。
自浄が働かない? これまで働いていた自浄は、本当に自浄なのか、ローカルルールの押し付けだったのか。
それについては、今後別途考えていけばいい話であり、私は自浄をしようなどとは基本的に思いません。
マネタイズも同様に、個人の自己判断で行い、問題があれば粛々と対処していけばいいだけかと。
当然、個人のみで対処しきれないことはあるでしょうが、それらに関して、クラウドファンティングで資金を募るなり、大変だと思われますが優秀な弁護士を探す。
これこそが、法治国家の日本においての正しい行為であり、
「みんな! こいつ不愉快! なんとしてでも、消してしまおうぜ!」
様々な思いを込めた内容デアもあるでしょうが、対処として同意いたしません。
そもそも、グレーみたいなのを禁じるのを突き詰めれば、各方々が言われている通り、二次創作も含めて、そもそも完全にクリーンな世界でも目指しているんか? と逆に疑問に思います。
私としては、今の二次創作にも楽しませて頂いてますし、お目溢しがもらえるグレーはいいのだと思っています。
(これは全く関係ない話ですが、私は割りと二元論で、グレーは嫌いなんですが、現在のスタンスとして見ないふりをしていただけると嬉しいです)
ここまで色々話してきましたが、最後にこちら側の意見として現状の学習は正しいと認めなければならないと理由を書いておきます。
問題点として、上げられている内容として。
・お絵かきAIはそもそも、絵師などのやる気が削がれて、創作性に問題が生じる。
・そもそも、stable diffusionの発展が人間の利益になり得るのか?
これらに関して、色々反論もありますが、もっと別の視点でみれば、これらの問題は些細であると強く思います。
あえてお絵かきAIやstable diffusionと書いたように生成AIとは書きませんでしたが、現在AIが一番注目されている分野は生成AIの中でもLLM(chatGPT)といった自然言語AIです。
将来的に、どうなるかはもちろん不明ですが、この自然言語AIは将来的に非常に大きな影響を与えるAIであると、私も、そして国も考えていると思われます。
大量のデータを用いて、頑張って自らのプラットフォームを手に入れることが重要であることは、クレカに始まり、AeStoreやGoogleayの手数料を見ていれば大事であることはおわかりにあると思います。
皆様が大事だと固執するクリーン(ミツハ様が作られているような)AIとやらにもたらされる未来は、大量の情報を持つ巨大テック企業のさらなる繁栄です。
ましてや、LLMにおける汎用性は非常に重要なものだと考えます。
ここでAIを規制することで、障害が出ることはこれからの日本発展にとって障害になる……と、考えたであろうから国は全力で推進してると思います。
めちゃくちゃ最低なことを言えば、絵師の価値観を守るためだけに、他のAIにまで問題を波及する様な危ない規制を入れるわけではないと考えているのではないでしょうか?
もちろん、全ては妄想ですが、なぜこのように認めているのか、これらも踏まえても考えていただけると嬉しく思います。
そして何よりな話、そもそもお絵描きAIという観点から見ても、絵師の納得しない国産AIと絵師が納得せざるを得ない環境で延々と海外にお金を垂れ流すような外国産AI……どちらのほうが国の経済的利益として正しいのか?
眼の前の短期利益だけではなく、長期の、そして国の視点で見た場合、結局現状のAIの方がよろしくないでしょうか?
もちろん、AIがなに一つ問題なく運用されているわけでもなければ、問題は多々あるでしょう。
しかし、それらは判例を積み重ねて、徐々により良い形に変えていくものだと思います。
「最初から規制することで、良き未来につながる。」
この様な思いは歴史を見ている限り、同意できず、私は賛同いたしません。
これから、AIは絵だけではなく小説も含めて、様々に関わることになると思います。
感想やご意見がありましたら、どうぞ