『コイツは殺せる』
陳浩宇(1917~1941)
階級:ジョンファ海軍南方第二艦隊所属「長江」乗員
出身地:ジョンファ帝国山東省
享年:24歳
家族構成
祖父:陳福林(農民、村の長老)
祖母:陳秀英(農民)
父:陳徳安(農民、元ジョンファ陸軍従軍経験者。1894年極東戦争に従軍し負傷)
母:陳麗芬(村の薬師)
弟:陳浩明(当時17歳)、陳浩成(当時13歳)
ジョンファ帝国山東省の農村に生まれる。田畑と小麦、綿花の生産を家族総出で支える典型的な農家の長男。幼少より従軍経験のある父から「国が弱ければ田畑も奪われる。強さとは財産を守る事である」という話を聞かされ、国防への関心を抱いて育った。
真面目で努力家、村で一番の秀才とまで評された彼は1935年の海軍近代化に伴う海軍徴兵募集を知り志願。母には泣いて止められたが「海を守る戦士になりたい」と志願を強行。1936年、青島の海軍予備学校に入校。航海術と通信技術、砲術を学んだ。志願後も真面目さは健在で、同期からは「真面目過ぎて冗談が通じない」と言われた。砲撃訓練では常に主席であったという。
1940年、弟の浩明が徴兵される事となり一時帰郷。アメリアとの関係悪化を知った母から「無事に帰るのも親孝行だ」と言って見送られるが、これが家族との最期の対面となった。
1941年、副砲砲手となった彼を乗せた巡洋艦『長江』は、東シナ海にてアメリア巡洋艦『アストリア』と遭遇し接触。進路衝突と命令系統の混乱、そして何より双方抱いていた激しい憎悪もあって両艦の水兵たちは秩序を失い銃撃戦に発展。陳は右舷甲板上で銃を持ち出した同僚に対し「艦長から発砲許可は下りていない。やめろ」と制止を図っていたが、しかしアメリア側の銃撃を胸に受けた。
同僚の証言によれば、最期の言葉は「家に……帰りたい」だったという。
太平洋戦争最初の殉職者となった彼は『アジアの盾として倒れた英雄』『愛国の烈士』として国葬により弔われ、遺骨は山東省へと送還された。村中の子供たちは「陳兄のように強くなれ」と教えられたという。
戦死の際、彼が身に着けていた懐中時計は破損し11時8分で止まっており、これはのちに『運命の時』として記念碑に刻まれる事となった。
なお、弟の浩明は後に太平洋戦争に従軍、1947年のアンカレッジの戦いで戦死。友軍の撤退を支援中、戦友の足元に投げ込まれた手榴弾に覆いかぶさったとされ、『兄と同じ海の方角に向かって倒れて死んだ』と同僚が証言している。
故郷の記念碑には『兄弟相隔兩海,長眠於同一片天空(兄弟、二つの海に散り、一つの空に眠る)』と刻まれた。
BTMP-84-120のパワーパックの唸り声と、履帯がぬかるんだ地面を踏み締める粘っこい音。春になるとイライナは各地に底なし沼が出来上がる程で、その泥濘は国民に恵みをもたらす一方で多くの命を奪ってきた。日本の泥と比較すると水分を吸収しやすく、それでいて”重い”のだ。『地面を掘ろうと泥をスコップで掻きわけていたらスコップが折れた』という話もよく聞くレベルであり、本当に塹壕の構築を行う工兵隊には頭が上がらない。
単なる雨上がりでも大地はそれなりに悲惨な事になる。今がまさにそれだ。
農民たちが『恵みの雨だ』と喜ぶ一方で、軍事関係者や工業関係者はがっくりと肩を落としたという……またあのクッソ重い泥遊びが始まるのか、と。
戦車スタックしたりしないよね、と不安になりながらも、隣の座席に座って目を瞑り、車両の揺れに身を任せているラフィーにチョコレートの包み紙を渡した。
「ん」
「え」
「食っとけ、緊張が和らぐ」
「ああ……ありがとうございます、父上」
肩に力が入っていたラフィーにチョコレートを渡して、半分にしたそれをラグにも回すように言った。
ノヴォシア併合時代のイライナではチョコレートは……というか、お菓子全般は極めて高価なもので、庶民の子供は親が奮発して買ってくると大喜びしたのだという。
今は入手経路も安定したし、何ならキリウの地下栽培施設でカカオの生産実験も始まっているので、価格は大幅に下がり庶民の子供でも小遣いで買えるほどになっている。いつかもっと値下がりするだろう。
兵員室のハッチを開け、走行中のBTMP-84-120の弾薬庫の上にてをかけて砲塔の上によじ登った。
リュハンシク州北東部、『ラガドヴェ』。
ズメイの幼体と目される小型の飛竜、”竜の仔”との遭遇事例が出たのはこの近辺にある森林地帯である、とされている。この辺は過去にリュハンシク国防軍を動員しての魔物殲滅作戦が実施された地域であり、治安はかなり良好……半面、冒険者に回ってくる仕事はイライナハーブやキノコ採取といった採取系の仕事ばかりであり、駆け出しの冒険者が生計を立てていくには十分な一方、もっと大きな仕事を求める中堅冒険者があらかた別の地域に渡ってしまった事から、この地域の冒険者事業は衰退の一途を辿っている。
あの頃は連日のように、冒険者たちが俺に詰め寄ってきたものだ……『俺たちから仕事を奪いやがったクソ野郎』と。
批判は全て真っ向から受けた。事実だし反論もしなかった。彼らには仕事の斡旋と十分な手当を支給して、別の地域に渡ってもらった。
けれどもそれでいいのだろう。毎日魔物の襲撃に脅かされるよりは、平和で安定した日々を送る事が出来るのであれば住民たちも安心して過ごせるというものだ。
事実、この辺りを拠点としていた冒険者たちが悲鳴を上げる一方で、住民たちの顔には笑顔が咲いた。公務でこの地を訪れた際、『領主様ありがとう!』と歩道で大きく手を振ってくれた子供の事は、今でもはっきり覚えている。
子供たちが笑っているという事は、その地域の治安が安定しているという事……幸福である、という証なのだ。
しかし、今はどうだろうか。
相次ぐ冒険者の死傷に不穏なニュース……一定の情報統制はかけているが、しかし”新種の危険な魔物が森にいる可能性がある”というニュースは住民たちの間で新たな恐怖になりつつあるらしい。
道行く人々は皆、不安そうだ。
まるで戦争前夜のように気が張り詰めていて、出歩く人もそれほど多くはない。
領主様だ、とこちらに気付いた領民の声が聴こえた。
道行く人々に手を振り、その期待に応えんと我が身を奮い立たせる。
領民が領主に期待するのが何なのか、それはよく分かっている。暮らしを守り、有事の際には祖国の盾として、あるいは矛として外敵を撃ち破る事である。
だからそれが、仮に勝機の感じられない絶望的な戦いであったとしても、虚勢でも何でも構わない―――胸を張って堂々と振舞う事しか許されないのだ。
2両の87式偵察警戒車を伴った車列は市街地を離れて、竜の仔が目撃されたという森林地帯へと差し掛かりつつあった。頭上に広がる空は鈍色に染まり、今にも一雨降ってきそうな気配すらある。天気予報では今日は快晴と聞いていたが……こりゃあどうなるか分からない。
湿った空気の中、BTMP-84-120が停車した。総員降車、とマイクに向かって命じるなり、兵員室の中からラフィーとラグ、それからシェリルが降車してくる。
クラリスは連れてきていない―――彼女は今年で40歳、ホムンクルスである彼女の身体が急激に老化を始める年齢である。いつベストコンディションを発揮できなくなるか分からない以上、前線に出すのは危険であるという苦渋の決断だった。
その点、シェリルは俺と同じく37歳。彼女の方はあと3年の猶予があるため戦力として期待できるというクラリスの主張もあり、調査隊の人員として組み込んだ。
「ミカエル君、気を付けたまえよ」
BTMP-84-120の砲塔からひょっこり顔を出したのはシャーロットだ。
彼女もクラリスと同年代という事もあり、もう前線に出る事はない。出たとしてもそれは本体ではなく、電子化した意識を憑依させたサブボディだ。機械の身体ならば老いとは無縁でいられる。
「相手の力は未知数だ。ゾンビズメイでもあれだけ強大だったのだから……」
「分かってる。善処するが、サンプルが持ち帰れなかったらゴメンな」
「その時はキミのスマホが一生インターネットに繋がらなくなる呪いをかける」
「地味に嫌なのやめてもろて」
生涯オフラインとか嫌すぎる。現代人の感覚で言わせてもらうとインターネットに繋がらない人生とは文明を放棄するも同然だ。いくら何でも辛い。
それじゃ、と妻にキスをしてから砲塔から飛び降りた。
87式偵察警戒車が左右に展開、主砲の25㎜機関砲を搭載した砲塔を旋回させ、戦闘準備に入る。
BTMP-84-120の自動装填装置が動作する音を背中に聞きながら、降車した仲間たちにハンドサインを出して森の中に足を踏み入れる。
確かに、物々しい雰囲気があった。
何となくだが分かる―――心臓が脈打つのに合わせて、身体中の表皮に冷水を浴びせられるような感覚。じっとりと湿った空気が身体中に付着しては、そのまま血流に乗って身体の深奥へと沈殿していくような錯覚すら覚え、眉間にはじんわりと脂汗が浮かんでいた。
足音を立てないよう、ゆっくりと進んでいく。
ベリルを構えた。セレクターレバーは既にフルオートに入っている。
写真を分析した結果、問題の竜の仔のサイズは一般的な飛竜”ズミール”とそう変わらない事が判明している。首が3つに増え、凶暴性が増し、強力なブレスを発射できるようになったズミールという認識で良いのだろう……いや怖すぎるんだが。
先頭を俺が、左右をそれぞれラフィーとラグが、最後尾をシェリルが警戒する陣形で森の奥、冒険者が消息を絶ったという報告のあった地点へと向かう。
情報によると、当該の冒険者はキノコ採取の依頼を受けて森に入ったところ、夜になっても戻って来なかったという。不審に思った冒険者ギルドの仲間が管理局の許可を得て調査に入ったところ、竜の仔らしき『3つ首の飛竜』に襲われ負傷、撤退した……そう報告を受けている。
5.56㎜弾でダメージが与えられないケースを想定し、俺は第二のメインアームとして劣化ウラン製の23㎜スラグ弾を装填したKS-23を、シェリルはRPG-7の対戦車榴弾を予備弾頭4発と一緒に持ってきている他、後方には120㎜滑腔砲を装備したBTMP-84-120と25㎜機関砲で武装した87式偵察警戒車も待機している。調査目的にしては過剰な火力と言えるだろう。
プゥーン、と頭上をドローンが通過していく。
シャーロットのドローンだ。機体下部には観測用センサーとカメラを搭載しているのが見える。
「……」
「父上?」
視界の端に紅いものが見え、左手の拳を小さく掲げて「止まれ」とハンドサインを出す。そっとしゃがんで足元の枯れ葉に付着した紅い”何か”を調べた。
血のようだ。表面は乾き、微かに褐色に変色しつつあることからここで流血沙汰があってそれなりに時間が経過しているのだろう。
しかし―――臭う。
真新しい血の臭いだ。
《ミカ、ドローンのシグナルをロストした》
「来るぞ」
短く言うなり、シェリルが素早く対応した。メインアームのマリューク小銃を構えて前方を睨み、いつでも発砲できる体勢に移行する。
どさり、と目の前の枯れ葉の上に何かが落下する。
先ほど頭上を通過していったばかりのドローンだった。巨大な何かに殴りつけられたのだろう、華奢な機体はべっこりと歪んでいて、湾曲してしまったフレームにはぬるりとした粘液のようなものがべっとりと付着している。
牙らしき鋭利な何かで噛み砕かれた形跡もあった。
嬉しくない事だが、こういう時に食物連鎖において被食階級に位置するハクビシンとしての本能が役に立ってくる。
虎に狼、猛禽類にヘビ、そしてワニ……ハクビシンの天敵は多い。食う側ではなく食われる側であるというのは、彼らが樹上生活をしている点でも察する事は出来るだろう。
そんな弱い立場の動物だからこそ、その遺伝子を身に宿しているからこそ捕食者の気配には特に鋭敏だった。
咄嗟にシェリルの方を掴んで引っ張りながら後方へ大きくジャンプ。唐突な夫の行動に驚く妻を他所に、俺はサプレッサー付きのベリルを頭上に向けて撃ちまくった。
パシシシシ、と気の抜けるような音と共に放たれる5.56㎜弾たち。確かな殺意を宿したそれが、頭上から落下してくる粘液―――よだれのようなものとすれ違い、粘液の持ち主の口の中へと飛び込んでいった。
『ギェェェェェェェェェ!!!』
金切声を思わせる甲高い声と共に、ぼたぼたと落ちてくる真っ赤な血。
「いたぞ! いたぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ラグが大声で叫ぶなり、仲間たちの一斉射撃が始まった。
ガガガ、と火を噴くラフィーのツァスタバM21。ラグエルもウィンチェスターM1873を構え、未知の恐怖におびえながらも発砲とレバー操作を繰り返す。
いち早く困惑から立ち直り発砲するシェリル。歯を食いしばりながら初撃から容赦のないフルオート射撃を頭上の謎の存在に浴びせていく。
そろそろマガジンが空になりそうだ―――息切れの気配を感じ始めると同時に、ベリルが沈黙する。
マガジンを交換するのももどかしい。ライフルから手を離し、背負っていたKS-23に持ち替えて引き金を引いた。
ズガン、と23㎜の口径を持つ大口径ショットガンが吼える。
23㎜対空機関砲の砲身を流用して製造されたそれから、装填された劣化ウラン製スラグ弾が放たれる。拡散はせず、しかし全てを粉砕するであろう大質量の弾丸はマズルフラッシュの向こう側へと突き進むや、こちらが企図した通りに相手の外殻を見事にぶり抜いたらしい。
バキュ、と硬質な何かをぶち抜く音と確かな手応え。やったか、と声に出すよりも先に、最初から容赦のない射撃に晒された”何か”が力尽きたようで、ベキベキと木の枝をへし折る音を響かせながら地面に落下してきた。
「……これが」
落ちてきた異形の飛竜を見て、ラフィーが声を漏らす。
確かに”それ”には、3つの首があった。
全身を黒い外殻に覆われ、外殻の隙間からはとても生物とは思えない紅い光が漏れている。胴体からは3つの首が伸び、その先にある頭には爛々と紅く輝く双眸と、鋭利なナイフ……という表現すら生易しく思えるほどの牙がある。
翼は飛竜の翼というよりは神話に登場する悪魔のようで、背中から長い尻尾にかけては鋭い棘のように発達した外殻がある。
―――竜の仔。
イリヤーの伝説において、盟友ニキーティチに襲い掛かりその愛馬を喰らったとされるズメイの幼体。幼少の頃に読んだ本の挿絵に登場する怪物と全く同じ姿のそれが、目の前に倒れている。
「……」
慎重に近付くと、竜の仔は俺目掛けて威嚇してきた。血の混じった涎を垂らしながら唸り声を発するその頭に1発ずつ、KS-23のスラグ弾を叩き込んだ。ドカン、ドカン、ドカン、と豪快な銃声を響かせるKS-23。さすがに機関砲クラスの口径のスラグ弾を至近距離から叩き込まれればたまったものではないらしく、竜の仔は上顎から上を砕かれて動かなくなってしまう。
銃側面のホルダーにある予備のスラグ弾をエジェクション・ポートに押し込んで、至近距離から心臓のあると思われる胸部を一発。相手を確実に無力化したところでそっと銃を降ろし、シェリルに向かって頷いた。
「大丈夫……コイツは殺せる」
アンカレッジの戦い(1947年4月~1947年8月)
1941年の東シナ海事件に端を発する太平洋戦争は激化の一途を辿り、太平洋では大東亜連邦とアメリア合衆国が連日激戦を繰り広げていた。豊富な資源に加え、第一次世界大戦には参戦せず国力を高めていた大東亜連邦は世界恐慌の後遺症に苦しむアメリアに対し優位に立っており、その版図はじわじわとアメリア領ハワイア群島へと迫りつつあった。
本土決戦が現実味を帯びる中、アメリア合衆国は戦時増産体制に移行。工業国家であった事もあって大東亜連邦軍の攻勢を押し留める事に成功、ハワイア群島の戦いを目前に、倭国軍の進撃は停滞する事となる。
この防衛線の切り崩しのため、倭国政府はジョンファへ『マラスカ方面への補助的攻勢』を打診。それに応じる形で南方から戦力を抽出したジョンファ軍は約6万5千名の上陸部隊に加え、戦艦2隻、重巡洋艦3隻、空母1隻を動員。倭国側からは空母『大鳳』が派遣され、増強されたマラスカ侵攻部隊は倭国占領下の樺太と神楽半島(ガグラツカ半島)を経由、マラスカ沖へと侵攻した。
5月、上陸に成功した北方遠征軍は鉄道を利用し約300㎞の進撃を開始。トラックと犬ぞり部隊も併用した驚異的な進軍を果たし、タルキートナにてアメリア軍増援部隊と交戦。雪原戦闘で熾烈な攻勢をかけるも、アメリア側の航空支援により補給線に大打撃を被り進撃速度が大幅に低下。しかし6月、ジョンファ軍はついにアンカレッジ市街地郊外へと進出する事に成功し、市街地の占領に成功する。
これを受けたアメリア軍は5万の兵力を終結。アンカレッジにおいてついに両軍は激突する。補給物資と燃料の不足に悩まされるジョンファ軍に対し、本土上陸を許してしまったアメリア側の士気は極めて高く、また本土であり補給が容易である事からアメリア側は空爆でジョンファ軍の補給線を徹底して攻撃しつつ前線で防御に徹する持久戦を選択。また沖合では潜水艦隊が倭国海軍の輸送船を次々に撃沈しており、ジョンファ軍の補給物資不足は深刻化していった。
7月、ジョンファ軍の弱体化を知ったアメリア軍は反転攻勢を開始(フロストライン作戦)。兵の士気の低下が深刻である事、それ以上の戦闘の継続が困難である事、そしてハワイア方面の戦力を北方へ裂く、という戦略的目標は十分達成したと判断したジョンファ軍は撤退を決断。最終的に1万2千人近い戦死者を出しつつも撤退に成功し、アンカレッジの戦いはアメリア軍の勝利に終わった。
しかし史上初の本土決戦となった事からアメリア側の動揺は大きく、この戦いを契機に厭戦感情が国民の間に広がっていく事となる。『1万2千人の若者を無駄に北の大地に死なせた』という批判的な意見もあれば、『アメリアに講和という選択肢を用意させたという意味では、ジョンファ軍の犠牲は決して無駄ではなかった』と後世の歴史家による評価は二分している。
なお、この撤退の最中に東シナ海事件で犠牲となった陳浩宇の次男『陳浩明』が、撤退中の仲間の足元に転がってきた手榴弾の上に覆いかぶさり戦死している。




