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怒りと恨みは決して消えない


『―――では、倭国への軍艦供与に関する今法案に賛成の方は挙手をお願いいたします』


 すっ、と議席に座る貴族たちが、静かに手を挙げる。


 聖イーランド帝国、帝国議会議事堂。


 大貴族の屋敷を思わせる装飾と、剣を咥え天を仰ぐ獅子のモニュメントがこれ見よがしに飾られた議事堂の中。議席につくのは膨大な資産を抱え、あらゆる産業の元締めとして君臨、帝国を動かす大動脈たる貴族たちだ。


 そして俺が婿として迎え入れられる事になったペンドルトン家もまた、その席の中に名を連ねている。


『採決を致します。賛成182、反対4、棄権2……本法案は賛成多数で可決となりました』


 賛成票を投じた貴族たちが、席から立ち上がって拍手で法案成立を祝福する。ウィリアム氏も拍手しながら席を立つや、法案成立に際し賛成票を投じてくれた他の貴族たちへと頭を深々と下げた。


 拍手の音も冷めぬうちに、議場の職員がマイクを持ってウィリアム氏の元を訪れる。スイッチが入っているのを確認するや、「公爵、どうぞ」とマイクを差し出した。


 マイクを受け取ったウィリアム氏―――ウィリアム・ジョージ・ペンドルトン公爵は笑みを浮かべながら言葉を紡ぐ。


「紳士の皆様、本法案に賛成票を投じていただきこの場をお借りして感謝申し上げます。ご存じの通り、ノヴォシア帝国による南下政策は我々イーランド帝国にとっての悩みの種。あのまま中央大陸を南下しジョンファを手中に収められれば、彼奴らの影響力は確固たるものになるでしょう。”世界の守護者”たる我々聖イーランド帝国として、あの忌まわしき”悪の帝国”の増長は許容できるものではありません。それを防ぎ、世界に安寧をもたらすためにも、我々にはパートナーが必要なのです。共に手を取り合い、平和を愛し、繁栄を謳歌すべきパートナーが」


 倭国の事だ―――そう思うと、なんだか嬉しくなった。


「もはや”栄誉ある孤立”の時代は終わりです。冷たく凍てついた時代にも雪解けが必要。その第一段階として、本法案は重要な意味を持ちます。倭国が海軍力を増強し、南下を続けるノヴォシア帝国にも立ち向かう事ができるほどの力を得れば、その南下政策も鈍化する事でしょう」


 そう言うと、ウィリアム氏は「力也くん、こちらへ」と俺に前に出るよう促した。え、俺が? などと聞き返す暇もなく、菜緒葉にも背中を押されて前に出ると、議場に居る大貴族たちの注目がこちらに集まった。


「本日はこちらに倭国からの使者が来ています。祖国のため、危険なインディア洋と大西洋を越えここまで来てくれたのです。彼がこの冷たい時代に日の光を差し込んでくれた真の勇者―――どうぞ皆様、勇敢な倭国のサムライに拍手を」


 会場が割れんばかりの拍手が巻き起こり、なんだか照れくさくなった。とりあえず一礼、祝福してくれている大貴族の方々に頭を下げ、彼等の祝福を有り難く受け取る事にする。


 今回、この議場で議論されていたのは倭国に対する軍艦の供与、及び軍事技術の供与についての法案だ。


 知っての通り、イーランド帝国海軍は戦艦ドレットノートの就役を発端として保有する大半の戦艦が旧式化する事となり、以降はドレットノート級、つまるところ”弩級戦艦”の建造に切り替えていく事となる。


 最新鋭の戦闘艦がポンポン生み出されるその工業力には驚きを隠せないが、それと同時に今まで保有していた戦艦群―――すなわち”前弩級戦艦”の処理に困り持て余しているのが今の聖イーランド帝国海軍である。


 速度は遅く、主砲の数も少なく、主砲、中間砲、副砲と3種類も兵装を搭載したが故に砲撃の統制を取る事が比較的難しい前弩級戦艦群はまさに時代遅れの兵器と化した。


 そこで倭国への技術支援の一環として、旧式化した戦艦のうち状態の良い物をいくつか選んで倭国へ供与、倭国側が軍事費の増額と戦艦の建造体制を整えるまでの繋ぎとして、それらの旧式艦を倭国海軍の戦力とする―――それが、たった今成立した法案の中身である。


 既に供与する戦艦として、『ドミニオン』、『アガメムノン』、『マグニフィセント』、『ハンニバル』、『マース』、『シーザー』、『イラストリアス』がその第一陣として指名されており、法案成立を受けて倭国への回航準備が進む事になるだろう。


 屋敷に戻ったらすぐに手紙を書かなければ。


 今回のこの成果には、幕府も―――そして父上たちも喜んでくれる事だろう。


 採決とウィリアム氏の感謝のスピーチが終わり、俺も菜緒葉やエリスと一緒に後ろに下がった。


 もちろん、この法案もすんなり成立したわけでもなかった。中には「栄えある帝国の戦力を、あんな極東の島国に売り払うなどロイヤルネイビーの名に傷がつく」と猛反対する貴族もいたのだという。そんな彼らをワインのボトル片手に賛成派へと取り込んで成立へと漕ぎ着けたのは、ウィリアム・ジョージ・ペンドルトン公爵の政治手腕の高さを証明するものであろう。


 議長が本日の議会の閉会を宣言し、貴族たちがぞろぞろと席を立ち始めた。「行きましょ力也くん」とエリスに促され、ウィリアム氏の傍らに護衛として控えながら議場を後にする。既に議場の外にはペンドルトン家の家紋がこれ見よがしに描かれた黒塗りのセダンが待っていて、黒服姿の運転手が笑みを浮かべながら後部座席のドアを開けて出迎えてくれた。


 ウィリアム氏が真ん中に、エリスと俺がその左右に乗り込む。


 後部座席に乗り込む寸前、向こうに停車していた車に乗り込もうとするジョシュアと目が合った。


 ジョシュアの実家―――アンダーソン家も軍需産業の一翼を担う企業を経営し、小銃の生産などを請け負っている。主にその顧客は陸軍や植民地駐留軍などであり、その生産力で陸軍を支えているのだ。


 おそらくアイツは反対票を投じたのだろうな……そう思いながら車に乗り込んでシートベルトを締めた。


「出します」


「頼むよ」


 運転手が車を走らせた。滑らかな走り出しで加速し、屋敷へと向かって走り始める。


 ロードウ・ブリッジを渡り二階建てのバスとすれ違ったところで、何気なくウィリアム氏が口を開いた。


「そういえば力也くん」


「はい」


「アンダーソン公爵のところの息子と決闘したらしいね」


「……はい」


「えっ何それ詳しく」


 何で食いつくのだエリスよ。


「いや、その、この前シャンプーやらハンドソープやら買い出し頼まれたじゃないですか」


「ええ」


「その帰りにちょっとその……」


「アンダーソン家のバカ息子が坊ちゃまを蔑むような発言を繰り返し貶めてきたので、怒りが頂点に達した坊ちゃまはクソデカ赤鬼と化し咆哮を天まで轟かせ、素手の一撃で討ち死にまで追いやったのでございます」


「盛りすぎィ!!」


 第一殺してねえよ……じゃあさっき車に乗る時こっち睨んできたジョシュア君is何?


 さすがにこんな雑なプロパガンダに騙されるわけ……。


「嘘、クソデカ赤鬼ってあの伝説のジャパニーズモンスター!?」


「え」


 何で目を輝かすのエリスさん???


 おいおいおい何してんの菜緒葉。お前コレお前、俺アレじゃん、赤鬼認定される奴じゃん。


 抗議の意思を込めて菜緒葉の方を見ると、彼女はバックミラー越しに親指を立てていた。いやグッジョブじゃねーんだよ。とんでもねえ風評被害もたらすんじゃねえ。


 まったく、と思いながらウィリアム氏の方を見ると、彼に肩を掴まれた。


「力也くん!」


「は、はい?」


 ああ、コレ拙いやつだったか。


 だよなあ、と思う。仮にもアンダーソン家は大貴族、陸軍を支える軍需産業、その一翼を担う一族だ。そこの息子を一撃で瞬殺したとなってはさすがにペンドルトン家にも新しい厄介事を呼び込む事に……。


「いやあよくやった!」


「死して大帝にお詫びを―――ぁえ?」


 え、よくやった?


 ……なして?


「で、どうだった? 本当に赤鬼になったのかい?」


「い、いえ、フツーに一撃で剣へし折って……」


「すばらしい! いやあ実に素晴らしい! 君の実力を証明した訳か!」


「あの、ぇ、えぇと?」


「実は前々から君の実力について疑う貴族が多くてだね……だがあのジョシュアを一撃で下すほどの腕前ならば安心だ。生まれてくる子もきっと、君の素質を受け継いだ強い子だろうな! はっはっは、孫を抱くのが楽しみだ!」


「は、はあ……」


 いいのかコレで。


 俺が来る前まではエミリアとの政略結婚が成立する直前まで進んでた関係だからなんかこう、色々と関係悪化したんだろうか。まあ、そこまで首を突っ込むのも野暮というものだが。


 しばらくして、屋敷が見えてきた。


 屋敷の玄関の前で車が停まる。先に降り、ウィリアム氏を降ろさせていると、中庭の方から微かに剣を振るう音が聞こえてきた。エミリアのやつ、今日もやってるな……本当に毎日欠かさずに素振りするとは。


「では、俺はエミリアのところに行ってきます」


「うむ、共に鍛錬に励みなさい。しかしエミリアが心を開くとはね……君を選んで正解だったよ」


「え」


「エミリアは特に警戒心が強い。まあ、いずれペンドルトン家を引っ張っていく事になるのだからすり寄って来る輩に警戒するのは分かるのだが、彼女はちょっと警戒し過ぎな感じがあってね。ジョシュア君も腕は立つのだが、どうしても心を許す気はなかったみたいだ」


 君は選ばれたんだよ、とウィリアム氏は言った。


 そう言われると、なんだか嬉しくなる。異国の地にやってきた甲斐があるというものだ。


「さ、彼女を待たせても悪い。行ってきなさい」


「はい、失礼します」


 ぺこりと一礼し、中庭へと走った。


 刀を腰に提げたまま中庭へと出ると、やはりそこには剣の素振りをするエミリアがいた。ぶんっ、と剣を振るうたびに空気を切り裂く音がして、中庭の空気が震える錯覚すら覚える。


 ふう、と額の汗を拭い去り、彼女はこっちを振り向いた。


 仏頂面とも言うべきその口元に、微かに笑みが浮かぶ。


「遅かったな」


「ちょっと議会で法案の審議を見学にね」


「で、どうだった」


「法案は通った。これで祖国に顔向けできる」


「それはよかった」


 さあ、やろうか―――彼女はそう言いながら笑みを浮かべる。


 俺も下げていた大太刀を引き抜き、構えた。


 数秒のにらみ合いの後、中庭に剣と刀がぶつかり合う轟音が響き渡った。





















 指示された時間に外に出ると、古びた街灯の下にその女は居た。


 紺色のパンツスーツ姿で蒼い髪。軽くウェーブのかかった髪から覗く白い耳には、交差した鎌と槌をかたどったイヤリングがある。まるでどこかの企業の秘書を思わせる事務的な雰囲気を放つ彼女の顔立ちは、やはりエミリアに瓜二つだった。


 彼女の生き別れの姉妹か何かなのだろうか。それとも単なる他人の空似だろうか。


 何やら光を発する機械の板のようなものを弄っていた彼女は、俺の存在に気が付いたらしい。顔を上げてにこやかに笑みを浮かべると、小さく手を振った。


「……」


 何者なんだ、この女は。


 このシェリルという女は、いったい……?


「ご足労感謝します、ジョシュア・アンダーソン様」


「お前は何者だ」


「あなたの味方ですよ」


 さあこちらへ、と誘われ、彼女の後に続いた。


 この女は気味が悪い。エミリアにそっくりで、しかしその仕草は全く異なる。機械のように冷淡で、無機質で、事務的だ。そしてその彼女にそっくりな顔に張り付いた笑みには底知れぬ不気味さがある。足を踏み入れるだけでどこまでも飲み込まれてしまうような、底なし沼を思わせる不気味さが。


 しかし、そんな彼女にも今は縋らなければならない。


 この女が、俺に力をくれる。


 速河力也という男を打ち倒し、エミリアを手に入れるという目的のための力を。


 案内されたのは人気のない廃倉庫の連なる工業区域だった。この辺は産業革命が一段落した後、杜撰な経営体制が祟って倒産が相次いだ工業会社が数多く本社を構えていた場所だ。今となっては当時の状況を後世へと残す遺跡のような存在に成り果てているが……。


 滅多に人が立ち入らないその区域の一角に、なにやらトラックが停まっていた。


「荷台へどうぞ」


「?」


 シェリルに促されるままに荷台に乗り込んだ。


 中には歯医者にあるような椅子と、リボルバーのシリンダーを思わせる照明がある。照明はアームを介して天井から繋がっており、自由に動かせるようになっていた。


「歯の治療を申し込んだ覚えはないぞ」


 そう言う俺の後ろでは、シェリルが蒼いゴム製の手術用手袋をテキパキとはめているところだった。


「お座りください」


「……」


 言われた通り、椅子に腰を下ろす。


 すると椅子が俺の体重を感知したのか、まるで意志を持っているかのようにアームを伸ばし始めた。暴れないように拘束するためなのだろう、手足に加えて胴体までがっちりと押さえつけられてしまう。


「シェリル、俺に何をするつもりだ!?」


「速河力也を殺し、エミリア・ペンドルトンを手に入れたいのでしょう?」


「それは……」


「確かにこの世界の速河力也は我々の知る同志大佐カーネルとは異なる存在。計画に支障を来す危険因子です、いずれは排除しなければならないと思っていたところなのですよ」


「な、何を言っている……!?」


 訳の分からない事を言いながら、シェリルは椅子に拘束され身動きが取れない俺の上に馬乗りになってきた。スーツの匂いと香水の香りが鼻腔に広がり、想いを寄せる少女に瓜二つの美女に密着されて、こんな状況だというのにドキリとしてしまう。


 先ほどまで冷淡だった彼女は、まるで愛おしい恋人を愛するかのように俺を抱きしめてくれた。


「可哀想なジョシュア……どの世界でも、あの男に全てを奪われるなんて」


「……」


 もし腕が自由だったら、彼女を抱きしめていたかもしれない。


「でももう大丈夫」


 顔を近づけ、シェリルは耳元で囁いた。







「―――これでもう、あなたは我々”テンプル騎士団”の一部です」






 ぶすり、と首筋に何かが突き刺さる。


 ああ、注射の針だ―――そう思った頃には、頭の中に全く身に覚えのない記憶が津波のように押し寄せてきていた。




 ―――速河力也。




 ―――許嫁のエミリア。




 ―――異世界からやってきた余所者。


 


 ―――俺の片腕を奪った男。




 ―――モリガンの傭兵。




 ―――魔剣。




 ―――敗北。




 ―――死。





 ああ、速河力也。





 お前はそんなにも、そんなにも俺から全てを奪うのか。





 ならば今度は、俺が貴様から全てを奪ってやる。





 殺す。





 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す











 憤怒で赤く染まっていく視界の中、シェリルが嗤う。








「あなたこそが、運命を覆す特異点シンギュラリティとなるのです」




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― 新着の感想 ―
[良い点] 最新鋭とは言えずとも前弩級戦艦という歴とした戦略兵器を、近代化から歴史の浅い国に封じ込め政策の一環として賛成多数に持ち込むとは…ペンドルトン公は相当なタフネゴシエーターですね。 後は力也氏…
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