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01 伝説は秒で終わる

異世界『イリーガル』。


魔法が発達したこの世界では全ての人々に魔力が備わっているー。

魔法と共に文明を築いたイリーガルに暮らす人々は皆、魔法のある生活が日常だ。

料理に使う火も、ランプを照らす電気も全て魔法。

人、動物、昆虫、植物、モンスター、自然ーー。

命あるものには必ず魔力が宿っているー。人々が豊かに暮らす平穏な世界。


そんな平穏なイリーガルにも悪い奴や人に害を出すモンスター達がいるー。

きっとどこの星の何者に生まれても争いは生まれるのだろう。

生物が存在する以上争い問題は無くならないであろう…。後はどこまでこの問題を小さくし、それぞれが世界の平和を保つのかだー。


だが皮肉なことに、そんな奴らがいるせいで成り立つ組織がある事も事実ー。

「ギルド」だー。


ギルドには“魔導士”と呼ばれる者たちが所属している。

この魔導士達は、一般よりも魔力や能力が高い。その得意を生かして生業にしているのが魔導士ー。

ギルドには様々なクエスト(依頼)が日々多く受け付けられている。


ペットや失くし物探しから、修理や解体、モンスター討伐などなど。。多種多様なクエストが存在する。

魔導士達はそれぞれ好きなクエストを選び、成功報酬で生活するのが一般的だ。


そして、このクエストにはランクがあり、中でも伝説の一つとされているのがある。

全魔導士が一度は夢見る伝説のクエスト『マスタークエスト』。


嘘か誠かこのクエストを成し遂げた者には、この世界を生み出した『創造神そうぞうしん』が“どんな願いでも叶えてくれる”と言うー。

古い言い伝えでは、数百年前に一度このマスタークエストをクリアした者がいるらしい。


そしてーー。

数百年の時を経て、今その伝説が再びこのイリーガルに起きたーー。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


~イリーガル:ギメル大陸~


激しい轟音と共に一人の魔導士がドラゴンと戦っているー。


ズドォォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!


「ヴォォォォォォォォッッ…!!」


「…効いてるみたいだなぁ!…この一撃で留めだ!」


魔導士は片腕を上へと掲げるー。

すると、神々しく光る魔力の球を創り出すと、ドラゴン目掛けてその球を放ったーー。


「………ヴォォォォォォォォ…ッッッ…⁉⁉⁉⁉」


攻撃を食らったドラゴンは激しい雄たけびと共に力尽きたー。


「ぃよっしゃぁぁぁーー!!!ドラゴン討伐!“マスタークエスト”クリアだ!!」


この日ー。

数百年ぶりにマスタークエストをクリアした一人の最強魔導士が、イリーガル全土に衝撃を与えたーー。


魔導士の名はジーク。「ジーク・ルアソール」。

性別:男

年齢:二十一(21)歳


彼の名は一瞬にしてイリーガル中に広がり、人々は“最強魔導士”と彼を称えたー。

そして最強魔導士ジークは、“願い事を叶える”と言われるマスタークエストをクリアした為、この異世界イリーガルの神、「創造神」が彼を“神の宮殿”へと導いたー。


そこは創造神が棲む空間ー。

魔導士ジークと創造神しかいない。二人の会話が徐に始まったー。


「魔導士ジークよ。この度はマスタークエストクリア…ドラゴン討伐を見事成しえたのぉ。見事じゃった。」


「ありがとうございます!創造神様!」


「昔からドラゴンは世界に“厄災”をもたらすと言われておる。こればかりはワシでも防ぎようのない事…。食い止めるには六つの大陸にそれぞれ存在するドラゴンを倒すしかない。そしてそのひとつであるギメル大陸のドラゴンを倒したジークよ。マスタークエストクリア報酬として其方の“願い”を何でも叶えてやろう。」


「よっしゃぁ!!ありがとうございます!!伝説は本当だった…!!」


ジークは両腕でガッツポーズしながら喜んだ。


(ついにこの時が来た…!!俺が“夢みた世界”へ!!)


「さぁ…願い事はなんじゃ?」


「…はい!!俺の願いは…………



世界中の可愛いお姉ちゃん達からモテモテになって一生イチャイチャ遊べるパラダイス人生にしてほしいっっ!!!」


ジークはドラゴンと戦っていた時よりも真剣な目付きで創造神に言い放った。


「……よかろう。願いを叶える。」


「よっし!!今までの頑張りが全て報われるぜ!!」


「それではいくぞぃ。」


創造神が持っている杖が光り出すー。


「ハッ!」


掛け声と共に杖に纏われた光を飛ばし、ジークは光り輝くオーラに包まれた。


フワァァ……。


(……なんだこの光……凄ぇ心地良いな……遂に夢が叶うのか……楽しみだ………。)


光に包まれたジークはいつの間にか眠ってしまったー。

そしてーー。


最強魔導士ジークは、可愛いお姉ちゃん達からモテモテになり、一生美女パラダイスな人生を送った――。



………………………………訳ではなく…。






なんと彼は「猫」に転生したーーー。



「――はッ……⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎

一体どうなってんだこりゃぁぁぁ!!!」


お読み頂き有難うございます!

まだまだ物語はこれからですが、作品が少しでも「楽しいな」「面白いな」と思ってもらえたら、お手数ですが評価頂けると嬉しいです!


作者のモチベーションに繋がり、更新が早くなるかもしれません(笑!


引き続き物語を楽しんで頂けるよう頑張りたいと思います。

宜しくお願い致します!


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