クレアとブライト
シリーズ第3話です。
見にくいなーと思ったので改行などを多めにしてみました。暖かい目でご覧下さい( *´艸`)
私とブライトはしばらく歩いてようやく私の自室だという部屋に着いた。もうかれこれ5分くらい歩いたり登ったりでもうクタクタだった。
私が自分の自室のドアを開けるとクレアが部屋のあちこちを行き来していて何やらブツブツと言葉にしていた。
「エミリア様、、、いくらなんでもアレン様へのご挨拶ももう終わっていてもいい時間帯、、、なのに何故、、
はっ!まさか初日そうそうアレン様に泣かせられた?!有り得ます、、あのいかにもか弱いというようなエミリア様なら、、、有り得ます、、あぁ、エミリア様っ、、、」
「あ、あの、、、クレア??」
私は少し躊躇いながら独り言を呟いているクレアに声をかけた。するとクレアはガバッと顔を上げ私の顔を見ると途端にうるっと目に涙を貯めだした。
「ちょ!クレア?なに急に泣き出してるの?!」
「エミリアざまーーーーーっ」
そう泣き叫びながら私の胸に飛び込み
「ご無事で何より出ずーーーグスッ」
と泣き出した。この様子を見てもブライトはいつもの事だと飄々としている。同じ専属従者が泣き出したのに落ち着いていられるとはブライトはどこまでぶっ切らぼうなのだろうか。
「ちょっとブライト!黙って見てないでクレアをどうにかしてくれない?!」
「大丈夫ですよ。クレアはエミリア様の帰りが遅かったことを心配していただけです。それにクレアは極度の心配性なので余計に不安になったのでしょう。」
「そうなの?クレア」
私は未だに私の腕の中でぐずっているクレアに向かって聞いた。するとクレアは涙目&上目遣いでコクンと頷いた。
(ズキューン)
うわぁ、、、可愛い、、、同じ女の子なのに何故かズキューンってきた、、、
「え、えと、、心配させてごめんね?クレア」
するとクレアはハッとしたような顔になり
「す、すみません!あまりにエミリア様がご無事だったことが嬉しくて、、、つい、、、」
といってわたしから離れクレアが私の服に付けた皺を伸ばした。そして改めて向き直り
「エミリア様、先程の御無礼どうぞお許しください。改めまして私はエミリア様専属メイドのクレア・トールマンと申します。」
エミリアが優雅に礼をするとブライトも私に向き直り
「同じくエミリア様の専属執事となりました。ブライト・トールマンです。」
と言いブライトも同じく紳士のお辞儀をした。
、、、ん?トールマン???
先程邸に入ってすぐに自己紹介された時は緊張のあまり気が付かなかったが、一つ、どうしても引っかかることがあった。
「二人ともトールマンって名字なの??」
そう名字がクレア・トールマンとブライト・トールマン。
二人とも名字がトールマンと言っているのだ。
私が不思議そうに聞くとクレアはニコッと笑って
「はい!私とブライトは従兄妹なんですよ!」
といいブライトと並んでみせた。
確かに言われてみれば似ているかもしれない。すっと通った鼻筋なんかはそっくりだ。そして、、、
どちらとも美男子・美少女なのだ、、、
クレアは淡いピンク色の髪を後ろでひとつにまとめていて、くりくりとした栗色の目は彼女の可愛らしさをより一層引きたてている。
ブライトはぶっきらぼうな態度と普段のぶっちょうズラのため分かりにくいがきちんとしていればかなり整った顔立ちだった。幼いながらにキリッとした目はクレアとおそろいの栗色だったが髪の毛は漆黒の黒で男の子らしく短く切っていた。サラサラとなびく髪の毛はかなり綺麗だ。
「、、、、、、」
「あ、あの、、エミリア様、、、?」
急に黙りこくった私を心配してクレアが恐る恐る声をかける。
「二人とも、美男子・美少女でいいわね、、、」
特にクレアなんかは女の子でも守ってあげたいと思ってしまうような可愛さだった。
私の言葉を聞いたクレアはくわっと目を開けて
「とんでもありません!エミリア様の美しさにはかないませんよ!」
とあからさまにお世辞だとわかるような言葉を並べた。
「クレア、、、お世辞を言ってくれなくてもいいわよ、、、」
「いいえ!お世辞ではありません!!!
エミリア様の透き通るような白銀の髪!ただでさえ白い肌をより一層引き立てるような鮮やかな空色の瞳!守ってあげたくなるようなあどけない顔!そして作り物のように華奢な体と細長い手足!その姿はまるで今どきの貴族の女の子の理想を詰合せたお人形の様!!」
はーっはーっとクレアは全て言い終わったのか必死に呼吸をしていた。私のことを褒めてくれるのは嬉しいがまさかここまで言われるとは、、、ブライトに至ってはいとこであるはずなのに私に対するクレアの言い様に若干、いやかなり引いている様子だ。そんな私たちを見てクレアはまたハッとした表情になり
「な、なのでエミリア様はもっと自分に自信を持ってください!私が言いたいのはそういうことなのです!!」
クレアは耳の端まで赤くして必死にいった。私たちが引いていたことに気が付き取り繕おうとしたようだった。
「ふふっありがとうクレア!そんなに褒めてくれて嬉しいわ」
クスクスと笑う私を「からかわないでくださいよぉ」と赤面した状態で訴えるクレア、、、かわいい、、、
しばらくそんな感じで雑談をしつつ荷物を整理しているとメイド長のシルビアさんが入ってきた。
「エミリア様もうすぐご夕食のお時間です。食堂まで起こし下さい。案内は、、、ブライト、あなたに任せます。クレアは別の件で伝えたいことがあるので私と一緒にメイド長室まで来てください。」
「はい!シルビア様!」
とシルビアの指示を受けてビシッと背筋を伸ばすクレア。
「承知しました」
と静かに、丁寧に紳士のお辞儀をするブライト。
、、、ほんとにいとこなのだろうか、、、少なくとも性格はあまり似てないようだ。
最後まで見ていただきありがとうございました!
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