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お義兄様の仰せのままに  作者: しょこらあ
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公爵令嬢エミリア

今回初の小説投稿です!

暖かい目で見ていただけると嬉しいです

(*´ω`*)

「さあ、着いたよ。今日から君もヴァレンシュタイン公爵家の一員だ。」


うわぁ、、、

つ、ついに着いてしまった、、、。ここがかの有名な名門ヴァレンシュタイン公爵家邸宅、、、、。



私はエミリア、11歳です。つい昨年まで私はただの子爵家令嬢でした、、、。

しかしお父様が経営しているとある事業で友人に騙されてしまい事業は失敗。そのまま我が子爵家は没落してしまったんです。その時これからどうするかと頭を悩ませていた私たち家族の前に現れたのがヴァレンシュタイン公爵でした。公爵様は私を養女として迎えたいとおっしゃって下さり、こうして現在こちらのヴァレンシュタイン公爵家にお世話になることになりました。

現在邸宅の門を通り邸宅の玄関へと私たちの乗った馬車は向かっています。


そして 私にの向かい側に座り、隣の執事らしき人と今後の予定について話合っているイケメン紳士が

『レオン・ラ・ヴァレンシュタイン公爵』。私をこの家の養女にと受け入れてくださった方であり、今後私の義父となる方です。

そしてその公爵様の奥様であり、現在私の隣でニコニコと微笑んでいる美しい貴婦人が『マリア・ラ・ヴァレンシュタイン公爵夫人』でこれからは私の義母になってくださる方です。

やはり、社交界で美男美女夫婦と歌われるだけのことはありますね、、、

公爵様の整った顔立ちを彩るような金髪金眼も魅力的ですが、

マリア様の絹のように流れるブラウンの長髪に憂いを帯びた緑眼の瞳もとても素敵です。美しすぎてこちらが見入ってしまいそうです。


「ふふっ。そんなに緊張しなくてもいいのよ?エミリアちゃん。あなたはこれから私たちの娘でありヴァレンシュタイン公爵家の一員よ。だから私たちなんかに気を使わずにリラックスしてちょうだい。」


「はい、お気遣いありがとうございます。」


さすがマリア様。社交界の華と歌われるだけあり私のような小娘にも気配りを欠かしません。少しだけ緊張がほぐれました。



それにしても、、、、、

なんですか!この広い広い庭!もう邸宅の門を通って軽く5分は立っているはずなのに一向に邸宅の玄関が見えません、、、

そうしてあからさまに驚いている私を見て公爵さまはクスクスと笑いながら


「我が家は一応名門貴族だからね。邸宅の敷地も無駄に広いんだよ」


「無駄に広いと言う割には隅々まで管理が行き届いてますね、、綺麗、、、。」


つい感嘆の声が漏れてしまった。ただそれほどにこの邸宅は美しいのだ。女神像が象られた噴水。そして色とりどりの薔薇園には美しい蝶が群がっている。ほんとに幻想的。この庭だけでテーマパークが開けそうな程、、、、、、


「あら!ありがとう。褒めてくれて嬉しいわ。」

ふふっとマリア様は手を合わせて嬉しそうに微笑んだ。


「もしかしてこれらの邸宅の庭はマリア様が管理されているのですか!?」


「ええ、そうですよ。正確には使用人達とと一緒に庭園をいじってるだけですけどね?私の数少ない趣味のひとつです。」


なるほど。基本既婚の貴婦人はお茶会や夜会などに招かれない限りは滅多に家を出ない。その間に貴婦人達は自分の趣味を嗜むのだ。

ある貴婦人は刺繍。またある貴婦人は絵画。そしてマリア様は園芸という訳だ。


そうしている間にようやく邸宅の玄関に到着したようだ。先にマリア様が公爵様のエスコートを受け、優雅に降りた。私も斜向かいに座っていた執事さんに手をとってもらい降り、邸宅を下から上へと眺めた

流石は公爵家。さっきの庭園もうっとりするほど綺麗だったが、邸宅本体もかなり立派だ。威厳があって今から私がここで暮らすと思うと目眩がしてきた。


そして私が公爵様の隣に行くと勝手に扉が開き


「お帰りなさいませ。旦那様、奥様、お嬢さま。」


と扉の前で待機していたであろう公爵家の使用人が一斉にお辞儀してきた。

そして中年あたりの女性と少女、少年が1人ずつ前へ歩んできてエミリアに礼をした。


「私はシルビアと申します。この館でメイド長兼使用人長を務めさせて頂いております。そしてこちらのメイドと執事がこれからエミリア様の専属メイドとなりましたクレアと専属執事のブライトです。」


「え、エミリア様にお仕えすることが出来て光栄です!エミリア様の専属メイドのクレア・トールマンと申します!クレアとお呼びください!これから何か困ったことがございましたら直ぐにお申し付け下さい。エミリア様が快適に過ごせるように精一杯ご尽力させていただきます!」


「専属執事のブライト・トールマンです。ブライトとお呼びください。エミリア様、これからよろしくお願いします。」


どうやら中年の女性はメイド長兼使用人長のシルビアさん。 私の専属メイドさんとなってくれるらしいこちらの儚げな少女はクレア。そして何故か素っ気ない美少年は専属執事のブライトと言うらしい。


「え、えと、、皆さん。これから迷惑をかけることもあると思いますが、よろしくお願いしますね 」


(クレアとブライトは私と歳も近いのか背丈や肩幅がかなり私に近いわね、、同年代なら仲良くなりたいな、、)


私はこれからが楽しみだとニコニコと笑ってなるべく愛想よく挨拶をした。

すると何故かブライトはカァっと顔を赤くして


「そ、それでは私はエミリア様のお荷物を先にお部屋に運んでおきます」


といって慌てて私の荷物が積んである馬車の方へタタッとかけていってしまった。

はて。何か恥ずべきことをしてしまったのだろうか。それにしてはほかの使用人さんや公爵様、マリア様は平然としていた。

ただクレアだけが笑いを堪えているような微妙な顔をしていたのが気になったけど、、、。


そのあとはシルビアさんやクレア、マリア様とは一旦別れ、公爵様と馬車を降りる時に私をエスコートしてくれた執事長のノア、他にも料理長や庭師などこの屋敷の使用人に挨拶して最後にヴァレンシュタイン公爵家の嫡男、つまり私の義兄弟の兄にあたる方に挨拶することになった。公爵様いわく基本的には異性とはあまり喋らず、気に入った相手の名前しか口にしないのだとか。

嫌われたらどうしよう、、と義兄の部屋にいく時に私がため息をつくと

公爵様はニコリとわらって


「大丈夫だよ、エミリア。私がついてるから。アレンも初対面の女の子、それも義妹に急に失礼なことはしないよ」


ほぉ。どうやら私の義兄はアレン様と言うらしい。

すると私と公爵様がアレン様の部屋へ向かう途中、執事長のノアがやって来て公爵様に慌てたように耳打ちした。公爵様は「分かった。」といって


「すまないが急な仕事が出来てしまった。アレンへの挨拶は一人で行って欲しい。」


といってすまなさそうな顔をした。そして念の為とアレン様と私の部屋の鍵を私に渡して足早に執事と私の進行方向とは反対側にいってしまった。


「まあ公爵様もいつまでも私に付き添う訳にはいかないよね」


結局私は1人でアレン様に挨拶へ行かなければいかなくなった。








初心者ながらなるべく頑張りました(>_<)

ご意見ご感想等ありましたらコメントお願い致します。

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