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【詩集】Shangri-La

おから運びブルース

作者: 野鶴善明


 運ぶんだよ

 おからをよ

 運ぶんだよ

 おからをね

 俺らは軽トラ運転手

 夜の商店街を走る


 おからは

 体にいいんだよ

 おからは

 栄養満点なんだよ

 お腹が空いたら

 つまみ食い

 だから

 俺らは風邪知らず


 商店街から商店街へ

 豆腐屋からお豆腐屋へ

 おからを集めて

 回るんだよ

 寝静まった

 街を走りぬけて



 今日はちょっぴり

 悲しいんだ

 あの

 ふられてしまったよ

 好きな人が

 いるんだってさ

 俺らの

 ハートは破けたよ


 荷台には

 おからがいっぱい

 ごとごとごと

 揺れて走るよ

 総菜工場へ行くんだよ

 みんなの

 おかずになるんだよ


 おからは歌うよ

 ほがらかに歌うよ

 ときどき

 荷台からこぼれる

 明日の朝

 雀のえさに

 なるんだよ



 運ぶんだよ

 おからをよ

 運ぶんだよ

 おからをね

 俺らは軽トラ運転手

 夜の商店街を走る



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