その血は極上
人外が人間を僕とする表現があります。少しでもご不快に思われる場合には、ブラウザバックをお願い致します。
そのニンゲンの血は極上らしい。
いつものように三の姉様が、表から攫って来たニンゲンの血を吸いあげて、ぽいと部屋の床に打ち捨てた。
私が処分をしようかとその足首を掴んだ所で、姉様が顔をこちらに向ける。しどけなくベッドへと横になった姉様は、艶やかな金の巻き毛を肩口に払いながら猫の様に伸びをした。
「ノリル、その子はまだ捨てないで。だってとっても美味しかったんだもの」
うふふ、と思い出し笑いをする姉様の瞳は、ピジョンブラッドのルビーにだって負けないくらい美しく輝いている。糧を得た直後の彼女は特に妖艶だ。
「僕を持つのは一人までだってお母様が言ってたでしょ。トカゲはどうするの?」
今、三の姉様が僕にしているトカゲの事を思う。
ごつごつした肌の逞しいニンゲン。その肉体美と血の味を姉様は気に入っていたはず。
「適当に処分しておいて。欲しかったらノリルにあげる」
「いらない」
手間が増えたので溜息を吐きながらも、私はずっと床に転がしたままだったニンゲンの喉元に手を当ててみる。僅かに脈は感じられるものの、非常に弱い。青みを帯びた艶やかな黒髪に、きめの細やかな肌。まだ幼さを残したような顔をした青年は、トカゲとは種類の違う美しさを備えていた。
姉様は血の味にも煩いけれど、面食いだからなぁ。しかし吸われ過ぎて顔色が青いを通り越して土気色になってる。これはまた世話が大変そうだ。その前に、運んでる間に死ななきゃいいのだけど。
我が家は母様を筆頭に、一から四の姉様がいる。私は五人目の末っ子だ。
むかしむかし私達の種族は城を構え沢山の僕を抱えて、地域を統治するのが流行りだったらしい。今は誰もそんな事はしない。一生懸命囲い込んでご飯を確保しなくても、今時は肉屋でも病院でも通貨さえ用意すれば簡単に手に入る。肉屋は動物の血だし、病院は鮮度がいまいちだから、姉様達は好きじゃないみたいだけれど。
ちなみに私は気にしない。どの血を飲んでも違いが分からない味音痴なので。まあ、血液パックのビニールっぽい味はあんまり好きじゃないけどさ。
・・・・・・・・・・
「ノリルは今日も良い匂いがするね……」
「うざい。熱いからさっさと離して犬っころ」
ぺたりと後ろから覆い被さるようにして張り付いてきた男を、べりりと剥がす。
マンションのエントランスからずっとこの調子だ。
「ずっと不思議だったんだけど、ノリル達ってどうやってお金を稼いでいるの?」
「株と不動産収益。このマンションも母様の持ち物だし」
私達が出てきたマンションを、男は首を逸らして見上げる。ちなみに部屋は最上階から三階分を占有して私達家族の住居としてる。
ニンゲンよりも緩やかなサイクルで生きていれば、それなりに財産は貯まるのだ。
歩き出した私の横で、男は懲りもせずにピタリと寄り添ってきた。そのまましばらく放っておいたら、調子に乗って腰に手を回してきたので、左手で裏拳を喉に叩き込む。
跪いて呻いている男に冷たい視線を送り、追いつけない様にひらりひらりと屋根に登る。
屋根と屋根の間を飛び越し月と夜の空気を堪能する間、面倒臭い男の事は一時だけ頭の隅に追いやった。
夜は私達の世界。最近は随分賑やかになってしまったけれど、この湿った空気と静寂の世界を私は愛している。
三の姉様が新しく手に入れたニンゲンは、見事な駄犬に育った。
余りに血を失い過ぎていて、あとちょっとで死んでしまうところだった青年、フェインは、何とか命を取り留めた。食事をやって看病をしていたら、無駄に激しく懐かれた。
というか、姉様達は僕の世話をしないので、必然的にいつも私がやる羽目になるのだ。放って置くと死んだりして処理が大変になるから。
姉様がやるのは気まぐれに構う事と血を吸う事だけ。自分で欲しいって言ったのに遊ぶ事しかしないなんて、まるで駄目な飼い主のよう。この間テレビでも特集していた。思わずその番組の『駄目飼い主改造計画!』とやらに応募してやろうかと思った。もちろん無理に決まってる。
以前は他の姉様が複数抱えていた僕が喧嘩したりして、もっと大変だった。
母様の雷が落ちて僕はそれぞれ一人だけになったけど、その世話は相変わらず私だ。
今日はたくさんの血液が手に入ってご機嫌の私に、病院前でフェインが追いついてきた。
「置いて行かないでよ。いざという時守れないから」
「は? 何で私が犬っころに守って貰わなきゃならないの」
「外には変態とか危険な物がいっぱいなんだよ。ノリルみたいに綺麗な女の子は、もっと気を付けないと」
横に並んだフェインが、腰まで伸ばした私の髪を一房掬い口付ける。髪を中々手離さず、その匂いをめいっぱい吸い込んでる様子に、げんなりする。
「変態はおまえでしょうが」
僕の世話係は私だから多少懐くのも仕方ないけれど、フェインのこれは異常だ。
他の姉様達の僕は主である姉様に骨抜きになっているから、必要以上に接触してきたりはしない。私達が眠りについている昼間はそれぞれニンゲン社会で仕事をこなし、夜は主の側に侍り、事後は体力を回復させればちゃんと自分の足で部屋まで帰る。
だというのにこのフェインは、不必要に私の部屋に入り浸り、私の後をつけ回し、私が目覚めるとベッドに潜り込んでいるとか日常茶飯事だ。大学生というものから、社会人というものになった筈なのに。
三の姉様に呼ばれれば尻尾を振って付いて行き、思う存分愉悦と血を貪られ、それを自分だって心待ちにしているくせに。
・・・・・・・・・・
三の姉様が、表から攫って来たニンゲンの血を吸いあげて、ぽいと私の前に打ち捨てた。ああ知ってる、これはいつもの光景。
でも今日はちょっぴり違った。
「ノリル、その男は捨てないでね。新しい僕にするから」
こんなに美味しいのは久しぶり、と言ってくすくすと笑う。三の姉様は相変わらず美しい。
「あの犬っころはどうするの?」
今の姉様の僕はフェインだ。
姉様にしては珍しく二年も続いた。よっぽど血と身体の相性が良かったのだろう。それでも飽きはやってくる。
あのニンゲンは美しい。少し長めの黒髪も、夜の闇を切り取ったような深い瞳も、傷一つない彫刻の様なすべらかな肌も。全体的に細いけれど、最近は大人びて厚みの付いてきた身体も。
全てがとても、美しい。
「欲しかったらノリルにあげるわ」
「…………いらない」
その一言を口にする為に、私はどうして逡巡したのか。
姉様が打ち捨てた男を、空き部屋に運び込む。
ここは主に吸血されたニンゲンの回復室として使用している。病院から仕入れた血液を専用冷蔵庫から取り出し、輸血する。匂いを嗅ぐだけで血液型が判るのは、やっぱり私が人外だからなのかな。針を刺す作業ももう慣れた。もちろん免許なんてないし、教わった事も無い。最初の頃はよく失敗をしたけれど、放って置けば干からびてしまうし、私の食事を分けてあげているのだから、ボランティアの様なもの。姉様達は彼らの生死にあまり興味が無い。
A型の血液を輸血し、男の顔色は大分落ち着いてきた。
ベッドに寝かせた男の上にシーツを掛けてやりながら、呼び名を何にしようかと考える。
ふわふわと柔らかそうな砂色のくせ毛を見ながら、羽毛みたいだと思う。
そうだ、トリにしよう。
そんな風にベッド横の椅子に座りながら、頬杖をついて新しい姉様の僕を眺めていると、乱暴にドアが開けられた。
そこに居たのは、蒼白な顔をしたフェインだった。
血の匂いはしないから今日は吸われていないはずなのに、やけに顔色が悪い。
「……そいつは?」
「この男は三の姉様の新しい僕。犬っころは今日でお役御免よ」
自由になれるのだから、嬉しいでしょう?
ニンゲンが私達の種族に血を吸われると、その主に対して魅了され僕となる。
生きたまま吸われれば、翻らぬ忠誠心を備えた兵士の出来上がり。
死んだ後に吸われれば、歩く屍と化す。云わばゾンビ。
昔は食糧事情もあって、空腹に耐えきれずに死体に手を出した者もいたりして、それが未だにゾンビなんて名前で語られてる。私達にとっては恥ずかしい黒歴史だから、忘れて欲しいんだけど。
今は基本死なない程度に頂いて、そっとお家に帰す。たまにやり過ぎるのはご愛嬌。
魅了の効力は徐々に薄まり体中の血が作り直される頃には、その時の記憶も忠誠心と共に忘れているという寸法だ。
数の減った私達とニンゲンは、実に上手く共生出来ていると思う。
「なるほど、そいつは俺の敵だね」
決意を秘めた眼差しで、フェインはこちらへと歩いてくる。右手にはどこに隠し持っていたのかナイフを握り、底光りする瞳に狂気を湛えて。
「こらこら、姉様の命令には絶対服従……でしょっ!」
フェインの右手を素早く蹴り上げ、返す足技で床に転がす。仰向けのフェインに跨り、降ってきたナイフを受け止める。悔しそうな顔で睨みつけてもどうにもならない。私達とニンゲンでは、基本性能と年季が違う。
「まったく、私に勝てないのに姉様を独り占め出来る訳ないでしょう。唯でさえ命令違反で頭が痛いだろうし」
三の姉様は私なんかより、もっとずっと強い。それに血の魅了が行き届いているうちに抵抗をしようとすると、僕は強烈な頭痛に襲われると以前母様に教わった。
「そんなの……別に……。いつもやってることだから」
確かにこいつはいつも私の周りをフラフラしてた。あれは立派な命令違反だから、つまりフェインはいつも頭痛とお友達な訳で……。はあっ、と盛大な溜息と共に肩を落とす。
「命令違反ばっかりしてたってことは、姉様に反抗してたって事でしょう? それなのにどうして、自由になれるチャンスをフイにしようとするの」
フェインの目がうるうると潤んできた。そうしていると本物の犬っころみたいだ。
もう少しで泣きそうな顔をしたかと思うと、くしゃりと顔を顰め、腕で顔を覆ってしまった。
「そうじゃなきゃノリルの側にいられないだろ。貴女の他の姉達は決まった僕がいるし、何よりノリルは吸血しないじゃないか! 捨てられたら傍にいられない、傍に居られても吸血されないと徐々に貴女の事を忘れるっ」
「ニンゲンと私達って、昔からそういうものだから。二年も私達の側に居たのだから、もう分かっているでしょうに」
姉様達は僕以外の血ももちろん吸う。その処理の手伝いをフェインは数え切れないほどしてきたのだ。
「い……やだ。忘れたくないっ側に居たい。ノリルの側が良い……」
「だっておまえは姉様の僕じゃない。いくら私に懐いたふりをしても、結局は姉様に尻尾を振って付いていく犬っころでしょ」
「違うっ!! 魅了の力に抵抗しようとして、最後にはいつも屈してたけどっ。それでも居たかったのはノリルの傍で、守りたいのはノリルだった!!
どうしようもないくらい、ノリルが好きなんだよ」
「それはあれだよ、飴と鞭。私は飼い主じゃなくてただの飼育係だから、甘やかす飴ばかりあげてる。それで勘違いしたの」
「違うって言ってるだろ。……ねえ、ノリルは魅了で人間を操るのが嫌なんだよね。だから生き物の血は飲まないし、俺の願いも叶えてくれない。俺はノリルが好きなんだから、どっちでも同じ事だよ。俺の血は極上なんでしょ? 飲んでみなよ、ノリル」
「……飲まない。私は僕を持たないから」
「偽善者。本当はいつも物欲しそうに俺を見ているくせに。首元の傷跡と血の匂いに喉を鳴らしているくせに」
本当は分かっていた。
この男の血の匂いにつられ、近すぎる距離を許してしまう。その手を払いのけるタイミングは、明らかに遅すぎる。事後の甘ったるい香りに、いつだってつい唾を飲み込む。
三の姉様の魅了にかかっている筈なのに、自分に懐くこの駄犬を憎からず思っていた。
自分は主義が違うからと、吸血なんてしないと肩ひじを張り、強がっていた。
そんな私を分かっていたからこそ、姉様はこの男を長く傍に置いた。
憐れな私を蔑むために、或いは目を覚まさせる為に、もしかしたら私の主義を応援する為に。どれも当たっていて、どれも外れているのかもしれない。
「偽善者じゃないよ。でも僕にだけはしたくない」
顔から腕を外した男の瞳は、暗く淀んでいた。私の好きな夜の色より、さらに深い闇の底。
「そんなに俺は嫌? ――ならせめて、俺を殺して死んだ血を飲んでよ。俺の記憶を取り込んで。どんなにノリルが好きだったか分かるから」
「死んだら取り込めないよ。生きてる血からはその生物の記憶や知識、思考の全てを取り込める。だからニンゲンの血は特別なの。私は生まれてから一度もそれをした事が無いし、その感覚も味も分からない。死んでる血は、みんな同じように味気ないって母様も姉様達も言うからね」
「なにそれ、ひっどい女。俺はノリルを覚えてる事も出来なければ、ノリルに記憶を刻むことも出来ないの」
ははっと渇いた笑いを発する男の、髪をそっと梳かしてやる。今まで私から優しく触れたことなんて無かったからだろうか、フェインはびくりと震えて私の顔を凝視する。さらりとした髪を整える様に頭を撫でてやる。
どれ位そうしていたのだろう、数分かもしれないし一時間かもしれない。
突然フェインの右手が動いた。
素早い動きで私の左手を捕まえる。その手には先程取り上げたフェインのナイフ。迷うことなく私の手ごと自分の首下に…………。
「優しいノリル。俺の血を飲んでよ。……俺の、命を……取り込んで?」
こぽりとフェインの口から血が零れる。ひゅーひゅーと嫌な呼吸音が混ざる。いつもは耳に心地よい低音は、ひび割れて聴こえる。
こんな事を望んだわけじゃない、自由にしてあげたいと思っただけなのに。
「っこの駄犬! おまえなんて大っ嫌いよ」
本当は大好き。だから心の中で名前を呼んでいたのはフェインだけ。
でもフェインは姉様の僕で。姉様と色々あるのを私は知っていて……。
・・・・・・・・・・
「ノリル、ノリル、今日もいい匂い……。ねえ、ちょっとだけだから良いよね?」
「良いわけないでしょ犬っころ! 忙しいからさっさと離して」
それでもフェインは離さない。私が本気で嫌がっている時と、そうではない時を器用に嗅ぎ分ける。以前もそうだったけれど、単純に体力で劣っていたからすぐに跳ね除けられた。
今は段々難しくなってきている。
フェインはきっと強くなる。私も姉様達も、母様だって手に負えないほど。
本人が自覚するのも時間の問題。
私達の種は女しか生まれない。昔は多分違ったはずだけれど、いつからこうなったのか。もしかしたら種としての終わりが近いのかもしれない。それでも生涯に一人だけ、伴侶として別種を迎えることが出来る。
私達の父親はニンゲンだった。父様と母様はそれはそれは仲の良い夫婦で、姉様達が呆れるくらいの熱々ぶりだった。
私は知らない。物心ついた時には既に父様は亡くなっていたから。
私が生まれた当時、世は魔女裁判が苛烈を極めていた。既に教会の権力は弱まり、近代的な司法や自治が定着してきた過渡期。魔女を決めるのは教会ではなく民衆や裁判所になっていた。ちょっとした事で吊し上げられ、女性だけではなく、子供や男性もその対象とされていた。
そして父様は磔にされた。朝日で灰になる姿を見られずとも、母様と姉様達はその断末魔の叫びを聞いた。母様が狂わなかったのは、当時まだ生まれたばかりの私を抱えていたからだ。
その時悲痛な叫びを聴いた姉様達は、伴侶を持たないと決めた。私達の種はここで終わりなのだと。開き直って享楽的に最後を迎えるのだと。
子供の頃、姉様達にその決意を聞かされたのに、私はきっと父様の最期を覚えていないから、夢見ていたのだ。
母様のように伴侶を得て子孫を残すことを。
死に絶える運命の恐ろしい自分の種族に、伴侶を縛り付けることを。
「こんな筈じゃあなかったのに」
首にツプリと犬歯を食い込ませ、私の上に覆い被さる男を抱きしめながら、独り言が口から洩れる。
「何を考えているの? ちゃんと俺を見て、俺だけに集中して」
顔を上げたフェインが口づけてくる。遠慮会釈なく口内を這いまわる舌と唾液からは血の味。面白味もなんともない自分の血の味を感じて、フェインの舌を噛んでやる。
途端に広がる芳しい香りと酩酊感。命を取り込むことの快楽から、もう私は逃げられない。
フェインの血は極上だった。
三の姉様の忍びやかな笑い声を聞いた気がする。
ああ確かに、こんな素晴らしいものを拒むなんて、あの時の私はどうかしてた。
「ああ、早くその瞳を俺の血で完全な赤に染めたいなあ」
愛おしそうに見つめられ、フェインの赤味を帯びた瞳を見つめ返す。
瞳が赤く染まるのは、相手の全てを取り込むから。私達の種の証し。これまで半人前の私の瞳は焦げ茶色だった。今ではフェインの血の色で、赤く染まり始めている。
フェインの瞳も私の血で、赤く染まり始めている。
あの日私はフェインを自らの伴侶とした。
僕のように後戻りは出来ず、生涯でただ一人しか持てない伴侶に。
姉様達には呆れられたけれど、母様には私らしいと言われた。
フェイン本人には伝えていない。段々と夜型になって来て、無意識に私の血を欲する自分の変化をどう思っているのだろうか。
伴侶の話はもちろんしていないけれど、この数日でだいぶ私の血を取り込んで、姉様達との昔話ももう取り込まれて知っているかもしれない。
三の姉様との関係が最初の一回きりだと、私が既に知っているように。
「ねえ、そろそろちゃんと名前を呼んで? 心の中で呼ぶだけじゃなくってさ」
「……好きよ? フェイン」
私が心の中ではずっと名前で呼んでたと、もう知っている筈なのに。
いざ直に声で聴いただけで感極まったフェインに離してもらえず、三日後に部屋から漸く解放された私にまで、母様の雷が落ちたのは理不尽だと思う。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「ヤンデレ小説書いたったー」というツイッターの診断メーカー様より以下のお題を頂きました。
17RTされたら『人外』な『飼育員』と『余命いくばくもなさそう』な『奴隷』の組み合わせで、ヤンデレ話を書きます!
http://shindanmaker.com/482075