謝罪~あたしの罪~
これは事実をもとにしたフィクションです。
コメントやアドバイスなど、よろしくお願いいたします。
中学最後の学年。12月中旬のことだった。
「ねぇ、知ってる?」
友人からの突然の質問に、私は何も答えられない。だって、何のことを聞かれているのかわからない。この状況で理解して答えるなんて不可能だろう。
「なにが?」
「雲井さん、入院したらしいよ」
声も出ないほどに驚いた。雲井さん・・・雲井 綾は私の仲のいい友達だ。最近、学校を休んでいたので、心配していた矢先だった。なんの病気なのかはわからなかった。ただ、私は酷く動揺していた。
(私が、あの事を言わなかったから・・・?)
6月から8月にかけて、私には「渡辺」と言う彼氏がいた。私が告白され、そこそこに仲が良かったこともあり、付き合うことになった彼氏だ。まぁ、性格があわずに2ヶ月で別れた。
その渡辺は、しばらくしてから綾と付き合い始めた。その時に聞いたのは―――――
「雲井とは『遊び』だよ」
そして一週間ほど前だっただろうか、綾と渡辺が別れた。その前日、となりの教室で渡辺と同じクラスだった私を綾が訪ねてきた。
「渡辺、あたしとのこと何か言ってなかった?例えば・・・『遊び』とか」
「・・・さぁ?最近喋んないから、さ」
言えなかった。渡辺が綾との付き合いが『遊び』なんて。翌日に綾と渡辺が別れ、さらに約一週間後に綾は入院した。私が、渡辺のことを隠していたことがバレたからかもしれない。
・・・伝えたほうが良かった?
でも、言ったら彼女が傷つくから・・・泣き顔はみたくないから。
そんな言い訳、通用しないのに。私は彼女を傷つけた。
そのあと知ったこと
彼女の入院は「精神的なもの」だったこと。
ここまでのお付き合い、有難うございました。