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騙し愛  作者: 卵焼輝
1/1

06


「うわ・・・いつのまにか星でてるよ・・・」


怒られる覚悟で遅くまで友達と遊んでたわけだけど

やはりドアをあけるのが怖い

なんとか言い訳を考えようとしたけど

・・・こういうとき自分のバカさがいやになってしまう


「どうしよ・・・何も思いつかない」


交通事故にあったなどといったら大事になってしまうし

友達が返してくれなかったというのもなんかいやだし


「はあ・・・とりあえず入るか・・・」


気は進まないがずっと外にいるのも嫌なのでドアをあけた


「・・・」


おかしい

確実におかしい

いつもならここで怒声が飛んでくるはず・・・

しかも何でこんなに暗いんだ・・・


「・・・臭い!何このにおい・・・」

異変にきずくと同時にひどい悪臭がただよってきた

自分の鼓動の音が聞こえてくる

・・・怖い

いままで味わったことない恐怖で手足は震えている

地面は傾いている・・・ように感じる

「・・はあ・・・はあ」

息も乱れてきている

自然に手が伸び電気をつけるとそこには・・・



「うあああ・・・・!!!」


目が覚めると俺の叫び声が嘘だったかのように静かな事にきずいた

「はあ・・・またあの夢か・・・」

時計を見ると今は7:05と表示していた

重い足を引きずり一階におり洗面所に向かった

「あ・・・昨日噛んだガムまだ残ってんじゃん・・・まあいいや今日の話のネタにしよう」

歯をみがき着替えて適当に昼飯を作り家をでた


「あ・・・おはようー!」

家の前には朝から元気いっぱいな女の子、くすのきさくらがいた

「おう・・・おはよう」

一応あいさつは返しておく

「ん?なんかまた眠そうな顔してるね」

「そうか?一応八時間は寝てるんだが・・・」

楠は家が近いこともあっていつも家の前で待ってくれていて毎日こうして他愛のない話をしている


正直俺はこの朝をすごく楽しんでいる


まあ容姿はいいし性格もよく話を聞いてくれるし面白いし・・・

だが中学で恋愛に関して冷めきってるせいで好きとかそういうのではない

というかないと思いたい!

どうせふられるだろうしな・・・


ああ悲観的になってしまった

いっつも話を切り出させてるんだ今日はこっちから話を切り出そう

・・・あ!そうだ今日そういえば・・・

「そういえば朝叫んでたけどなんかあったの?」

「・・・ふぇ!?」

・・・最悪だ

朝のガムの話を切り出そうとしたら恐ろしい話をくりだしてきた

しかも驚きすぎて変な声がでてしまった

「なんか怖い夢でも見たのかなー・・・ニヤニヤ」

しかも当ててきた

もうやだ今すぐ死にたい・・・そして死体は海に沈めていただきたい

「い・・・いやしらないなぁー・・・隣の人の声じゃない?うん絶対そうだ!それ以外考えられない」

「へぇーでも顔真っ赤だよ?」

「いやだって最近暑いだろ?」

「今冬だよ?」

「・・・」

「ニヤニヤ」

「あ!俺急用思い出した」

「え?あっちょっ・・・」

楠がなにかいうよりも速く地面をけりだした―――――



「はあ・・・はあ・・・」

「おっおい・・・大丈夫か?」

全速力で走ったため息は切れ切れになり門の前に立ってた教師に引かれた

「寒かったんで・・・走って・・・きました・・・」

「おっおうお疲れ・・・」


朝から大変なめにあった

汗が廊下にぽたぽたと落ちる

ああ走らなければよかった・・・

今日は厄日だ

これ以上嫌な日は今まで経験したことない

まあ幸い走って登校する俺の姿は誰の目にもとどまらなかった・・・


「今日北野は走って登校してきたそうだ」


・・・あれ目が熱いや

走った後の体温が残ってんのかな?


「寒かったから走ってきたそうだ」


おいおい汗までかいてきたよ

まだ暑いのかな?


「みんなも北野を見習うように」


おかしいな汗が・・・止まんない・・・グスッ


                     *


キーンコーンカーンコーン

「やっと終わった・・・」

今日ずっと知り合いに「寒いからwww走ってきたってwww」と言われ続け

女子には「北野君って・・・www結構体育系なんだね・・・www」と言われもう精神はおかしくなってしまってる

今日は絶対厄日だ・・・

もうやだはやく帰ろう・・・


「北野くーん!!」


楠がこっちからかけつけてきた

「はあ・・・はあ・・・一緒に帰ろうよ・・・」

「おう・・・別にいいぞ」


                     *


「なんか一緒に帰るの久しぶりじゃない?」

「おう・・・」

「なんか暗くない?」

「おう・・・」

「あっあのことなら気にしなくてもいいんじゃない・・・?」

「おう・・・」

「むぅ・・・」

「・・・」


 *


しばらく沈黙が流れた

っていうか楠怒ってる?

・・・まあそんなわけないか

「北野君って好きな人とかいるの?まあ言いたくないならいわなくてもいいけどっ」

やっぱり怒ってないか

全く女って言うのはよくわからないな

「・・・まあいないよ」


「・・・じゃあ彼女ほしい?」


・・・へ?

いやいやいやいやなんだこの空気!

おかしいだろなんでいきなりこんな話!?


「まっまあ一応・・・」


なんで楠はずっと下向いてんだよ・・・

黙るなよ何か言えよすげえ恥ずかしいだろ・・・


「あのっ・・・私じゃ・・・だめか・・・な・・・?」

「は・・・?」


                      *


「結局付き合うのかぁー」

ものすごい伸びをしてそのまま芝生に楠は寝た

「なんだよ不満かよ・・・」

「だって答えるまですごく長かったんだもん」

「しょうがねえだろ初めてなんだから・・・」

というと楠は「えへへ」と笑った


「そういえば何で一人暮らしなの?」

「ああそれは・・・」

あんまり言いたくないがまあ付き合っていくわけだしな・・・

「俺四年くらいまえ家族全員殺されたんだよ・・・」

「え・・・」

・・・まあこうなるだろうな

「あ・・・うんごめんねこんなこと聞いて」

「別にいいよ・・・そういえばお前も一人暮らしじゃん」

「あれ嘘だよ」

「は・・・?」

「ほんとは里親なんだ・・・」

「なんで・・・」

「・・・私はね二年前に親が捕まったんだ・・・」

「・・・え」

「謝らなくていいから最後まで聞いて」

「うん」

「人殺しで捕まってね私たちにまで近所の人が被害を加えてきたの」

「それでいずらくなってお母さんと町をでていったの」

「でもお母さんもおかしくなっちゃってついには私をおいてでていったの」

「すごく今まで大変だった死のうと思ったこともあった」

「でも北野君にであって毎日が幸せになった・・・」

「・・・」

なんで俺たちだけ・・・

どうしてこんなに・・・重いんだ・・・

「北野君?」

「ん・・・?ああ幸せだよ俺も」

運命は残酷すぎる

どうして俺と楠はこんなに不幸なんだ

普通に生きていればこんなに重くはならなかったはずなのに・・・


「・・・ありがと」


「「ガサッ」」

「・・・ん?」

「どうしたの北野君?」

「いや・・・なんかきこえたような・・・」


このときは楠が*****になるとは思いもしなかった

俺と付き合えばそうならなかったかもしれない

いや必ずならなかった・・・


凶悪な愛がいま動こうとしていた・・・

どうも卵焼輝です!

いかがだったでしょうか

初めてだったものですごく疲れました

誤字があったら教えてください

感想などいただけるととてもうれしいです

次回も面白い作品を頑張って作りますので応援よろしくお願いします

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