決着!ビショップ戦
数時間後。
「おやおや、ナイト。自ら姿を見せるとは。勇者と小娘はどうしたのですか?」
「あなたごとき、私一人で十分ですよ。」
「ふふ、どうせ小賢しいことを考えているのでしょう。しかし無駄なこと!ゆけ!ゴールドドラゴン!」
ビショップは後ろに控えていたゴールドドラゴンを召喚し、ナイトを襲わせる。
「今です!バービー!」
「何?」
「はーい!呼ばれて飛び出てバービーちゃん!」
木の上から、隠れていたバービーが飛び出す。間髪入れずに発動したのはスリープシャドウ。
為す術もなくゴールドドラゴンは動きを止める。
「ど、どうしたんですか!?ゴールドドラゴン!」
「終わりです!ローズハント!」
ナイトの茨がビショップの体を貫こうとした、その時。
「ふん!」
ビショップの体を強固なシールドが覆う。
「なっ!」
「ふふふ!あなたの浅知恵などお見通しなのですよ!はっ!」
ビショップの体から波動が発せられる。台風のような鋭さにナイトの体は吹っ飛ばされた。
「くっ!」
地面にたたきつけられるナイト。痛みで動けずにいると、ビショップがにじり寄り、ナイトの顔を踏みつけた。
「不様ですねえ、ナイト。やっと四天王最弱に相応しい姿になりましたよ。」
「ぐっ……。」
「思い出しますねえ。来る日も来る日もあなたと組まされた忌々しい日々を。
私は雑魚能力のローズハントの尻拭いを毎回毎回させられて。
あなたが寝ているフェンリルに攻撃が当てなかったせいで、私のこの美しい顔に傷がついたのですよ。」
「ふっ、あなたの防御魔法が未熟だったからでしょう。」
ナイトが煽ると、ビショップはカッと目を血走らせてナイトの体を蹴りつけた。
「黙りなさい!仲間殺しが!
確かあなたはローズハントで、魔物の村をひとつ壊滅させたんでしたねえ?
あなたの能力が未熟だからですよ。」
「……あ……。」
仲間殺しはナイトのトラウマ。決して忘れることの無い過去。思い出してしまったのか、ナイトの顔から血の気がサアッと引く。
「死になさい!私の顔に傷をつけた罰です!」
ビショップが杖を振り下ろそうとした、その時。
「ぐあっ!」
薮に潜んでたタケシが飛び出し、思いっきりビショップのボディを殴った。
「……遅いですよ。タケシ……。」
「んだよ。ギリギリまで我慢しろって言ってたのお前じゃんよ。」
「おつー。タケシがあいつやっつけたら、ゴールドドラゴンどっか行ったよー。」
「逆鱗に触れなければ、自分から害をなすことはない魔物ですからね。」
見事ビショップを撃破したタケシ一行。さてと、と倒れているビショップを見下ろす。
「で?こいつどうする?」
「セントラル王国に突き出します。セントラル王国は全てにおいてトップクラス。
ビショップ如きでは脱獄どころか、身動きひとつできません。」
「じゃあ今すぐ帰ろーぜ。今ならワープの杖使えるだろ。」
「……と、その前に。」




