新たな敵現る
「ふう。クエスト完了ですね。」
ナイトはマントについた木の葉をはたく。
「てか森の調査って勇者の仕事?」
「勇者の知名度は、地方に行けば行くほど低いんですよ。バービーだって噂しか知らなかったでしょう。」
「うん。金髪碧眼の爆イケメンって話も聞いてたのに、実際はしょぼいおっさんだったし。」
「それ以上言うな。泣くぞ。」
「平和のためには地道な活動が1番ですよ。」
「それよりお腹空いた。」
「あたしもー。」
「はあ……。緊張感のない……。ワープの杖でセントラル王国へ戻りますよ。」
街で買ったワープの杖をナイトが取り出す。俺が持つって言ったら使い方を知らないでしょう?って渋い顔をされた。じゃあ教えろよ、このエセヴァンパイアが。
ぶんっ。
「?」
ぶんっ。ぶんっ。
ナイトがワープの杖を振るが、いつもみたいに転移しない。なんだ?ナイトのやつ何してんだ?
「どうした?早く戻ろうぜ。」
「いや、戻れないんですよ。」
「はあ?買ったばかりなのにもう壊れたの?」
「いや、そんな感じじゃなくて、なにかに妨害されてるような……。」
「!気をつけて!なにか来る!」
「はあ?ぐえっ!」
何かが俺の上に落ちてきた。一瞬見えたけど、人?みたいな。そいつは俺を踏み台にしたまま話し始める。
「久しいですね。落ちこぼれのナイト。」
「お前は……ビショップ!」
「誰なの?」
「元魔王さま直属四天王のナンバー3です。」
「なんだ、下から数えた方が早いじゃん。」
「!ふふふ、生意気な小娘ですね。ちょっと肌が綺麗だからって調子に乗らないことです。」
「ふふーん、そうでしょう?モデルはスキンケアを欠かさないのよ。」
「褒められてないですよ。」
なんだよどいつもこいつも俺なしで話進めやがって!!ナイトかバービーは俺の心配をしろ!!




