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俺クエスト 所持金100Gをなくして0Gになった俺が魔王を倒す   作者: 早乙女
第4話 レベルが低いなら経験値を稼げばいいじゃない
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次のクエストはスライム討伐!?

「俺は大事なことを忘れていた。」


またしょーもないことを思いついたみたいですね。

学生の夏休みが終わり、アパートの外では、金魚が揺れる水鉢、流れる川辺、咲き誇る紫陽花、色とりどりのランドセルが踊る。そんな情緒も関係なしに、うちの勇者様は下着だけで突っ立っている。


「失礼な!」


「人の心を読まないでください。」


「口に出してたぞ!

いいか?俺は勇者としてのレベルが低い!

レベルが低いならレベルを上げればいい!


そうと決まれば、まずは弱そうなスライムをバンバン倒して経験値稼いでレベルアップ!

これで強い魔物を倒して村娘に『勇者さまつよーい助かりましたー!』なんて言われてモテモテだ!」


「理にはかなってますね。下心丸出しですが。」


まあ、理由がどうあれやる気を出すのはいいでしょう。

転職活動もうまくいってないようですし。最近は面接や書類選考で落とされる度に飲んでは嘆いてましたからね。たまには思考を変えてもらうのはいいことです。


「むしろ無職のうちに経験値を稼いだ方が今後のためでしょうね。」


「ははは、絶賛豆腐メンタルの俺に言うか?」


「あなたはせいぜいこんにゃくだから、平気ですよ。」


「それ褒めてんの?貶してんの?いやどっちでもいいわ。とりあえず殴らせろ。」


タケシの良いところは、思考の柔軟さ。猪突猛進のようでいざとなったら頭がキレるところ。

敗れた私が言うから間違いありません。


情けないようで、力がないようで、ピンチになったら使えるものをフルに使って突破する。だから私はついて行くのです。あなたが勇者でいる限り。


「そうと決まれば異世界で修行だ!こっちからあっち行けねえの!?」


「それは無理。」


「わあ!?王!?お前、なに勝手に俺のスマホで喋ってんだ!」


「あなたが気づかないから私がとったんですよ。」


王の顔のアイコンが表示された画面をタケシに向ける。

人が浸っている時に、空気の読めない王ですね。まあ、タケシを選んだのは王だからある程度の自分勝手は仕方ないのですが。


いや、やはり腹立たしいですね。いつも情報が後出しなんですよ。先の王女の件だって本当は真相を知っていたらしいじゃありませんか。

まあ、この傲慢さが王らしいと言えばそうなのですが、何か気になるんですよね。


「人のスマホ勝手に触るなよ!」


「何言ってるんですか?あなたがとらないのがいけないんですよ。」


「もしもーし。お前らわしの話聞く気ある?」


王が少しイライラした声色で話しかける。顔はいつものデフォルメだから緊張感はないのですが。


「お前はわしが呼び出した時しか来れないの。」


「んだよしみったれてんな。でもお前が連絡寄越したってことは〜?」


「うん。クエスト発生。スライムが大量発生して困ってるからなんとかして。」


「よっしゃあああ!!今まさに求めてたやつ!!ナイト!お前のお得意様のバービー呼んでこい!」


「……やれやれ、モデルのお客様を冒険に巻き込むとは」


休暇のはずのバービーの連絡先をタップする。全く。またしょーもない勇者の旅の始まりですね。


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