バービー大活躍。絡めとる罠
「お、う、さ、ま♡」
夜中にふと重みを感じて目が覚める。
「ん?なんじゃ、こんな夜中に……。」
夜目に慣れてくると、昼間見た勇者の従者の娘がわしに覆いかぶさっていた。
「わたしい、一目見たときから王様が気になってたんですう?今晩だけでいいのでお相手していただけませんか?」
ふむ、この娘、なかなか肉付きが良い。何より胸がいい。谷間に目をやるとにやけてしまう。王とて夜はただの男だ。
「いずれこの国を発つのであれば、後腐れもあるまい。近うよれ。」
(ふふっ、エロジジイって本当単純♡)
「スリープシャドウ。」
刹那、娘の目が紅く光った。
『王様ったら激しー……。』
「何を言うか!まだまだいけるぞ!ほれほれ!」
『やん!そんな……。』
「お主は具合が良いな。従者など辞めてわしの妾にならんか?何、金に糸目はつけんぞ。」
パンッ
「はっ!?」
破裂音のような音がした途端、わしはいつもの私室に戻っていた。
「ふふっ、いい夢は見れた?」
「い、今のは一体……。」
「私の能力はナイトシャドウ。私の目を見た相手にお望みの夢を見せるの。」
「き、きさま魔物か!者ども!であえであえ!」
部屋の明かりがつき、兵士がこぞって集まる。
「王様!何事ですか!」
「魔物が入り込んだ!捕まえろ!」
「ふふっ、いいのかしら、そんなこと言って……。」
魔物は見慣れぬ小型の機会を取りだし、ボタンを押した。
『お主は具合が良いな。従者など辞めてわしの妾にならんか?何、金に糸目はつけんぞ。』
「なっ、これは……!!止めろ!!」
機械を取り上げようとするが、躱される。
「何をしておる!早くこやつを捕まえろ!」
兵士どもは魔物を囲むどころか、わしの方を睨んでいた。
「王……噂は本当だったのか。俺たちの税金で女を囲ってるって……。」
な、なぜそれを!?誰じゃつまらん噂を流したのは!!
「ち、違う!これは罠じゃ!」
「黙れ!俺の弟は毎日パンも満足に買えなくて飢えてるんだぞ!」
「セントラル王国に突き出してやる!お前はもうおしまいだ!」
「お、お前ら!誰に逆らっているのか分かっておるのか!?
わしは王ぞ!この国で一番偉いのじゃ!」
兵士に袋叩きにされる。
終わらぬ!わしは終わらぬ!あの女に取り入って得た権力をこんなところで失ってたまるか!
くそっ、それもこれも全部あの魔物のせいじゃ!!
「ふふっ、制裁を下すのはこの国の人に、ね♡」




