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しあわせの国  作者: 狼眼


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神の名は。

マリーさんに金の粒を25個渡す・・・。

俺が全裸の時に、勝手に入ってきて、勝手に治療し、金を請求する・・・。

まぁ、放っておいたら足が腐ってくるみたいなので、急いで治療してくれ事には感謝するのだが。


「なぁ、治癒の相場ってどんな感じなんだ?」

「相場?相場とは?」

「ほら、足の治療で金25個だろ?25個の内訳だよ。」

「?特に?」

「気分?とか?」

「いえ、気分って・・。そんなわけないじゃないですか。神への祈りと、消費した魔力量と・・・感覚?」


結局は感覚で決まるらしい。

マリーさんは、俺から受け取った金の粒を見て、目がキラキラしているのだが、彼女が信仰の対象としている神は、商売の神ではないのだろうか?


「所で、マリーさんが信仰している神様って・・・・。」

「えぇ、デック大神官様と一緒ですわ?」

「う、ん。そのデック大神官様が信仰する神様・・。」

「私の信仰する神様と同じですわよ?・・・頭、大丈夫です?」

「いや、そうじゃなくて、信仰している神様って、商売の神様ではないですよね?」

「・・・・ホントに大丈夫です?商売の神様はいらっしゃいますが、それこそ商売を生業としている方々が信仰している神様メルカティア様ですのよ?私たちが信仰させていただいている神は、戦の神、グラディア様ですわ!覚えておいてくださいね!ね!」


戦の神・・・。あぁ、だから、以前ハンナ様が行方不明になった事件の時に、拳で同行者を決めたんだ。

そう言えば、デック大神官もかなりの強さだと聞いた事があるな・・・。


「そうなんですね。回復を担当してもらっていたんで、癒しの神かも、って思ってたんですが・・・。」

「癒しの神を信仰する方々は、闘いを好みませんわ?それに、その方たちであれば、あんなに近づかなくても術の行使が可能ですしね・・・。」


何だろう・・。癒しの神とはソリが合わないのだろうか?ちょっと刺々しい感じに聞こえたな。

しかし、金25・・・。かなり痛い・・な・・・。

リーフ王国からの報奨金が余って居なければ払えなかっただろう。


「マリーさん?もし、もしですよ?今回の様な感じで、回復してもらった後に、金が払えなかったらどうなってたんです?」

「そうですねぇ。大したことではないですわ?まず、グラディア神様の信者を100名程増やしていただいて、そのお布施の中の一部で返済していただきますわ?それが無理な場合・・・・。いえ、これは・・・まぁ、色々何とか致しますわ?」


・・・何とかされるんだ・・・。言葉にできないような事で・・・。


「あのですね。これからは、魔法を使う前に料金の確認をしましょうね・・。」

「?ん?なんでです?魔法を使っての金額ですのよ?」

「・・・過去に払えなかった方っていらっしゃるんですか・・・ね?」

「えぇ、今もリーフの神殿の中に居たり・・・海や、山に・・・。」


ああ、強制労働って事か・・・。海獣漁と鉱山での採掘か・・。殆ど奴隷じゃないか。

これから、回復に関する事はしっかりと話をしておかなきゃいけないな。


「あ、そう言えば、今回はリーフからリンクルの魔術で来たんですよね?」

「えぇ、そうですわね。」

「魔術学院に、交通費払いました?」

「・・・・え?交通費?・・・って?」

「あぁ、まだなんですね・・・。リンクルの術を使っての移動については・・・お金がかかるらしいですよ?」

「・・・今回は、大丈夫って事ね?そうよね?!」


やっぱりこの人、商売の神様を信仰してんじゃないの?

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