最下層には無数の・・・
蛇を倒した後、この場所の水場を拠点として行動する事にした。
ロア師匠曰はく、魔晶石の取りこぼしが無ければ、新たなゴーレムが発生することも無いし、外からの侵入は特に意識しなくても良いらしい。
幾度かのトライでかなり奥まで進む事が出来たのだが、最下層はとても広い集会場の様になっているらしいので、そこまでの道を確保していきたいところだ。
ミリアムが待ち望んでいたアンデット系は、1回だけ、採掘現場が崩壊する時に巻き込まれた人たちと思われるゾンビが出てきた。
ロア師匠は、ミリアムに分からないようにクローディアさんの後ろに隠れていたが、この事は口外しないようにしておこう。
遺跡に入ってから15日が過ぎたころ・・・。やっと最後の集会所に到着した。
今は、蛇の居た場所にあった水の出る魔道具を無理やり移動し、集会所のまえの通路に移設してある。
正直、この移設でかなりの時間を喰ってしまったが、ロア師匠の提案という事もあり頑張って移設したのだった。
「師匠、ここが最後の部屋なんですね?」
「あぁ、かなり広い空間だから、周囲への警戒を怠るなよ?」
ロア師匠の言葉を聞きながら、ゆっくりと扉を開く・・・。
と、奥から、作業音の様な音が聞こえてくる。
「誰かいるのか?」
「いえ、全員撤退したって言ってたわよ?」
クローディアさんは、魔力感知を行いながら、作業員がいない事を確かめる。
「あ~、ものすごい数のゴーレムよ。自分たちで魔晶石を削って、仲間を増やしているみたい・・・これは、早く処分しないと、大変な事になるわね・・。」
相手はゴーレムの為か、俺の精霊視では確認ができない。
ミリアムは、良く見えない為か魔法剣に火をともし、辺りを明るくした。すると、辺りの石片が一斉に動き出した!
「やばい!こいつらもゴーレムになってる!!」
大きさは、ひざ下位の大きさのゴーレムから、人間大のゴーレムまで様々だ。巨大なものがいないのは有難いが、見渡すだけでも数十体のゴーレムがこちらをターゲットとして認識している。
「光の精霊、ウィル・オー・ウィスプよ!この部屋を照らしてくれ!」
俺は、光の精霊を召喚して、薄暗い部屋に光源を作った。
一部のゴーレムがウィル・オー・ウィスプを敵と認識したが、ゴーレムが届かない場所を浮遊しているため、上をみて、手と思える部分を振り回すだけだ。
野良ゴーレムは明確な指示がなく発生しているため、このような行動をとる様だ。
一般的にこの行動を、ゴーレムの暴走と呼んでいる。
「手近なところから、処理していくか・・・。」
「なに?これ、切っても大丈夫かしら?」
「ミリアムの剣は一応魔法剣だから、そう簡単には折れないだろ?できる限り数を減らしていこう。」
「分かったわ!」
「あ~、アルバート。この数は予想外だから、私の周りのゴーレムは私が処分する。お前達は、奥で採掘を続けているゴーレムを止めてこい。」
「あ、じゃぁ、私は、倒したゴーレムの魔晶石を回収しておくわね?」
「すみません、お願いします!」
今回は、ロア師匠とクローディアさんが動いてくれるので、少しは余裕が出来そうだ。
「ミリアム!左右に分かれて分担していこう。」
「分かったわ。じゃぁ、私は右を行くわ。」
「あぁ、任せた!」
俺たちは、数十匹のゴーレムの処理を始めた。




