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第六章

とうとう真実が明らかに・・・


        第六章


 恵子は中年の女を車の後部座席に乗せると自分

も助手席にすばやく乗り込んだ。

 教会の中から正一が走ってこちらに向かって来

る。正一は何度も後ろを振り返りながら運転席に

乗り込んだ。そして車のエンジンをかけようとし

た時。 

プスン プスン・・・


エンジンがかからない。正一は何度もエンジンを

かけようと試みるが虚しい空回りする音しか聞こ

えてこない。

 その時だ。恵子が教会の方を見て叫んだ。

「何かよ! 来たわ! 矢野さん早く車出して!」

正一はその時「ニヤリ」と微笑んだ・・・

車の後ろに 何か は再びいた。そして斧を振り

下ろそうとした時だ。

 車から激しいエンジン音が鳴り響いた。車は急

発進して「ぎりぎり」斧をかわした。

 何か の姿はみるみる視界から消えていったの

であった・・・


 正一はさっきからずっと微笑んでいる。恵子は

正一に言った。

「何さっきからニヤニヤしてるの?」

正一は笑いながら答えた。

「この車は友人の新車の車だよ。ずっとこの車に

乗っているがエンジンがかからない、なんて事は

一度だってなかったよ。それにさっきの 何か

だが、教会を出る前に私が斧で頭をかち割ってや

たんだ。人間なら当然即死だが 何か は何事も

なかったように我々を追いかけてきた」

恵子が怒鳴った!

「何? 恐怖で頭おかしくなったの? また小説

やら映画だのって話ならウンザリだわ!」

正一は答えた。

「どうしてだ? 何故 何か は車を破壊しなかっ

た? 教会に来たときにこの車の存在に気がついて

いたはずだ。まるで逃げろと言わんばかりに・・」


恵子はふと考えた。

(たしかに・・・あんな大きい斧を持っていながら

教会の前に停めてある車を破壊しないなんておかし

い)

正一は言った。

「まるで13日の金曜日だな。あれも一人一人殺され

ていくんだよ。車に乗って逃げようとするが、だい

たい一発でエンジンはかからない。殺されそうにな

るギリギリでかかるんだ。ベタだけど子供の時にあ

の映画見てさ。怖かったものだよ」


正一は車を止めて外に出た。何かを「確信」した様

な表情で・・・


   完結編へ続く


 




いよいよ・・・次回が最終話です。

オチがわかってしまってる方・・・絶対感想に

書かないようにお願い致します。


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