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桃ちゃん家へ 7

 桃ちゃんへの膝枕が終わり、罰ゲーム付きのゲームを再開する。


 そして様々なゲームを3人で行うが…


「おかしいっ!なんで俺が毎回最下位なんだよ!」


 全てのゲームで俺が最下位となる。


「リン様が弱いからじゃないかなー?あ、次の罰ゲームねー」


 ニヤニヤしながら美柑さんが罰ゲームの紙が入った箱を渡してくる。

 ここまで負かされるとは思わなかったので、普通に悔しい。


「しかも、毎回桃ちゃんが1位だし!」

「私、こういったゲームは強いんですよ!」


 桃ちゃんが“ぷるんっ”と巨乳を揺らしながら胸を張る。

 今まで行ったゲーム全てで最下位の俺は、罰ゲームという名で1位の桃ちゃんに対して色々なことをしている。

 『肩揉み』や『後ろから抱きしめる』などの身体接触から、『耳元で愛を囁く』など訳の分からない罰ゲームも行ってきた。


「昔、友達のいなかった私は美柑や圭介お兄様とゲームばかりしてましたから!」


 その経験が活きているのか、マジで桃ちゃんが強い。

 ちなみに圭介お兄様とは桃ちゃんたちのお兄ちゃんで、現在は外国で企業経営の勉強をしている。


 俺は悔しさを滲ませつつ、罰ゲームの紙を引く。

 そこには『1位の人をお姫様抱っこする』と書かれていた。


「……え?俺が桃ちゃんをお姫様抱っこするの?」

「そうみたいだねー」


 ニヤニヤした顔で美柑さんが同意する。


「これ、俺が一位になってたらどうするつもりだったんだよ。2人は俺をお姫様抱っこなんてできないだろ?」

「その時は気合いで何とかしてたね!」

「俺が今まで受けた罰ゲームよりも難易度高そうだな」


 なんなら1番罰ゲームっぽい内容になっている。


「ほら!そんなことより、今はお姉ちゃんをお姫様抱っこしないと!」

「そ、そうだな」


 俺は美柑さんに促されて桃ちゃんの前に移動する。


「いいのか?」

「はいっ!罰ゲームですから仕方ありませんよ!」


 毎度ながら嬉しそうに桃ちゃんが俺の罰ゲームに付き合ってくれる。

 そんな桃ちゃんを見て勘違いしそうになる。


(桃ちゃんは俺が罰ゲームを受けているところが面白くて嬉しそうにしてるだけで、俺からのお姫様抱っこが嬉しいとかではないはずだ)


 そう心に言い聞かせて、俺は桃ちゃんの膝下と背中に手を移動させる。

 そして“ひゅっ!”とお姫様抱っこをする。


(軽っ!本当にご飯食べてるのか?)


 そう思ってしまうくらい軽い。

 そのため桃ちゃんに軽すぎることを告げようとした時、桃ちゃんが俺の首に両手を回して抱きついて来る。


 “ふにゅっ!”


(っ!胸、柔かっ!しかも良い匂いがするしっ!)


 突然抱きつかれ、言おうと思った言葉が言えなくなる。

 しかも桃ちゃんが抱きついたことで俺と桃ちゃんの距離が縮まり、キスできそうな距離感となる。

 それに伴い、俺の胸板に桃ちゃんの巨乳が押し付けられ、桃ちゃんから甘い匂いが漂ってくる。


(これはマズイっ!色々とマズイぞ!)


 女性特有の柔らかさと甘い匂いにクラクラしそうになり、俺の脳内は軽くバグを起こす。


「な、夏目様からお姫様抱っこをしていただきました……幸せです……」


 そんな俺の内心を他所に、顔を赤くして何かを呟く桃ちゃん。


「いいねぇ、2人とも!お似合いカップルだよ!」


 そして美柑さんが「ひゅーひゅー!」と言いながら、俺たちの周囲で騒ぎまくる。


(お、落ち着け。童貞には刺激が強すぎるが、ここは耐えるんだ)


 桃ちゃんの巨乳や甘い匂いを堪能しないよう、他のことを考えながら、俺はお姫様抱っこを続けた。




 その後、罰ゲーム付きのゲームを再開するが、全てのゲームで最下位を取り続けた俺は、1位を取り続けた桃ちゃんへ、ひたすら恋人同士が行うようなことを行った。

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