第2話 タル・タルオと世界の秘密Ⅰ
「沼地にいる攻撃魔物ってどんなのなの?」
俺は気になっていた。沼地にいるやつってどんなやつだよってな。
カエルみたいなやつか。それだったら、なんかやだな。
同じ人間みたいな体つきだったらなんかありがたいんだよな。
魔物っていうか異物感が否めなくてなんかいやなんだよな。
「え、スライムとカエルですよ」
想定内だった。いや、想定外なのかもしれない。
まあ、能力次第っちゃそうなんだけどなあ。
「ちなみにさ、能力は?」
「スライムが擬態と爆散、カエルが粘液と毒液だね。正直、スライムの方が厄介」
スライムの能力が正直意外だった。なんとなく、粘着みたいなやつだと思ってたのに。
「スライムの擬態って何なの?」
「ぜんっぜん知らないんすね。周りの環境とかに擬態すんすよ。魔物とかにも擬態してたんで、味方を人
みたいな感じにすんのもできるかもしんないっすよ。」
呆れて、鼻で笑うように言う。
こいつ俺の支配下なんだよな?ほんとに。めっちゃ生意気なんだけど。腹立つなあ。
第一、こっちに来たばっかの俺がなんで知ってると思ってんだよ。
「まあ、補足っすけど、スライムの名前が『デバイド』、カエルの名前が『スペンドル』」
なんか微妙にだっせえ名前だな。
鼻で笑いつつ、そう考える。
「なんだっけ、デバなんちゃらとスぺはなんでそう言うの?」
「由来っすか?」
俺がうなずくと、
「デバイド、まあ、スライムの方はなんか格差を表すらしいっすよ。実力差、エグイからってことだったと思うけど。で、スペンドルが費やすっていう意味あるんで、消耗戦らしいっすね。」
聞く限り、戦いと思えないんだけど。
絶対強いわ。
勝ち筋ねえだろ。
身体能力向上だけで行けんのか?
まあ、中学国語4の俺ならな。せってえやばいわ。
実質平均だわ。勝てんな。まあ、いいや。他のこと聞くか。
「まあ、いいんだけどさ。ここの世界について教えろよ。」
俺はつくづく考えていた。
ここが神みたいな異世界なのか?
それとも鬼畜極めた異世界なのか?
ってな。
正直俺の能力で勝ち残り続けれるかは不安でしかなかった。
なんなら、一番の不安因子だった。
勝負強さもなければ、戦闘経験もないのに、こんなとこに飛ばされてどうしろってんだよ。
「ここは、まず魔王、四天王が大きな力を握ってる。ただ、今のとこ俺が知ってる魔王はネズマヨしかい
ない。」
ネズマヨ?おい、マヨネーズじゃねぇかよ。ざけんな。俺への嫌がらせかよ。嫌いなんだよ、マヨネーズも。魔王は4人しかいないのか。いや、4人もいんのか?人でいいのか?匹なのか?
「で、四天王の次に力を持っているのが八天。四天王の一王と八天、三天分で同じぐらい。でも、八天、結構強いんだけどな」
何で知ってんだ?そういう共通の考えなのか?
まあ、気にしないどくか。
「タルタルソースは、八天と戦ったことあるの?」
「え、あ、ないっすよ。まあ、なんか噂で聞いたぐらいっすからね。」
なにか誤魔化してる感が否めないような動揺具合だったけど、身体能力向上だけで勝てるような相手じゃないか。
「八天の詳細は分かるか?」
「あんま詳しくわ、知らんすね。
でも、半分近くはどこぞの国の王やりながら、四天王の手下になってるとは聞いたことあるっすね。
ま、真偽不確かっすけどね。」
平然と笑いながら、言ってるけど、これ大分やばいだろ。
四天王に八天ついてるって相当厳しいぞ。
どうにか最強の手下つけないと、マジで勝ち残れないな。
「人間と魔物って、どんな比率でこの世界にいるの?」
「え、まあ、7:3ぐらいで人間の方が多かったすね。まあ、そのうちの8、9割は雑魚なんで。
でも、残りの1割はマジ最強なんで気を付けた方がいいですよ。
基本、魔物のほうが強いっすけど、頂上決戦とかになったら、まあ、上位1割の人間の方が勝つっすかね?
まあ、でも、魔物は味方にいて普通に強いんでいないよりマシっすよ」
へえー、伊達に5年いただけじゃないな。
でも、人間の方が魔物より強いんなら、たぶん四天王はみんな人間かな?
で、八天は半分は人間で、半分は魔物みたいな感じかな?
まあ、人間が多いんなら意思疎通とか簡単そうだな。
でも、この能力で魔物と意思疎通できなかったら意味なくないか?
気持ち的にってことにしとくか?
「沼地まであとどんぐらい?」
「まだまだ、ありますよ。」
「あああああああああああああ」