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タイトル未定2024/03/31 16:18

「だってさぁキミ、努力も勇気も希望も・・・全て強者が弱者に与える物だからね」


 正義は勝者が作る物。

 真の 強者は勇気持たずとも勝利する、努力の必要も無く、希望など必要無く勝つ。

 勝つ為に努力している時点で弱者だという。


「強者も敗北する事があるでしょう」

 体調やタイミング、運や特技の差もあるはず。


「強者はその時の自分より強い敵が・運が良い相手が現われたら、抵抗もせず殺されるのが強者なのですか?違うでしょう?」

 強者でも生きる為には努力はする、でなければ強者がいつまでも強者でいられる筈が無い。

 (強くてもバカなら話は別、ですが)


「可哀想に、キミは本物の強者[超越者]や[理不尽]に守られた者を知らないんだね。

 彼らは絶対の強者だけど、敗北する時はあっけなく消滅するんだよ」


 抵抗も出来ずに、大体最終回前の二話くらいでね。

 とか・・・コイツ一体なにを言ってるんでしょうか。


「とにかく、うさん臭い動物の口車に簡単に乗ってあげるほど、いまは追い詰めれていません。

 それに魔法少女とプ〇キュアの区別も着かないヤツの話など、聞く耳を持たずです」

 聞きませんし聞こえませんからね!


「ぐぬぬぬぬぬ・・・」

「むむむむむむ・・・・」


 所詮は畜生です、マスコット気取りのハリネズミが日本のスーパーコンテンツを語るから墓穴を掘ることになるんです。


「じゃぁこんな事を言っても興味ないだろうね。

 僕と契約してキュアになったら『どんな願いでも一つだけかなえられる』って言ってもさ」

 口元が上がったハリネズミの邪悪な笑顔、そっちが本性ですか。


(どうせ〇リキュアになっただけじゃ願いは叶わない、どんな条件があるのかは解らないが・・・)

それが、この悪夢から目覚める方法だとすれば。。。


「条件は?条件があるんでしょう?」

 こいつらは契約する時に嘘は言わない、が条件の全部を話す事が無いはず。


「・・・・・」


「なんです?黙秘ですか?

 黙っているいるだけで全てを言わないのは、常套手段ですよね?

 それでも、どうしてもて事であるなら、契約は書面でお願いします。

 それ以外の[隠している事があった場合は、その時点で無条件で、完全破棄する]

 そう文言の記入をお願いします」


「・・・」


「急に静かになってますが、図星ですか?

 どうせアレですよね、キュアソード[フォルシオン]って言うぐらいですから、

 他のソードとかもいるんでしょう?

 その子達とも殺し合え、とか生き残った最後の一人が『たった一つの願い』をかなえられるとか。

 そんな感じでしょうか?」


 それか魂を引き替えに願いを叶える、そんな悪魔のような契約でしょう。


「見た目は可愛い女の子なのに、キミがそこまで夢を見ない子だとは思わなかったよ。

 ボク、どんどんキミの事を好きになっちゃった。

 うん、正解だ。キミの想像は殆ど当たってるよ」

 

 マジカルなランドに現われた魔王、その背後に見え隠れする魔神。

 魔王の部下達がこの世界で負の力[ネガティブ]を集めている事を知ったハリネズミ達は、負の力が魔神を完全復活させる物だと推測。

 この世界で負の力に対抗出来る正の力[ホープ]を持つ少女達を利用する事を決めた。


「でもね、ただのホープじゃ完全な負の力、魔神の力には勝てないだろうって計算が出たんだ。

 だから正の力を集め・高めて純粋なホープにしてまずは魔王を倒させる。


 そして魔王を倒す程の純粋なホープ同士を戦わせ、純粋な負の力に反転させて魔神にぶつけて力を削ぐ、そうすれば数百年くらいは魔神の復活を阻止できる。

 上手くいくと魔神の魂[イマジンソウル]を砕く事が出来れば、、、その欠片を使って人間の女の子が望む事くらい簡単だって計算が」


・・・何となく、その最後に残った少女が魔神の欠片の力に飲まれて、魔王になるような気がします。


「魔王を倒しても願いは叶わない。

 それどころか魔神を倒さないと何度でも魔王は蘇って平和は来ない。

 とか言うんでしょう?

 そんで困惑させた状態でキュアの一人が死ぬ、とか」


 疑心暗鬼に陥った子供[キュア]同士を殺し合わせ、狂気と強迫観念の中で唯一の希望は『どんな願いも叶う』というお前らの言葉。

 仲間や親友を殺した子供が何を願うのか。

 現実の否定か、選別のやり直しか、それとも友の復活か。


「命を復活させるには、最も純粋で強大な魂か存在力、つまり最後に残ったキミのが必要なんだ。

 とか言うんでしょうけれど」

 この悪魔め!

「まぁね、でもキミさ、少し忘れてるんじゃない?」


「忘れてる?」


「そうボクがこうして長々と話しをしているって事はさ、ボクはまだキミをキュアにする事を諦めていないってこと。

 そしてそれはつまり、ボクにはまだキミをキュアにする為の策を残しているって事だよ」


「・・・」なにを考えている?この私がこんな怪しい動物の提案を聞くわけが。


「そんなのはあり得ない、そんな表情だね。でも残念、もう時間さ。

 もっと周囲に気を配らないから」


 足音、そして木の枝・木の葉が擦れる音、そして空気に含まれる獣臭。


「何かに囲まれていますね?

 この泥と生ゴミみたいな匂い、アンモニアの臭さは猪でしょうか」

 猪が人間を囲む習性は無いはず、だとすれば野犬かドブネズミかそれとも・・


「ボクはキミより長くこの森に居たからね、こんな場所で話声がしたら集まって来るんだよ。

 ゴブリンが」

 地の利・時の利ってヤツさ、そう鼻を高くするハリネズミ。

 この獣はゴブリンが来るまで時間稼ぎをしてたらしい。


「ゴブリン・・・」レベル5とか15とかどこ行った、ゴブリン程度で。


(囲まれているな)

 足音と呼吸、木の葉の擦れる音から考えると5・6体、対してこっちは子供1人。


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