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タイトル未定2024/06/01 13:10

「ユズキ様がお休みになったあと、私、身体の汚れを水で落としてからお休みする前に、少しだけご挨拶をしようと思いまして。木の根元で眠られていたユズキ様に近づいてみましたの」

「それなら少し声をかけて下されば、目を覚ましましたのに」

『お休み』の挨拶ですか・・・


 最後にしたのは何十年前なんだろう、恋人とかいたら違うのだろうけれど。

 オレ、年齢=彼女いない歴だから、家族相手が最後なんですがそれも小学校低学年で自然に無くなったから・・・ 


「ユズキ様のお顔を見ていると安心してしまいまして」

「その娘、キミの顔を凝視してたんだよ?

真剣な顔で口を近づけてさ、ボクのユズキが食べられちゃうかと思ったよ」

 そのまま押し倒して私を抱き枕にしたらしい。


・・・・・・


「ずっと起きてましたのね?」


「・・・私には少し刺激が強い香りで、そうしたら急にユズキ様が起きられて服を・・・

 私、どうしたら良いのか解らなくて、、、私も服を脱いでおくべきだったでしょうか」

 

 寝られないくらいの体臭の私を抱き枕にするとか、どういうこと?!


「大丈夫です!私、薄く目を閉じていましたから良く見えませんでしたから。

 けれど細く白い肩、濡れて水滴の浮く背中にキラキラと綺麗な髪。

 すらりと伸びた足と柔らかそうなお尻でしたわ」


(ガン見してんじゃねぇか!っていうか!薄く目を閉じるって、ほどんど全開って意味です??)


「あの時、私の正解は服を脱いで一緒に水浴びすることでした。

 ですが私にはできませんでした、、、遠くから見守る事しか私には出来なかったんです」


 しっかり覗かれていました。

 その後、私が戻って来るまでに素早く元の場所に戻り、寝たふりをしていたらしい。


「・・・お詫びに私も脱ぎます!私の全身も包み隠さずお見せします!」

「やめて下さい」なぜ脱ごうとするんですか!?


「解りました、ユズキ様は脱がす方が好きですね!」

 この娘ってこんな感じの子でしたのか?


(以前の記憶がありませんので解りませんが、それともこの世界では女の子同士が常識なのでしょうか)なぜか目を瞑ってジッとしてますし。。。


「脱がしたりしません。

 それより服の事なんですが、代えの服などがございましたらいただけないでしょうか」

 特に下着を貸してほしい。


 水浴びをして少しサッパリしたあとで、私の汗でスパイシーな下着が酷く気持ち悪い。

 洗いたいんですが、ノーパン少女は私的に無理です!


「?!・・私の服をユズキ様が・・・」ムフ、ムフフッ・・


「いえ、あの、着替えがあればと」

 なぜかこの娘から感じるオーラから、よこしまな気配がする、大丈夫なの??


「でしたら、あの・・私の服とユズキ様の服を交換と言う事なら・・ハッ!

 だめです!やっぱりダメです!ユズキ様の香りに包まれてしまったら、私、きっと恥ずかしい事になってしまいます!・・・どうしましょう、私!」


(マリエールさん、少しおかしな事になってません?

 不潔で汚いゴブリンに襲われたから?)


「きっと恐い思いをしたせいで変な興奮状態なのでしょう、、、そうですよね」

 そう思います、そうでないと、私困ります。


(服を借りられないとなると・・)

 洗濯中は下着がありません、そして服を洗濯中は下着で過ごさないとダメですが。


(この身体の持ち主が羞恥で気絶しないと良いのですが)

「はぁ・・・背に腹は変えられません、ここは我慢して」脱ぐか。


「ねぇユズキ、服を洗いたいなら、この子みたいに洗濯魔法を使えば良いんじゃ無い?」

 スカートの下のパンツに手を掛けたユズキを見上げ、棘吉が不思議な単語を。


「洗濯魔法?」選択魔法でしょうか。

 なにを選択すれば服が綺麗になるんだ?


「洗濯は洗濯だよ、神話時代に存在した生活魔法の一つで、毒竜王の猛毒で汚れた女神の衣を洗い清めたっていう伝説もある魔法だよ」


 嘘くさい、どこかの誰かが勝手な妄言を広めたような付け足し感。


(弘法大師が見つけた温泉とか、聖徳太子が祈った場所から生えてきた薬草とか・・・

 私は怪し過ぎる逸話は信じないたちでね)


「?・・・おかしいぞ?この世界では常識のはずだぞ?」

 

 ペリカン・ハリネズミ・そしてマリエが訝しむような目で私の方を見てくる。

(そう言えばそんな世界でした)


「・・・」

「ああ!そうか、そう言えばキミは魔法が使えなかったんだ。だから生活魔法にも興味がなかったんだろ?」

 

 どうやって誤魔化そうかと黙っていると棘吉のフォロー、

 [興味無い]と[常識的な知識がない]は違うと思いますが、ここは。


「ええ、魔法の事にも少し疎くて、お恥ずかしい限りです」

 私は貴族の子女で世間知らず、その設定を思い出した。


「そうだったのですかティアナ様?!

 それは・・・随分とお辛い事でしたでしょう、でもキュアキュアになれたのですから、魔法だっていつかは使えるようになりますから大丈夫ですわ」

 

「いえ、あの、電気の魔法は使えるのですが、生活魔法というのは少し解らなくて」

 右と左の一指ゆびを立て、その間に電気を通す[電撃]の魔法。

 魔法で電気が流せても、洗濯の魔法は出来ないの。

 

[学歴の低い資産家でない男は底辺] ただし!美形男子は除く。

 そんな世界で生きてきたオレは、[魔法が使えない貴族は貴族に非ず]そんな世界で、この少女[ティアナ]は魔法を使えず生きて来たと思うと少し同情。

 

(オレみたいな人間に身体を明け渡すほど、この娘は生き難かったのか・・・)

 そう考えると人間の社会に平等など無いと、本当に思う。


 それでも人間は、いつか来る最後の時までしぶとく生きるしか出来ない。

 下らない人生だったと、世界と神を呪って死ぬその日が来るまでさ。


どんな世界にも平等は無い。平和なんか上辺だけの偽物。

平和・平等が大事とひとは言う、でも存在しない物をどう大事にするっていうのだろう。

まぁ難しい事の解決は、賢い人と偉い人の仕事って事で良いじゃ無い?

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