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緑は大事に。

「えっと」とりあえず状況を整理しましょう。


 キノコ祈祷師のマッシュルームはキノコの山に、残ったキノコはこの森で繁殖。

 ゴブリンの死体はハリネズミとペリカンが処理、キュアレイピアのマリエは綺麗な顔で寝ています。


「・・・綺麗な顔してるだろ・・・彼女・・寝てるんだぜ。それで・・・

 キノコの毒胞子もオイラの魔法で防いだんだ、そこのネズミとは違うのだよ。

 だからオイラと契約してみない?オイラは気の強い女の子の悲・・」くくくっ。


 気の強い女の子の悲劇が大好きなんだよな?このクソペリカン!


「契約で私を縛って何をさせるつもりですか」

 契約で、私の身体を縛る事が出来ても、心までは縛れませんわ!


「?・・くくっ、キミは本当にオイラ好みだ、本気で契約させてみたくなってきたよ」

「殺すよ?ボクのパートナーに唾を掛けて汚すようなマネをしたら、本気で殺すからね」

 彼女はボクがじっくりまって、美味しく。。


 この魔物共は本音を隠すという事が出来ないのか?私は美味しく食べられたりしないぞ!


“えっと・・・ユズキはレベルが多めに上がりました。

 えっと、頑張って下さいね、色々と”


 天の声さんが心配してくれました。レベルも気持ち多めに上がったようですし、良しとしましょう。

・・・気持ち多めってなんだ?なんだろうねぇ??


(レベルが上がったのなら・・・きっと出来るはずです)

 ゴブリンの血と体液で赤く染まった地面と木々、森を育てた肥沃な大地、この条件でなら。


 意識は静かに地の下に、薄く細く広がる水の道に。

「・・・見つけた」あとは引き上げる!


 じわっ、泥水が地面から染み出す。「出来た!」

(この泥水をろ過するか、1度蒸発させる事が出来れば)水が使える。


 サバイバルではまず飲み水を手に入れる、それだけで生存確率が2割増。

 雨に濡れない空間を作る、そこの寝床と火種があれば水だけで1週間は生き残れるんです。

 その後は救助がなければ衰弱死に一直線ですが。


 湧き出した泥水を前にした私は考える、(どうすればこの泥水をろ過できるんでしょうか)

 不明だった、まったく解らない。

 水を作り出す魔法を、簡単に使うファンタジーは私には無い。


「どうしましょう」頭を悩ませている私の目の前をゆっくりと動く影が。

 ん?ん?ん?根っこ?


『・・・』泥の中にまで伸びた根がゆっくりと水を吸い上げています。


「なにをなさっているので?」

『・・・』聞こえて無いのでしょうか、根を伸ばして来た木が泥水を吸っています。


「怪しい木ですね、切り倒しますよ」

『それは止めてほしい、森は生き物、木は生きている』


 なにか環境活動家のような事を、聞こえてるなら返事くらいしなさい!

 それとも人の話を聞かないタイプの活動家?肉体言語の会話が必要ですか?


『魔素の多い水の気配を感じた、だれも摂取しないようなので』

 魔素・・・魔力量のことでしょうか、、、


「もしかして森の守護者の!」ドライアド?ですがドライアドって美人の設定ではない?


「木が森を守護する事はない、木が集まった場所を人が森という」

 ちゅ~ちゅ~泥水を吸う喋る木、それは解りますが!

 ではなんでこんな所に現われ・・水を吸いに来ただけですか。


「あの~~~森にお詳しいのでしたら水が湧いている、、透明な水が湧いている場所をご存じなら教えていただきたいのですが」森の管理をしてそうなドライアドなら知ってますよね。


 ・・・木はちゅ~ちゅ~水を吸っています。

「あのさ、ユズキ。

 なにか勘違いしそうだから言うけど、[観察]したらそこの動く木はトレント、樹木の精霊?植物系モンスター?だよ。普通に人間を襲う魔物だからね」

 今は魔素の多い水を吸って、そちらに意識が行ってるから襲って来ないだけらしい。


「なるほど」

 では私はその辺りに落ちている小鬼達の忘れ物、ドロップアイテムを拾いましょう。

 そして魔物は殺しましょう。


(斧の良い物があればいいのですが)やはり植物系モンスターには斧!手斧より大きめの・・・ありました、フェリングアックス[伐採斧]です。

 日本式ではヨキとも呼ばれる斧の仲間ですね。

 ゴブリン達が木樵さんを襲って手に入れたのでしょう。


(そのまま動かないで下さいね)その胴体をぶった切ってあげます!

 すーーー、はーーー「いきます!」[与作切り!]


 カーーン!カーーーン!

 与作は木をKILLーーへいへいほーへいへいほー!!


「ぬを?!何を?」

「魔物は切り殺すーーーヘイヘイホー!ヘイヘイホー!」


「止めろ!止めるのだ!人間はもっと自然を大事にしないと!

 世界環境が!温暖化が!二酸化炭素が!」

 斬られて慌てる木の魔物、魔物の言葉など私には通じぬ!


「戯言きーかないヘイヘイホー、ヘイヘイホー」

 カーーン、カーーーン!


「解った!木は切っていい、いくらでも切っていいから、我は切らないでくれ!」

「こいつ!似非環境活動家みたいな事を!」

 自分が傷つくのは嫌だけど、他人が生き難くなるのは問題無い!みたいなやつめ!切り倒す!


「解った!カネをやる!水の代金を払う!暴力反対!平和!資本主義!私を切るな!」

 大体の事はカネで解決できる、森の中では使う所は無いけれど。

 

 金は重要、魔物の言葉でも金の話は別です、お聞きしましょうか。。。。

「う~~~んお金の話しも捨てがたいですが、今はお金より情報を戴けませんか?

 透明な水の湧く場所くらいご存じでしょう?」


 同じ質問を2度させないで下さいね、3度目はありませんよ?


「?なぜそんな事を聞くのだ?その程度の事なら周囲にいる者聞けばいいのでは?」

 枝?根の先で私の足元に咲く花を指す、風も無く揺れる花をよく観察すると何かいた。


(ん~~~ん・・・魔力を目に集中・・)見えた??

 花に座っている可愛いもの、とても小さくて可愛い女の子?


「花の妖精だ、キノコマスター。

 小さき花は風を友に種を飛ばす、そのもの達に聞けばいい。では我は去る、くれぐれも森を大事にして欲しい。

 二酸化炭素の発生を抑える事も大事だが、二酸化炭素を吸収し二酸化炭素を減らす森や植物を苅り、土地を枯らすようなバカな人間の真似はしないようにな」


「ええ勿論です」そんなバカな事、子供でもしませんわ。

 土地を枯らして崖崩れなど起こしては、本当にアホだと思われてしまいますもの。

環境活動も大事。

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