シリアスとスカート。
「っ、、、身体は変身させられても、心までは変身なんかしませんからね!」
キュアになんか負けませんから!
「スゴイ!凄く可愛いよフォルシオン!
何と言うか、その恥じらいの表情とスカートの端を押える姿がモヤッとする!」
「ええそうですか、それはどうも!ですが恥ずかしいのであっちを向いて下さい!」
なんでスカートってこんなスカスカするの?無防備過ぎるでしょう、風で巻き上がりません?これ!?
(っていうか、変身の最後で強風が吹いてスカートがひらひらするんですが)
「大丈夫だよ、中はスコート、見せても良いパンツだよ」
ワザとなのか?足元に来るなエロネズミが!
(見せても良いパンツだと?なにその不思議アイテム)
一体いつから、見ても良いパンツがある世界になったんだ。
男がパンツ丸出しで歩いたり電車に乗れば即!通報される案件なんですが??
あと見ても、良いパンツと見ては駄目なパンツの違いを是非私にレクチャープリーズ!
「はぁはぁはぁ・・・、強い武器を扱うにはそれなりのリスクがあると言う事ですね」
「貴様、抜いたな!」
「ええ、貴方と戦う為にね」
あと、シリアス成分足していただいてありがとうございます。
フォルシオンの刃が白く光る、魔力の光りとは違う種類の力。
伯爵の姿が完全になる前に!まずは一撃!
足先に力を!地面をつかみ蹴る!
「っと、双方そこまででござるよ!」
キュアフォルシオンが1歩踏み出そうとした、まさにその時、キノコ忍者ロクショウが私と伯爵の間に!
「ロクショウ、なぜ止めるのです」
「何者だ、キノコの女?」
「ここはお互い引くでござる。
でなければ良くて相打ち、勝ち負けが決まってた所で誰も得しないでごさるよ」
良くて相打ち、ロクショウはキュアの力を見てそう判断した。
「まずそちらの伯爵どの?
今ここで敵対して無傷で済むとは思っては無いでありましょう。
その上で正体を現わした場合、メリットはありましょうか?」
[メリット]その言葉で黒いモヤが揺れる。
得る物が無い戦いは無意味、メリット・デメリットを考えて損しかしない行動をする者はバカだ。
「で、こちらの可愛くなったキノコマスター、キミもここであの鳥を殺せば、あちらの少女にどう言い訳をするのでござるか?」
あの邪悪な鳥は彼女・マリエが契約しているマスコット、それを寝ている間に殺してしまった場合、、、
(ペットロスは辛い、とても嫌ですね)
それをしたのが私であった場合、彼女とは絶縁状態になる。
初めてできた友達とこんな別れかたをするのは、、、
(それはまぁ構わないですが、誤解されたままで嫌われ続けると言うのは、この体の持ち主が可哀想。
『あの鳥は邪悪な化け物で、私と口論になった末に殺しました』では、事情を知らない彼女にとっては私が悪者になりますし)
私が生き残っても、得る物は[邪悪で言葉の通じない鳥を殺した]満足感だけ。
失う物は友人・・・知り合いですか。
顔見知りからの悪意と嫌悪だけを得る事になる。
(デメリットがメリットを上回っていますね)うん、損しか無いです。ですが。
「キノコマスター、キミが望むのはあちらの消滅でござるか?それとも単純に戦いたいのでござるか?」
「私が望むのは、そちらの謝罪です。
パートナーを危険にさらしておいて、自分は悪くないなどという生物を彼女の傍には置いていけません、そして私も嫌です」
まずは謝罪、そして繰り返さないための努力。
その為には、何が悪かったのかを理解した上での反省。
「私に謝罪せよと?」黒いモヤがまた立上がる、どれだけ謝るのが嫌なんだ。
「他人を危険な目に合わせたら謝罪するのは当たり前です、それが理解出来ないなら」
理解させる方法は暴力しか無い。
文化が違う・教えられた教義が違う・考え方が違う・国が違う人種が違う、人類の戦争はそれらぶつけ合いを解消する為に行われてきた。
言葉で理解しあえない、なら殴りあって理解する、それが人の歴史だ。
「まぁまぁ、お互い熱くならないでござる。
キノコマスターの望みは謝罪、そちらは1度の謝罪するより、全を失う事を良しとするのでござるか?
ここで戦えば、勝ち負けに関わらず戦った時点で失格でござるよ?
そちらが女の子マスコットで、新キュアに変身して戦うのであれば話は別でありますが?」
(声は男ですが、まさかこのペリカン!変身するタイプのキュアなの??)
「違うよ?ボクとペリカンは♂だから、変身したらみんなに怒られるんだ」
キュアに男を混ぜるな!ってね。
最近では少年も可、みたいな風潮が出来ました。
ですが私、キュアの中の人は成人男になるわけで。
疲れ切った40歳社畜男ですいません、本当に。
「謝罪したら死ぬ世界の住人なら仕方ないでござるが、ここは大人の対応を見せたほうが良くはござらんか?」
「ペリカンは謝罪したら死ぬ国の住人じゃないからね。
マジカルランドの可愛いマスコットは素直にあやまるよ、ごめんね?」
気持ちのこもってない謝罪ですが、まぁいいでしょう。形だけでも謝罪があるって事は重要。
「・・・はぁ・・・解りました、ですが次ぎに魔物を呼ぶ時は気を付けて下さい。
ゴブリンとスライムの中にも、とても危険な個体がいるんですから」
ゴブリンとスライムには、食べるだけで急成長して魔王になったりする化け物がいるんです。
最弱種の魔物が成長して無双する時代なんですから。
ゴブタとかリムルとか、『一体いつから最弱種が弱いと勘違いした?』とか言われる今日この頃。
次ぎに強化される最弱種はゾンビならいいなぁと。




