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燃え上がる正義!キュア レイピア

「ロクショウ様、貴女の忍術でアレ、なんとか出来ますでしょうか」

 アレとは当然、目の前で死体を貪る不気味なマスコットのこと。


「・・・無理でござるな、拙者の忍術は支援系、相手に毒や麻痺・混乱・嘔吐・激しい発汗を与える物でござる。多分アレはその系統の効果は効きにくいでござるね」

 食中毒の症状、それが支援とは一体、、、

「なるほど、ありがとうございます」


 つまりキノコの軍団、ボルチーニをけしかけても優位にはならないっぽい。


「アレはレベルというより、種族の特性が多くの魔物の優位を打ち消すタイプ。

 つまりアレを倒したいのであれば」


 悪魔・邪神系は、毒や麻痺が無効・強耐性を持つ、的な事でしょう。

(反面で聖属性・神聖属性攻撃に弱いのでしょうけれど・・・)持ってないです、聖属性。


「?・・キミ達なにか酷い事を相談中?

 ボク達みたいな可愛いマスコット動物を虐める算段とかはだめだよ?

 世界の子供達が泣いちゃうからね」

「ぺりっ!イジメ、ダメ、通報案件!ぺり」


・・・こいつら、こんな時だけ仲良くしないで戴けませんか。あと通報とかは絶対止めて下さい。

「はぁ・・・前にも説明しましたけれど。

 私に敵対しない・害にならない・利益があるうちは、私も敵対しません」


 魔物でも良き協力関係であれば笑顔で握手する、それが弱者の知恵。

 法律違反を魔物に押しつけ、いざとなれば後腐れなく切れる関係とか、最高のパートナーです。


「また悪い事考えてる顔だ、僕はそんなキミが大好きさ」ぐちゃくちゃ。


「ほぉっ!すごいな、その歳で感情より利害を優先出来るHUMAN、、、ボクとも契約してみない?」体験契約で良いぞぺりかん。

 争いながらゴブリンの死体を貪る魔物ども、なにが体験契約だ!


(・・・ですが、契約先は一つに絞るより複数持つ方が安全なのも事実)


「契約は内容によりますが。

 それよりもまずペリカン、キミにはしなければならない事があるんではなくて?」


「?!契約に乗り気な感じかい?

 良いよ、キミはどんな願いをボクに願うんだ」

「ダメだよ!彼女はボクのパートナーなんだ、願いを聞くのはボクなんだから!」


「なにを勘違いなさっているのかは解りませんが」

 人と話しをする時に食事の手を止めたのは良い心がけですよ、ですが。


「私は貴方にパートナーを守りなさいと言いました、それを忘れて暴食に興じる鳥頭に願う事などありません」食い物に目がくらみ、パートナーを放置するような生物と契約など誰がしますか。


 勘違いするなよ?


「オレが言いたいのはなぁ・・・テメェが呼んで集めたゴブリンの落としまえ、コレをどう取ってくれるって話だ」

 魔物を集めるだけ集めて自分はトンズラ、それに対してなにも無しで他人のこさえた飯を食うってのはどういった了見だ。

(有り体にいえばなぁ、むかついているんだよ、オレは)


「それならキミが心配する事じゃない、彼女には僕のキュアの力を与えてあるんだ。

 試練をどう乗り越えるかどうかは彼女自身の問題じゃない?

 あとゴブリンを集めたのだって彼女をレベルアップして強くする為、このフィールドにいる弱い魔物を集めて狩る事でレベルを上げる、マスコット動物に必須のスキルだよ」

 マスコット動物が事件を起こしたり、事件に巻き込まれた所をキュアが助ける、良くある話だろ?


「マリエが次ぎに変身するには、1週間待つ必要があると知ってての言い訳がそれか?

 女の子にゴブリンをけしかけて試練だと?

 乗り越えるかどうかは彼女の問題だ?・・・なめとんのか鳥類?」


 素直に謝り、謝罪の言葉を口にしていればオレの気は収まっただろう、けれどコイツは(自分勝手な言い訳で反論しやがって)


「棘吉、フォルシオンは使えますか」

「へぇ?ゴブリンを殺すのには使わなかったキュアの力をコイツを殺すのに使うんだ?

 良い判断だね、ボクのフォルシオンならマ・・マスコット動物でも切れるよ」

 魔王を倒す為にキュアに与える武器、それならマスコット動物も殺せて当然。


「くぁっ??完全なキュア化も出来ない子供が、この魔スコット動物のペリーを斬れるとか!

 片腹痛いぞ少女!オイラをそこの、出来損ないのトゲネズミと一緒に考えているとしたら大笑いだ」

バサバサと翼を拡げて笑いながら地面を歩くペリカン。

(うん、処そう。この鳥は早く処するべきそうすべき) 


 左手のリボンが、私の決意と共に虹色に光る。


「良いのか?剣を抜けば敵対の意思と判断するぞ?

 そうなればこちらも自衛の手段として[本気]を出す事になる、本当に良いのか?」


「ぼくは良いと思うよ?他の邪魔なマスコット動物がいなくなれば、魔王を倒した後が楽になるから」

 魔王を倒した後に何かあるのは知ってるけど、隠すつもりも無いの?


「?!貴様!魔っ・・同じマジカルランドのマスコットが子供の味方をするのか?!」

「同じマジカルランドのマスコットでも、ボクはボクのパートナーを優先するよ?

 それにボクとキミは同じ目的のライバルであり競争相手だよね?

 敵を蹴落とすのは当然じゃないか」

 敵を蹴落とすとか、ファシー獣が言うんじゃ無いですよ。あと同じ目的ってなんだよ。


「くっ・・くくくっ!そうだった、貴様とオイラはライバルだった。

このボディのせいで忘れていたぞヘカァーー」

「?!!!それを口にしたらいくら温厚なボクもでキミの敵になるよ?

 マジカルランドの[伯爵]様?」


(鳥の中身は魔界の伯爵、トゲのほうは・・)


 ペリカンが口を開け中から黒いモヤを出し、トゲを逆立て臨戦態勢をとるハリネズミ。

 マスコット動物の内輪もめは私の好機。


 黒いモヤが立ち上がり、森の空気が濁り出す。

 カビた匂いと埃臭さ、それにこの生物が乾燥して腐る匂い。


「ユズキ、今日はボクが力を貸すよ。全力でキラキラ可愛いキュアに変身だ!」

「それが一番いやなんですけど!」

 黒いモヤが形を作り、魔神の姿が浮かび上がる。

 やつの姿が変わるその前に「「変身だ!」です」


『キュアソード、チェェェンジ!フォルシオン!』


 光り私のが周囲を包み、手首のリボンが風に揺れてゆっくりとほどけていく。

 虹色のリボンがユズキの身体を包み込み、キラキラと光り舞う世界で私の身体のシルエットが!


 ふわっ∬白雲のようなワンピースが素早く広がって、ニッコリスマイル♪

 ウインクしたあと、クルリと一回転。

 手には真っ白な手袋、足には真っ白なブーツ☆彡 

 長く伸びた髪を結ぶように虹色のリボンがきゅっと♡


 ワンピースの腰をリボンと綺麗な装飾のベルトが結び、私は鞘からフォルシオンを抜く。

 白銀の刀身がキラリと光り、その左手を添えるように剣を顔に近づけ刀身にキスをする。

 フォルシオンは光りを増し、右手で横一線!虹色光る粒子がふわっと飛んだ。

 

 両肩に白い翼の装飾、スカートもヒラヒラで胸元は大きなリボン。

 剣を掴む腕は真っ直ぐ伸ばし、切っ先は敵。


『燃え上がる正義!キュア レイピア』

 

・・・・変身してしまった、くっ・・恥ずかしい、恥辱です。

ついに可愛い正義の戦士に変身する40歳男性、ひらひらのスカートなんか似合いませんよ?。

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