[力のプリティ]プリティハンマー!
「良く[観察]したら、キミが倒したゴブリンチーフはボクのパートナーのユズキが殺したゴブリンチーフよりレベルが低くいのは・・・こっちのゴブリンチーフはゴブリンサブチーフかな?
部下を囮にして背後から狙う作戦、ゴブリンにふさわしい卑怯な作戦だよ」
「なんだと、オレのパートナーが倒したゴブリンがサブチーフだと!嘘ばっか言うな!この腕長!」
「腕長ってなんだよ!この二つ顔!」
「!?貴様!それを言ったら戦争だ!表に出ろ地底人!」
なぜ喧嘩になる?腕長?二つ顔?
「地底人は言い過ぎだろ!あしゅ」
「貴様、その名を口にすればどうなるか解ってるんだよな?ビフ」
化け物の本性がわずかに顔を出す。
睨みあう針ネズミとペリカンの間で空間が歪む。
一触即発の殺気がぶつかり合う。
(ハリネズミとペリカンのマスコットが威嚇し有ってる・・・)見た目だけは可愛いのだ。
「失礼な事を言わないの棘吉、すみません、うちのバカネズミはアホなので。
直ぐに立ち去りますから、この場は穏便にお願いいたします」
悪魔同士の戦いは他所でやっていただきたい、っていうか私を巻き込まないで下さい。
「ティアナ酷いよ!バカとかアホとか、ボク泣いちゃうよ?
それにパートナーの自慢はマスコット動物の本能なんだ、自慢したって良いじゃ無いか」
「その本能は去勢したら治るかしら?」股間のたまをお見せなさい。
ひっくり返してやるからこっちに来いよハリネズミ!
「ヒッ!」
背中のトゲを立て小さい悲鳴を上げるハリネズミ、そのトゲのガードがいつまでも通じると思わないで下さいね。
「大体ですね。
相手を貶める事で自分達を優位に立てようとするなど、浅まし過ぎます。
そんなのはゲスやクズのような腐った者がする事です。
優位に立つどころかバカだと思われますよ?」
頭の弱い人間は自分を高めるより、相手を下げて優位に立とうとする。
誰かを貶して胸を張るより、良いところを認める。
その上で相手に自分を認めさせる、それが格好いいんです。
「格好良さを求め続ける姿、それが美学です。
美学の無き生き方では、正義も悪も優しさも力も語れませんし、語られませんよ?」
それが邪悪であっても、その者に美学と信念があれば、人は魅せられ、語り継がれるんです。
美学も信念も無い邪悪は醜悪。
醜悪な人間は、忌み嫌われ遠ざけるられる。
ただ嫌われて終わるだけなんですよ?
「難しい事を言うなぁキミは、でも何となく解ったよ美学が大事なんだよね」
「解れば良いのです。
さあ棘吉、諦めてひっくり返りなさい。そのたまを踏み潰して差し上げますから」
罪には罰を、往生際が悪い悪党は格好悪いですよ。
「!?それとこれは話が別だよ、ティアナのいじめっ子!」
「失礼な、これはイジメでは無くケジメ的制裁です、悪い事をすれば罰が下るのは当然です」
逃げるな邪悪なハリネズミ。
大きく両腕を上げ悪いハリネズミを捕えようとする私、トゲで身を守る棘吉。
その棘の攻略法はすでに考えてします!
「人は栗を拾うとき、そのトゲの付いた毬栗をどうするかご存じですか?
それは片方の足でトゲを踏み、反対の足で『ぐりっ』と」
「いやぁぁぁ!!!止めてよぉぉぉ!いやぁ!!助けてぇぇ!!」
足で踏もうとするだけで悲鳴を上げる棘吉!
「諦めて観念しなさい!」逃げるハリネズミを追いかけ回すユズキ!
すばしっこい!ですね。とかやっていたら・・・・・
「へへへっ、なんか面白ぇことやってると思ったら。いいぞもっとやれー」
楽しそうに応援する声、どなたでしょう?
「っと、つい声を掛けちまった、済まねぇな。
恐がらないでいいよ嬢ちゃん、オレはその邪悪な外来種をブッ殺しにきた、、駆除お姉ぇさんだ」
『邪悪な外来種』彼女は棘吉とペリカンに目線を動す。
巨大な斧、大盾のように幅広のグレートアックス。
彼女は大戦斧を方に担ぎ、獣のような眼光と大きな口で笑っていた。
「そっちのキュア、お前の冒険は今日で終わりだ。
そこの外来動物と、そいつから渡されたアイテムはぶっ壊させてもらう」
戦斧を握る彼女の腕に力がこもる。
そして一閃!横薙ぎの強い風が吹いた。
「あ、貴女は何者?!一体なぜ私達を!?」
レイピアを持つキュアはその風に耐え、その切っ先を向ける。
「ちっ・・それを聞くかよ・・・はぁ・・オレの名は!
『プリティ![力のプリティ]プリティハンマー!』悪いがお前らを倒させてもらう!」
ドスッ!
戦斧を回転させて地面に斧を立て、歴戦の戦士のように柄に両手を置きポーズを決めた。
(うっ!!!キュアの次ぎはプリティ?!もうだめだ、おしまいだ。
この世界はもう終わりだ)
情報の過積載です、お巡りさん事件は現場で起こってます!
「プリティだって!?なんでこんな所にお前が!」トゲ。
「お前がプリティか、くっ、まだレイピアが育ってないのに、そんな」ペリカン。
棘吉は背中のトゲをざわつかせ、大げさに翼をばたつかせるペリカン、キミ達の知り合い?
「オレの仲間がこの辺りで強いキュア反応を見つけてな、それで親切に来てやったってわけだ。
テメェら畜生が好き勝手する前に、とっとと終わらせてやるからよ!」
凶暴な笑いと圧力、本気でやるつもり。
「逃げるよレイピア!今のキミじゃ勝てない!」
「ペリー、ですが私は正義のキュア、悪者に背を向ける訳には・・・」
「ティアナ、今ならあのプリティはあっちのキュアに集中してる、
僕らは彼女を盾にして逃げよう」
本当にこの畜生は、卑怯な事しか考えられないのですか。
「あのですね棘吉、勝てない相手を誰かに押し付けて逃げるって、マスコット動物の発言としてどうなのです?」
12・3・4歳の女の子を盾にして逃げるとか、40男としてありなの?
(無いよな?)
「そっちのお前、キュアじゃ無ぇなら消えな。
キュアと不気味動物以外はオレの獲物じゃねぇからよ」
消えなきゃ死ぬぜ!
両腕で振り上げた戦斧が轟音を立て地面を穿ち、弾け飛んだ瓦礫がキュア達を襲う!
悪、では無い敵幹部?その名はプリティハンマー[斧]




